スマホ販売好調のOPPO、IoTデバイスを日本市場に初投入

 OPPO Japanは7月21日にオンラインで新製品発表会を開催し、スマートウォッチ「OPPO Watch 41mm」と完全ワイヤレスイヤホン「OPPO Enco(アンコー) W51/W11」を発表した。

OPPOが日本市場にスマートウォッチと完全ワイヤレスイヤホンを初投入

 2018年2月にスマートフォンで日本市場に参入したOPPOは、SIMフリースマホ市場で急速に支持を拡大している。家電量販店やECサイトのPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、現在では先行する他社とトップ争いを繰り広げるまでに成長。さらに今夏にはキャリアで5Gモデルを展開することも決定している。
 

 取締役の河野謙三氏は今回投入する2カテゴリーについて「グローバルではすでに多くのIoTデバイスを投入しており、各国に合わせた製品群を展開している。日本市場では健康管理とコンテンツ視聴のニーズが高まっており、スマートウォッチとイヤホンを販売することになった」とコメントした。

高コスパでノイキャン&防水・防じんを実現した「OPPO Enco」シリーズ

 「OPPO Enco」シリーズはノイズキャンセリング機能や防水・防じん性能を搭載する完全ワイヤレスイヤホン。左右同時転送方式を採用することで高品質かつ低遅延の安定した接続を可能にした。
 
OPPO Enco(アンコー) W51/W11

 「OPPO Enco W51」は最大35dBのノイズキャンセリング機能を搭載。振動板は高級イヤホンなどでも用いられるグラフェンで、レスポンスや音の立ち上がりで高いレベルを実現した。

 急速充電に対応し、約15分の充電で最大9時間の再生が可能。フル充電ならケース併用で最大20時間持続する。税込価格は1万5800円。カラーはフローラルホワイト・スターリーブラックの2色。

 「OPPO Enco W11」は口径8㎜の振動板によるパワフルな低音域が魅力。低価格ながらノイズキャンセリング機能を備えるなど、高コスパな製品に仕上げた。連続再生時間はイヤホンのみで最大5時間、ケース併用で最大20時間。15分で最大1時間分の充電が可能。税別価格は5800円。カラーはホワイト。8月上旬に発売する。

大画面・高精細のディスプレイを採用した「OPPO Watch 41mm」

 「OPPO Watch 41mm」は1.6インチの有機ELディスプレイを搭載。3気圧防水に対応し、装着したままでスイミングすることもできる。Google PlayやApple Storeのアプリと連携。OPPO独自の急速充電技術「Watch VOOCフラッシュチャージ」に対応し、75分でフル充電が可能。バッテリは通常使用で24時間、省エネモードを利用すれば最大2週間の連続使用ができる。
 
OPPO Watch 41mm

 このほか、運動ごとに適したフィットネス機能、睡眠トラッキング機能、Google PlayやApple Storeのアプリとの連携機能を搭載。税込価格は2万5800円。カラーはシルバーミスト・ブラック・ピンクゴールドの3色。8月7日15時に予約を開始、8月下旬に発売する。
 
OPPO独自の急速充電技術「Watch VOOCフラッシュチャージ」に対応

 OPPOがスマートフォン以外のカテゴリーの製品を投入するのは今回が初。スマホと連携するスマートウォッチやイヤホンによるエコシステム戦略は、すでに国内市場でもアップルやファーウェイが進めており、スマホメーカーの新たな競争軸になっている。スマホで急速にシェアを拡大したOPPOが次の戦場でどのように戦うのか、注目していきたい。(BCN・大蔵大輔)