ユニクロ、新旧「エアリズム マスク」比較レビュー 夏でも息がしやすいのか?

レビュー

2020/08/30 18:00

【なぐもんGO・61】 今年は9月になろうとしているのに暑さとマスクで、例年よりも息苦しい「特別な夏」が長引いてる。そんな中、ユニクロが6月中旬に「エアリズム マスク」という、いかにも涼しげな感じのする商品を発表した。広報によると「夏用ではない」とのことだったが、大いに人気を呼んだ。購入するか迷っていたところ、今度は8月20日に内側を新たにメッシュ素材にして、通気性を向上させた二代目となるバージョンが登場した。暑さも長引きそうだし、どのような違いがあるのか、実際に買って確かめてみた。

ユニクロ「エアリズム マスク」の旧製品(左)と新製品(右)を比べてみた

 二代目が店頭で並んですぐは、新旧の商品が並んで置いてあった。見分け方を店員に尋ねると、パッケージにフックの付いているのが新製品、フックの付いていないのが旧製品だという。さすがに今は入れ替わっていると思うが、今後、迷うことがあれば参考にしてほしい。それを知らなければ、パッケージだけで見分けるのは難しいだろう。

 比較するために両方を購入して、早速、開封してみると、外見もそっくりだった。新製品の方がすこしだけメッシュが強い気がする。一目で見分けがつくのは、やはり進化した内側だ。新製品は外側と同じようにメッシュになっており、旧製品は肌触りのいい、どちらかといえばつるつるな触感のエアリズムになっている。両方持っている人が見分ける際は、内側をのぞいてみよう。ちなみに、AIRismと書いてある方が内側だ。
 
外側の見た目はそっくりだが、新製品の方がメッシュだとわかりやすい
 
新製品は内側もメッシュになっている

 まずは旧製品を装着してみると、肌への密着度が高い。三層構造なので呼吸に負荷はかかるが、しっかりとマスクの役割を果たしているような感触があり、安心する。装着したまま屋外(30℃)を歩いていると、徐々に肌が汗ばんでくるのがわかる。それでもエアリズムなので不快感は少ない。10分くらい経つと呼吸のたびに口元に張り付くので、多少息苦しくなってきた。そういえば最初のリリースには、「激しい運動時や炎天下での着用は避けるように」との注意書きがあることを思い出した。

 次に新製品を装着してみると、最初の一呼吸だけで通気性が向上しているのがわかる。同じく三層構造だが、呼吸の負荷が少ない。こちらも同じように屋外(30℃)を歩いてみても、肌が汗ばんでからの着け心地は最初とあまりかわらない。呼吸が深くなってくると口元に張り付くようになるが、旧製品ほどの息苦しさは感じなかった。
 
新製品の方が息苦しさは少なかった

 比較してみると、通気性が向上したという謳い文句の通り、息のしやすさは各段に向上していた。汗ばんできた際の着け心地も張り付かなくなるので、こちらも新製品に軍配が上がる。ただ、どちらも厚みはあるので、呼吸する際の負荷は避けられない。また、夏は新製品を使う方が快適だが、逆に冬は旧製品の方が温かそうだ。

 薄くて呼吸しやすいマスクも使いやすいが、エアリズム マスクのように厚さがあると安心感がある。新製品は1人10点まで購入が可能。在庫は潤沢そうだ。飛沫を防ぐ手段として「暑い秋」でも装着することになるのなら、少しでも快適なマスクを身に着けたいものだ。(BCN・南雲 亮平)