テレワークでも活躍するB&Oの本格派ワイヤレススピーカー、ビデオ会議を快適にする先進機能の魅力
春は自宅などオフィス以外の場所でテレワークができる環境を整えた方も多いと思う。今後も新型コロナウィルス感染のリスクを避けて暮らしながら、仕事の効率を落とさない生活スタイルを模索することが求められる。ビデオ会議の環境向上も大きな課題の一つだ。ビデオ会議の音声が聞き取りにくいという人のため、Bluetoothワイヤレススピーカーを上手に活用する方法を紹介したい。
会議の音声の音漏れを避けることを優先するならばヘッドホンやイヤホンの使用が有効だ。これから蒸し暑くなる季節だし、PCなどにケーブルがからまない取り回しの良さで考えるのなら、やはり左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンがよい。筆者の周りではアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載するアップルの「AirPods Pro」やソニーの「WF-1000XM3」などが人気があるようだ。
ただ、筆者の場合はやはりイヤホンも1時間を超えるミーティングの間にずっと使い続けていると、耳に負担が感じられてしまう。そこで最近は家族が別室にいる時、またはYouTubeでオープンに公開されるWeb発表会など音声の内容に機密性が低いイベントを視聴する場合はBluetoothワイヤレススピーカーを選択して使っている。最近試した製品の中では、Bang and Olufsenのワイヤレススピーカー「Beosound A1 2nd Gen」の出来映えがとてもよかったので紹介したい。
新製品のBeosound A1 2nd Gen(以下、A1 2nd)はプロダクトデザインをセシリア・マンツ氏が手がけている。ブランドのポータブルオーディオ製品のデザインを数多く手がけてきたマンツ氏らしい、女性の感性を活かした柔らかなフォルムが魅力的なスピーカーだ。
アルミニウム製のグリルに本体ベースの樹脂素材、さらにストラップの本革など異種マテリアルの組み合わせにより、気品と大胆さを併せ持つリズミカルなプロダクトデザインに仕上げている。質量は約558g。軽くて取り回しが良く、置き場所を取らない。部屋のインテリアに違和感なく馴染んでくれる優しいデザインだ。
サウンドの満足度も高い。フラットなバランスなので、音楽ジャンルに得手不得手がない。ボーカルのディティールを繊細に描き分け、楽器の自然な音色を再現する。リズムセクションも軽快、かつパワフルだ。「この楽曲はもう少し低音を効かせて聴きたい」といったカスタマイズにも、iOS/Android対応のアプリ「Bang&Olufsen」がスマートに応じてくれる。
音質についてはクアルコムの最新BluetoothオーディオコーデックであるaptX Adaptiveに対応していることも紹介しておきたい。同コーデックにはBluetoothワイヤレススピーカーとしてもっとも早く対応を実現した格好だ。特徴は同じaptX Adaptiveコーデックによる送り出しに対応する機器(Xperia 1シリーズや最新のAQUOSスマートフォン)と接続すれば、音質にすぐれるサウンドと遅延を抑えた音声信号の伝送が可能になる。後者はビデオ会議の映像と音声のズレが解消されるメリットにもつながるだろう。
スピーカーの場合は周囲にも音が聞こえてしまうため、カフェやパブリックスペースで使いづらいことが残念だが、自宅やオフィスにいてビデオ会議に参加する場面では、音へのこだわりが仕事の質にも直結していることも意識しながら、自分のワーキングスタイルに合ったオーディオ機器をパートナーとして選びたい。
スマホとペアリングして使うときにはAmazon Alexaによる音声操作にも対応する。本体はIP67相当の防塵・防水設計なので、アウトドアでも存分に楽しめる。革製のストラップをフックにかけて設置したり、コンパクトなスピーカーの置き方は自由に決められる。わが家での音楽リスニング、在宅ワークの可能性を広げてくれるワイヤレススピーカーだ。(フリーライター・山本敦)
ビデオ会議にはワイヤレススピーカーという選択もある
ビデオ会議の機会が増えてくると、PCやタブレットに内蔵されているスピーカーだけでは相手の声が聞こえづらいことに徐々に気がついてくるはずだ。最近のPCやタブレットの内蔵スピーカーは十分に優秀はものも増えているが、やはり長時間に渡って会議の音声を正確に、集中しながら聴かなければならない場合はそれなりに対策が必要だ。会議の音声の音漏れを避けることを優先するならばヘッドホンやイヤホンの使用が有効だ。これから蒸し暑くなる季節だし、PCなどにケーブルがからまない取り回しの良さで考えるのなら、やはり左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンがよい。筆者の周りではアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載するアップルの「AirPods Pro」やソニーの「WF-1000XM3」などが人気があるようだ。
ただ、筆者の場合はやはりイヤホンも1時間を超えるミーティングの間にずっと使い続けていると、耳に負担が感じられてしまう。そこで最近は家族が別室にいる時、またはYouTubeでオープンに公開されるWeb発表会など音声の内容に機密性が低いイベントを視聴する場合はBluetoothワイヤレススピーカーを選択して使っている。最近試した製品の中では、Bang and Olufsenのワイヤレススピーカー「Beosound A1 2nd Gen」の出来映えがとてもよかったので紹介したい。
技術力に裏打ちされた高音質
Bang and Olufsenの製品にはスタイリッシュでデザインコンシャスなイメージが強いかもしれないが、実はオーディオテクノロジーも一流で、サウンドチューニングにこだわり、最先端の機能も積極的に採用する、オーディオファンも認めるブランドなのだ。新製品のBeosound A1 2nd Gen(以下、A1 2nd)はプロダクトデザインをセシリア・マンツ氏が手がけている。ブランドのポータブルオーディオ製品のデザインを数多く手がけてきたマンツ氏らしい、女性の感性を活かした柔らかなフォルムが魅力的なスピーカーだ。
アルミニウム製のグリルに本体ベースの樹脂素材、さらにストラップの本革など異種マテリアルの組み合わせにより、気品と大胆さを併せ持つリズミカルなプロダクトデザインに仕上げている。質量は約558g。軽くて取り回しが良く、置き場所を取らない。部屋のインテリアに違和感なく馴染んでくれる優しいデザインだ。
サウンドの満足度も高い。フラットなバランスなので、音楽ジャンルに得手不得手がない。ボーカルのディティールを繊細に描き分け、楽器の自然な音色を再現する。リズムセクションも軽快、かつパワフルだ。「この楽曲はもう少し低音を効かせて聴きたい」といったカスタマイズにも、iOS/Android対応のアプリ「Bang&Olufsen」がスマートに応じてくれる。
音質についてはクアルコムの最新BluetoothオーディオコーデックであるaptX Adaptiveに対応していることも紹介しておきたい。同コーデックにはBluetoothワイヤレススピーカーとしてもっとも早く対応を実現した格好だ。特徴は同じaptX Adaptiveコーデックによる送り出しに対応する機器(Xperia 1シリーズや最新のAQUOSスマートフォン)と接続すれば、音質にすぐれるサウンドと遅延を抑えた音声信号の伝送が可能になる。後者はビデオ会議の映像と音声のズレが解消されるメリットにもつながるだろう。
ハンズフリー通話の音声もクリア
本機には通話用のマイクも内蔵されている。数回のビデオ会議で使う機会を得たが、パワフルなアンプを内蔵しているので、声が力強く、輪郭が明瞭でとても聞きやすい。手前側話者の声と、背景の環境音を立体的に描き分ける。相手にこちら側の声の聞きやすさを訊ねてみると、やはりノイズのないクリアな音声を伝えられているようだ。互いに発言の内容を何度も聞き直すことがなくなるので、仕事の効率もアップする。スピーカーの場合は周囲にも音が聞こえてしまうため、カフェやパブリックスペースで使いづらいことが残念だが、自宅やオフィスにいてビデオ会議に参加する場面では、音へのこだわりが仕事の質にも直結していることも意識しながら、自分のワーキングスタイルに合ったオーディオ機器をパートナーとして選びたい。
Google Fast Pairにも対応 Androidスマホとのペアリングが簡単
A1 2ndの先進性についてもいくつかの情報を加えておきたい。本機はグーグルの「Fast Pair」機能をサポートする、現時点では数少ないスピーカーだ。本体の電源を立ち上げて、側面のボタンでBluetoothペアリングモードを起動。筆者が使っているGoogle Pixel 4 XLのBluetooth設定画面を開いて、イラスト付きで表示されるA1 2ndのアイコンをタップするだけですばやくペアリングが完了する。Google Fart Pair機能については、今後もファームウェア更新で新しい機能が拡張されそうだ。スマホとのペアリングが簡単にできるスピーカーは大歓迎だ。スマホとペアリングして使うときにはAmazon Alexaによる音声操作にも対応する。本体はIP67相当の防塵・防水設計なので、アウトドアでも存分に楽しめる。革製のストラップをフックにかけて設置したり、コンパクトなスピーカーの置き方は自由に決められる。わが家での音楽リスニング、在宅ワークの可能性を広げてくれるワイヤレススピーカーだ。(フリーライター・山本敦)