いまや時短調理に欠かせない「電気調理鍋」。なかでも、時短を意識するのであれば「圧力調理」に対応しているかどうかが重要になる。料理が好きな人ならすでに圧力鍋は持っていると思うが、電気圧力鍋を使うと、これまでの圧力鍋はもういらないと感じることが多い。特に今回紹介するティファールの「ラクラ・クッカー コンパクト 電気圧力鍋 CY3501JP」は、数ある電気圧力鍋のなかでも筆者は強く心惹かれた。ほかの電気圧力鍋とどう違うのかを中心に、その魅力をお伝えしよう。
しかし、今回発売したラクラ・クッカー コンパクトは、幅26×奥行き28.5×高さ28.3cmと、小ぶりなサイズ。付属のレシピブックを見る限り、4人分の調理であれば問題ない。筆者が持っている圧力鍋もこれくらいのサイズなので、棚から出し入れする手間が省けるのはありがたい。これだけでも購入のハードルがグッと下がるのではないだろうか。
それに対し、ラクラ・クッカー コンパクトの「レシピモード」は、「カレー」「角煮」「肉じゃが」の時間設定が不要になるのみ。あまりにモードが少ないので不便なのではと不安だったが、必ずしも内蔵メニューだけを作るわけではないことを考えると、この割り切り方はひとつの強みかもしれない。
内蔵メニューが少ないぶん、付属のレシピブックには50のレシピが記載されている。実際にレシピブックを見ながらチャーシューを作ってみたところ、操作がわかりやすく、これなら機械が苦手な中高年層にも受け入れられるだろう。
使い方も従来の圧力鍋に近いものがある。圧力調理が終わるとブザーが鳴るので、蒸気排出ボタンを押して蒸気を排出するのだ。蒸気が出なくなったら完成というのは、これまでの電気圧力鍋だとなかなか見かけない仕様。この適度なアナログ感は、まさに従来の圧力鍋からの移行にぴったりな一台だろう。
完成したチャーシューは、もちろんこれまでの圧力鍋との仕上がりの差はほぼない。30分の圧力調理で完成したとは思えないようなしっとり具合で、これなら頑張らずに作れるのがうれしい。
筆者は「蒸す」でじゃがバターを作ってみたが、蒸し器で蒸すようなほくほく感が楽しめ、電子レンジで加熱するのとはまったく違うことに驚いた。普段は蒸し器を出すのが面倒でなかなか蒸し料理をしないのだが、これならさっと野菜を蒸したり、買ってきたシュウマイを温めるのに使ったりといった使い方ができそうだ。
ラクラ・クッカー コンパクトが一台あれば、これまで持っていた圧力鍋がいらなくなるだけでなく、蒸し器や炊飯器も不要になるかもしれない。そう考えると、ひとり暮らしで調理道具をあまり持っていない人や、キッチンが狭く、道具を減らしたい家庭にも良さそうだ。実売価格は2万3000円前後となっており、これだけ万能なことを考えるとコスパに優れた電気圧力鍋だといえる。(TEKIKAKU・今西絢美)
理由1:クックフォーミーとは異なるコンパクトなサイズ感
ティファールといえば、電気調理鍋の人気モデル「クックフォーミー エクスプレス」を発売している。最上位モデルは210のレシピを内蔵し、圧力調理をはじめ、炒めものから保温など1台7役の調理に対応。とはいえ、6人分までの料理が作れる大容量とあり、サイズは幅38×奥行き35×高さ32.5cmもある。はっきりいって、大きい。便利ではあるものの、置き場所を選ぶというのが筆者がこれまで使った率直な感想だ。しかし、今回発売したラクラ・クッカー コンパクトは、幅26×奥行き28.5×高さ28.3cmと、小ぶりなサイズ。付属のレシピブックを見る限り、4人分の調理であれば問題ない。筆者が持っている圧力鍋もこれくらいのサイズなので、棚から出し入れする手間が省けるのはありがたい。これだけでも購入のハードルがグッと下がるのではないだろうか。
理由2:手動で時間を設定するので自分なりの使い方がしやすい
クックフォーミー エクスプレスを含む多くの電気圧力鍋といえば、食材や調理工程が本体で確認できたり、かき混ぜを行ったりする「自動調理」ができたりすることをうたっている。それに対し、ラクラ・クッカー コンパクトの「レシピモード」は、「カレー」「角煮」「肉じゃが」の時間設定が不要になるのみ。あまりにモードが少ないので不便なのではと不安だったが、必ずしも内蔵メニューだけを作るわけではないことを考えると、この割り切り方はひとつの強みかもしれない。
内蔵メニューが少ないぶん、付属のレシピブックには50のレシピが記載されている。実際にレシピブックを見ながらチャーシューを作ってみたところ、操作がわかりやすく、これなら機械が苦手な中高年層にも受け入れられるだろう。
使い方も従来の圧力鍋に近いものがある。圧力調理が終わるとブザーが鳴るので、蒸気排出ボタンを押して蒸気を排出するのだ。蒸気が出なくなったら完成というのは、これまでの電気圧力鍋だとなかなか見かけない仕様。この適度なアナログ感は、まさに従来の圧力鍋からの移行にぴったりな一台だろう。
完成したチャーシューは、もちろんこれまでの圧力鍋との仕上がりの差はほぼない。30分の圧力調理で完成したとは思えないようなしっとり具合で、これなら頑張らずに作れるのがうれしい。
理由3:1台10役の多機能さは使い込む楽しさがある
圧力調理だけなのかと思いきや、ラクラ・クッカー コンパクトには10の機能がある。理由2で触れた「カレー」「角煮」「肉じゃが」「圧力調理」以外にも、「蒸す」「煮る」「炒める」「低温調理」といった調理モードに加えて、「白米」と「玄米」の炊飯も可能だ。電気圧力鍋で炒めができるのは同社のクックフォーミーエクスプレスと同様で、他社の電気調理鍋ではなかなか見かけない。筆者は「蒸す」でじゃがバターを作ってみたが、蒸し器で蒸すようなほくほく感が楽しめ、電子レンジで加熱するのとはまったく違うことに驚いた。普段は蒸し器を出すのが面倒でなかなか蒸し料理をしないのだが、これならさっと野菜を蒸したり、買ってきたシュウマイを温めるのに使ったりといった使い方ができそうだ。
ラクラ・クッカー コンパクトが一台あれば、これまで持っていた圧力鍋がいらなくなるだけでなく、蒸し器や炊飯器も不要になるかもしれない。そう考えると、ひとり暮らしで調理道具をあまり持っていない人や、キッチンが狭く、道具を減らしたい家庭にも良さそうだ。実売価格は2万3000円前後となっており、これだけ万能なことを考えるとコスパに優れた電気圧力鍋だといえる。(TEKIKAKU・今西絢美)