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定額制音楽配信サービスはどれを選ぶ? “雑食系”音楽リスナーが「Spotify」を選ぶべき5つの理由

新製品

2020/04/13 18:00

 自宅で仕事をする人が増えるいま、少しでも快適な環境で仕事をしようと考える人は多いはず。会社で仕事をするときとは違い、音楽を流しながら仕事をするという人もいるのではないだろうか。数ある定額制音楽配信サービスのなかでも、筆者が特におすすめしたいのが「Spotify(スポティファイ)」だ。スウェーデン生まれのSpotifyは、2016年11月に日本でもサービスを開始。定額制音楽配信サービスはよくわからないという人にこそSpotifyをおすすめしたい5つの理由を紹介しよう。

テレワークのお供にもぴったりな定額制音楽配信サービス。
今回は「Spotify」の魅力を紹介する

理由その1:幅広いユーザーがお得に使えるプランが充実

 Spotify最大の特徴といえば、無料プランでも楽曲をフルで聴ける点だ。ただし、無料プランの場合は楽曲検索ができないことや、数曲再生するごとに広告が入ること、1時間に6回までしかスキップできないなどの機能制限がある。ラジオのように使うならこれで十分だが、快適に使うなら有料プランに加入することを薦めたい。
 
Spotifyのトップ画面には時間帯に合わせたレコメンドが表示される。
多彩なプレイリストが揃う

 有料プランである「Premium」プランの料金体系を見てみると、1アカウントで使う場合は月額980円となっている。最大6つのPremiumアカウントが使える「ファミリー」プランは月額1480円、「学割」プランは月額480円。いずれもApple Musicと同価格だが、注目したいのが「Duo」プランの存在だ。
 
今年3月に登場した「Spotify Primum Duo」。
月額は1280円

  今年3月に登場したばかりのプランで、こちらは“同じ家に暮らすカップル”のためのプランなのだそう。Premiumプラン2人で月額1960円かかるところが、Duoなら月額1280円になる。2人が好きな音楽をミックスした「Duo Mix」というプレイリストが自動作成される独自機能もあり、お互いの音楽の好みを自然にシェアできるようになっている

理由その2:レコメンド機能が優秀

 筆者は10代の頃からライブハウスに通い詰めていたが、気が付くとすっかり現場からは足が遠のいてしまった。とはいえ、いまでも流行のアーティストを知りたいし、自分の好みに合った新たな音楽とも出会いたい。そんなニーズにぴったりハマっているのがSpotifyなのだ。

 Spotifyでは、再生履歴を元に作成したプレイリストをレコメンドしてくれるだけでなく、お気に入りに登録している楽曲やアーティストを元に作成したプレイリストや、好みを分析してユーザーが好きであろう楽曲だけを集めたプレイリストを作成してくれる。
 
再生傾向に基づいたレコメンドは使うほどに精度が上がる

 この分析アルゴリズムが優秀で、「Discover Weekly」というプレイリストでは、初めて聴く好みのアーティストと出会うことが多い。それもそのはず、Spotifyでは楽曲のBPM(Beats Per Minute、テンポ)などを分析したうえでレコメンドしており、まさにDiscoverなプレイリストになっているのだ。
 
これまでは知らないアーティストの楽曲を聴くきっかけがなかったが、
Spotifyを使い始めて音楽の趣味が広がった

 また、最近ではポッドキャストも多数配信されており、ラジオ番組を聴くような感覚で楽しめる。Spotifyオリジナル番組もあるので。そのあたりにも注目したい。

理由その3: 気に入った楽曲をSNSでシェアしやすい

 新たなアーティストを見つけると、シェアしたくなるのが現代の音楽の楽しみ方のひとつだろう。Spotifyでも再生中の楽曲のシェア機能があり、TwitterやLINEはもちろん、Instagramのストーリーズにも投稿できる。また、Premium会員になると自分で作成したプレイリストが公開可能なので、オリジナルのプレイリストをSNS上でシェアするといった楽しみ方もある。
 
Instagramのストーリーズではジャケット写真とともに表示され、
投稿からは楽曲の視聴が可能

理由その4:片手での操作性が高い

 スマホで音楽を聴く際は片手で操作することが必然的に多くなる。定額制音楽配信サービスを利用する際も、片手での操作性は意識したいポイントだ。Spotiyは基本的に縦スクロールと横スクロールでの操作が基本。お気に入りに登録するには、ハートのアイコンをタップするだけでいい。
 
楽曲によっては歌詞表示にも対応するので、カラオケを楽しむのもアリ

 ダウンロード機能もあり、事前に楽曲データを端末に入れておけばオフラインでの再生もできる。このほか、低音質の再生にすることでデータ消費量を節約する「データ節約モード」などもあり、モバイル端末での使い勝手はおおむね快適だ。

理由その5:スマホ以外での視聴も快適

 Spotiyはスマートスピーカーとも連携する。Amazon Echoであれば「Amazon Alexa」アプリにAmazon Echoを設定し、Spotifyのアカウントでログインすると、スマートスピーカー単体での利用もできる。実際に台所で料理を作りながら、「アレクサ、Spotifyで料理に合う曲をかけて」と話しかければ、それらしいプレイリストを再生してくれた。
 
YouTubeとは違って映像を観る必要がないので、
ほかの用事をしながら音楽を聴きたいときに向く

 筆者の自宅のなかで一番音響がいいのはテレビだということに最近気付き、FireTV StickをつないでテレビでSpotifyを再生することもある。この使い方は非常に重宝しており、移動中はスマホで、仕事中はスマートスピーカーで、オフタイムはテレビで楽しむといったシチュエーションに応じた使い分けができている。これはGoogle Home、Chromecastでも同様の使い方ができるので、ぜひ試してほしい。

 あえてSpotifyで不満な点を挙げるとすれば、お気に入りに登録した曲が膨大になると、管理しづらくなる点だ。1曲ずつ管理するというよりは、ホーム画面に表示されるプレイリストやアルバムを聴くのが良さそうだ。国内外問わず幅広いジャンルの音楽を聴く人であれば、Spotifyはぴったりなサービスで、新たな音楽に出会いたいという欲求を思う存分満たしてくれるだろう。(TEKIKAKU・今西絢美)