ファイルはPDFでDropboxに保存も可能。カレンダーとしても使える
作成した手書きのドキュメントは32GBの内蔵メモリーに最大約8万7000ページ分が保存できる。さらに外付けストレージとして最大32GBのmicroSDHCカード、最大2GBのmicroSDカードも記憶媒体に使える。だがやはり書いたメモは定期的にバックアップしておきたい。フリーノはUSBケーブルでPCにつないで内蔵メモリーにアクセスすると、PDF/PNG形式で保存したノートのファイルにアクセスしてバックアップが取れる。対応するOSはWindows 10、macOS 10.15(Catalina)以降だ。
ファイルのバックアップ先にはmicroSDカードも指定できる。あるいはWi-Fi機能を使ってDropboxのクラウドストレージにもアクセスできる。アカウントからアクセスすると、フリーノで作ったファイルがDropboxの中の「アプリ」フォルダに保存される。ただ、最も手間がかからないのはやはりmicroSDカードへのバックアップだろう。
デジタルペーパーはバックライトを持っていないため、暗い場所で使おうとすると画面が見えづらい。そこでフリーノは明るさや色味調整ができるフロントライトを搭載している。この機能がとても良いと思う。暗いイベント会場や展示会でフリーノを使ってメモを取るときに大変便利だからだ。
フリーノは新規にメモを書き起こすだけでなく、内蔵メモリーにPC経由、またはDropboxやmicroSDカード経由でTXT形式、PDF形式のファイルが読み込める。PDF形式のファイルについては読み込んでからメモを書き足せるので、企画書や提案書に校正メモを書き足したり、署名を入れたりする用途にも使えそうだ。
カレンダー機能もよく考えられている。電子ペーパーに手書きでスケジュールが書き込めると言っても、ただテンプレートの余白を工夫するだけでは限界がある。フリーノの場合は予定のある日付を選択すると入力画面に切り替わり、1日分の情報をたっぷりと書き込める。
カレンダー表示の画面には日次のヘッドラインだけが並ぶので効率が良い。もちろん紙のスケジュール帳の方が使いやすいところもあるが、デジタルノートのカレンダーとして、フリーノはその特徴を十分に活かしきったインターフェースを練り上げた。