テレワークにも使えそう! 「Amazon Echo Show 8」の活用術
Amazonから8インチのタッチスクリーンを搭載するスマートディスプレイ「Amazon Echo Show 8」が発売された。最新モデルは家庭でプライム・ビデオを観たり、Webブラウジングや音楽再生、ビデオ通話などが快適に楽しんだりできるよう、機能やユーザーインターフェースが最適化されている。本機の上手な活用方法を探ってみた。
5インチのEcho Show 5に比べると、Echo Show 8は内蔵スピーカーが強力になった。特にパッシブラジエーターが搭載されたことで低音再生が安定している。そのため中が空洞なボックスタイプの収納家具や板材の薄いテーブルの上などに置くと再生音がだぶついてしまうので、できれば密度の高い素材でできた家具の天面などに設置した方がサウンドは引き締まる。
ホーム画面の右端を左側に向かってスワイプすると動画や音楽の再生、コミュニケーション機能、スマートホームのコントロールなど六つの基本メニューへのショートカットが表示される。デスクの上にEcho Show 8を置いて、パソコンで作業しながら手を伸ばして操作できる距離感に置けば、EchoのWebブラウザで調べ物をしたり、ビデオ通話にも使い倒せる。セカンドディスプレイ的な使い方ができるというわけだ。
Echo Showシリーズは最小サイズの「5」も含めて全機種がフロント側にビデオ通話などに活用できるカメラを搭載している。物理カバーでカメラをオフにもできるので、万一のハッキングによるのぞき見も防げるから安心だ。ビデオ通話の相手がEcho Showシリーズを持っていなくても、スマホにAlexaアプリをインストールしてAlexaコール・メッセージに登録を済ませてもらえばビデオ通話が可能になる。
家庭内に複数のEchoデバイスがあれば「呼びかけ」「アナウンス」機能で別々の部屋から互いに声を掛け合うこともできる。Echo Showから家族のスマホにメッセージも送るなど、留守番中の子どもとコミュニケーションを図る用途にも役立つ。
Echo ShowシリーズのWebブラウザを使えばYouTube動画が見られる。グーグルのNest Hubシリーズならブラウザを介さなくてもダイレクトにYouTubeのコンテンツに飛べるのだが、どちらがより便利かと言えば一長一短があるかもしれない。Echoシリーズは一度ブラウザをクッションにするため、指定のキーワードに引っかかった動画が一覧に並ぶ。そこから面白そうなものを探して見る方が新たな発見が得られるからだ。
なおブラウザを使えばAbemaTVやNHK Plus、Apple TV+などさまざまな動画配信サービスも少し動きが不安定になることもあったが視聴はできた。ただNetflixはグーグルNest Hubシリーズと同様にEcho Showシリーズのブラウザでも再生できなかった。
見たいタイトルが決まっていれば音声で「ドラマの第何シーズンの第何話を再生」といった具合に直接再生もできるが、狙い撃つのはなかなか難しかった。このホーム画面があるおかげでEcho Show 8の画面から面白そうな動画がゆっくりと探せる。
筆者は自宅でGoogle Nest Hubも使っているが、やはりスマートディスプレイによる動画再生は7~8インチぐらいのサイズ感がちょうど良いと思う。これより小さいと動画が見づらくなるし、反対にこれより大きいと本体の置き場所に困る。だったらもうパソコンやiPad、テレビで見ればいいやという気持ちがわいてきてしまう。
7インチのGoogle Nest Hubの方が本体が少しスリムだし、置き場所や取り回しには優れているが、サウンドの力強さはEcho Show 8の方に軍配が上がる。何よりプライム・ビデオで本格的に映画が見られる点ではEcho Showシリーズは有利だ。
どちらの製品もプライベートルームに置くのに適した大きさだし、小さな子どもにはアニメの動画やAudibleオーディオブックなどを見せてあげれば喜ばれそうだ。
Echo Show 8のサウンドは重心が低く、ボーカルの帯域がクリアで聴きやすい。10.1インチのEcho Showと比べてしまうと音場の広がりはややコンパクトにも思えるが、夜間にも適度な音量で鳴らせる“ちょうどいいバランス感覚”がEcho Show 8の魅力と言えそうだ。本機を使い込むほどEcho Showシリーズの完成度もいよいよ洗練されてきたなと感じられる手応えがあった。(フリーライター・山本敦)
ほど良いサイズ感。内蔵スピーカーがパワフルに
Echoシリーズのスマートディスプレイには10.1インチのEcho Show、5インチのEcho Show 5がある。Echo Show 8のサイズはふたつのモデルのちょうど中間。部屋のちょっとした空きスペースに心地よく収まる。キッチンに置けば料理のレシピをガイドしてくれる良きアシスタントにもなるが、本体にバッテリーを内蔵していないので、電源ケーブルをつなぐコンセントは近場に必要だ。また本体が防滴・防水対応ではないことにも気をつけながら使いたい。5インチのEcho Show 5に比べると、Echo Show 8は内蔵スピーカーが強力になった。特にパッシブラジエーターが搭載されたことで低音再生が安定している。そのため中が空洞なボックスタイプの収納家具や板材の薄いテーブルの上などに置くと再生音がだぶついてしまうので、できれば密度の高い素材でできた家具の天面などに設置した方がサウンドは引き締まる。
テレワークにも活用できそうなビデオ通話機能
EchoシリーズといえばAmazonのAIアシスタントである「Alexa」と連携する音声操作に対応している。そしてディスプレイ付きのEcho Showシリーズはさらにタッチスクリーンによる操作も可能だ。タッチ操作のユーザーインターフェースは上手に使いこなせば、Echo Show 8がデスクワークの強力なサポーターにもなってくれる。ホーム画面の右端を左側に向かってスワイプすると動画や音楽の再生、コミュニケーション機能、スマートホームのコントロールなど六つの基本メニューへのショートカットが表示される。デスクの上にEcho Show 8を置いて、パソコンで作業しながら手を伸ばして操作できる距離感に置けば、EchoのWebブラウザで調べ物をしたり、ビデオ通話にも使い倒せる。セカンドディスプレイ的な使い方ができるというわけだ。
Echo Showシリーズは最小サイズの「5」も含めて全機種がフロント側にビデオ通話などに活用できるカメラを搭載している。物理カバーでカメラをオフにもできるので、万一のハッキングによるのぞき見も防げるから安心だ。ビデオ通話の相手がEcho Showシリーズを持っていなくても、スマホにAlexaアプリをインストールしてAlexaコール・メッセージに登録を済ませてもらえばビデオ通話が可能になる。
家庭内に複数のEchoデバイスがあれば「呼びかけ」「アナウンス」機能で別々の部屋から互いに声を掛け合うこともできる。Echo Showから家族のスマホにメッセージも送るなど、留守番中の子どもとコミュニケーションを図る用途にも役立つ。
タッチ&音声によるブラウザの操作感が良い
Echo ShowシリーズにはAmazon純正のSilkと、FirefoxがWebブラウザとして内蔵されている。ブラウザの検索エンジンにはグーグルも指定できる。検索キーワードはソフトウェアキーボードからタイプ入力しても良いが、音声による文字入力も精度が高いので、上手に併用すれば検索作業もはかどるだろう。Echo ShowシリーズのWebブラウザを使えばYouTube動画が見られる。グーグルのNest Hubシリーズならブラウザを介さなくてもダイレクトにYouTubeのコンテンツに飛べるのだが、どちらがより便利かと言えば一長一短があるかもしれない。Echoシリーズは一度ブラウザをクッションにするため、指定のキーワードに引っかかった動画が一覧に並ぶ。そこから面白そうなものを探して見る方が新たな発見が得られるからだ。
なおブラウザを使えばAbemaTVやNHK Plus、Apple TV+などさまざまな動画配信サービスも少し動きが不安定になることもあったが視聴はできた。ただNetflixはグーグルNest Hubシリーズと同様にEcho Showシリーズのブラウザでも再生できなかった。
プライム・ビデオで本格的に映画・ドラマ・アニメを楽しむ
先に他社の動画サービスに触れてしまったが、やはりAmazonのプライム・ビデオが一番Echo Showシリーズで快適に見られるようにユーザーインターフェースが作り込まれている。10.1インチのEcho Showが日本で発売された当初は搭載されていなかった「プライム・ビデオのホーム画面」がとても便利だ。見たいタイトルが決まっていれば音声で「ドラマの第何シーズンの第何話を再生」といった具合に直接再生もできるが、狙い撃つのはなかなか難しかった。このホーム画面があるおかげでEcho Show 8の画面から面白そうな動画がゆっくりと探せる。
筆者は自宅でGoogle Nest Hubも使っているが、やはりスマートディスプレイによる動画再生は7~8インチぐらいのサイズ感がちょうど良いと思う。これより小さいと動画が見づらくなるし、反対にこれより大きいと本体の置き場所に困る。だったらもうパソコンやiPad、テレビで見ればいいやという気持ちがわいてきてしまう。
7インチのGoogle Nest Hubの方が本体が少しスリムだし、置き場所や取り回しには優れているが、サウンドの力強さはEcho Show 8の方に軍配が上がる。何よりプライム・ビデオで本格的に映画が見られる点ではEcho Showシリーズは有利だ。
どちらの製品もプライベートルームに置くのに適した大きさだし、小さな子どもにはアニメの動画やAudibleオーディオブックなどを見せてあげれば喜ばれそうだ。
幅広い音楽サービスに対応するスマートスピーカーでもある
Echoシリーズは対応する音楽サービスも充実している。本家のAmazon MusicのほかにもApple MusicにSpotify、AWA、dヒッツ、うたパスがAlexaで使用する音楽サービスとしてリンクできる。筆者はふだんiPhoneとApple Musicで音楽を聴くことが多いため、Echo Show 8がApple Musicとの連携に対応していることだけでも選ぶ価値があると感じる。Echo Show 8のサウンドは重心が低く、ボーカルの帯域がクリアで聴きやすい。10.1インチのEcho Showと比べてしまうと音場の広がりはややコンパクトにも思えるが、夜間にも適度な音量で鳴らせる“ちょうどいいバランス感覚”がEcho Show 8の魅力と言えそうだ。本機を使い込むほどEcho Showシリーズの完成度もいよいよ洗練されてきたなと感じられる手応えがあった。(フリーライター・山本敦)