次世代ゲーム機「PS5」、注目は爆速ロード&PS4との互換性!

新製品

2020/03/20 12:30

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントは3月19日、次世代家庭用ゲーム機「PlayStation 5(プレイステーション5=PS5)」の詳細スペックを発表した。ロード画面を取り除くことを目的に超高速SSDを搭載。現在、活躍中の「PlayStation 4(PS4)」との互換性の対応も進んでいるという。

詳細なスペックが発表されたPS5

 PS5に搭載されるのは、PS4の記憶装置(ストレージ)HDDよりもデータの送受信が超高速なSSD。本体設計も最適化しており、ロード時間はこれまでよりも圧倒的に短くなる。例えば、PS4は1GBのデータを読み込むのに20秒かかっていたが、PS5は2GBを0.27秒。実現すれば、待ち時間がほとんどないゲーム体験になるはずだ。
 
PS4とPS5のロード時間比較

 PS4との互換性については、同社の西野秀明シニアバイスプレジデントが「順調に進んでいる」とコメントしている。PS4で最もプレイ時間の長い上位100タイトルを調査したところ、ほぼ全てのタイトルがPS5でスムーズに動作するであろうことが確認できたという。今後も互換性の対応は進めていくそうだ。

 グラフィックスはPS4から大幅に進化する。4K画質で映像が出力できるようになるほか、画面の書き換え速度は残像感の少ない120Hz。さらに、PS5の目玉機能「レイトレーシング」が現実世界の光の動きを再現することで、光の反射、ガラスや水による屈折、キャラクターの髪の毛など、現実にしか見えないほどの映像表現を実現するという。

 映像の進化にあわせて、サウンド面も表現が豊かになった。3Dオーディオに対応することで、今まで以上にリアリティや音の位置感覚が把握しやすくなる。敵がどの方向から来るのか、雨粒がさまざまな物に当たる音なども聞き分けることができるようになるだろう。

 公開されたスペックは、次の通り。CPUが「x86-64-AMD Ryzen Zen 2」で、8コア/16スレッド、最大3.5GHz。GPUにはレイトレーシング対応「AMD Radeon RDNA 2-based graphics engine」(最大2.23GHz)を搭載する。システムメモリがGDDR6 16GBでバンド幅が448GHz/s。SSDが読み込み速度5.5GB/sで容量が825GB。ゲームディスクはUltra HD Blu-ray。映像出力は、4K/120Hzから8Kまで対応する。
 
現在公開されているPS5のスペック

 本体のデザインや価格はまだ明らかになっていないが、スペックを見る限り、これまで以上に没入感があるゲーム体験になるはず。2020年末の発売が、さらに待ち遠しくなった。(BCN・南雲 亮平)