Amazonから8インチのタッチスクリーンを搭載するスマートディスプレイ「Amazon Echo Show 8」が発売された。最新モデルは家庭でプライム・ビデオを観たり、Webブラウジングや音楽再生、ビデオ通話などが快適に楽しんだりできるよう、機能やユーザーインターフェースが最適化されている。本機の上手な活用方法を探ってみた。
8インチのタッチスクリーンを搭載するAlexa搭載のスマートディスプレイ「Amazon Echo Show 8」
ほど良いサイズ感。内蔵スピーカーがパワフルに
Echoシリーズのスマートディスプレイには10.1インチのEcho Show、5インチのEcho Show 5がある。Echo Show 8のサイズはふたつのモデルのちょうど中間。部屋のちょっとした空きスペースに心地よく収まる。キッチンに置けば料理のレシピをガイドしてくれる良きアシスタントにもなるが、本体にバッテリーを内蔵していないので、電源ケーブルをつなぐコンセントは近場に必要だ。また本体が防滴・防水対応ではないことにも気をつけながら使いたい。
5インチのEcho Show 5に比べると、Echo Show 8は内蔵スピーカーが強力になった。特にパッシブラジエーターが搭載されたことで低音再生が安定している。そのため中が空洞なボックスタイプの収納家具や板材の薄いテーブルの上などに置くと再生音がだぶついてしまうので、できれば密度の高い素材でできた家具の天面などに設置した方がサウンドは引き締まる。
テレワークにも活用できそうなビデオ通話機能
EchoシリーズといえばAmazonのAIアシスタントである「Alexa」と連携する音声操作に対応している。そしてディスプレイ付きのEcho Showシリーズはさらにタッチスクリーンによる操作も可能だ。タッチ操作のユーザーインターフェースは上手に使いこなせば、Echo Show 8がデスクワークの強力なサポーターにもなってくれる。
ホーム画面の右端を左側に向かってスワイプすると動画や音楽の再生、コミュニケーション機能、スマートホームのコントロールなど六つの基本メニューへのショートカットが表示される。デスクの上にEcho Show 8を置いて、パソコンで作業しながら手を伸ばして操作できる距離感に置けば、EchoのWebブラウザで調べ物をしたり、ビデオ通話にも使い倒せる。セカンドディスプレイ的な使い方ができるというわけだ。
Echoシリーズは対応する音楽サービスも充実している。本家のAmazon MusicのほかにもApple MusicにSpotify、AWA、dヒッツ、うたパスがAlexaで使用する音楽サービスとしてリンクできる。筆者はふだんiPhoneとApple Musicで音楽を聴くことが多いため、Echo Show 8がApple Musicとの連携に対応していることだけでも選ぶ価値があると感じる。
Alexaのスキルを連携させるとEcho Showシリーズで
Apple Musicの音楽コンテンツが音声で操作しながら聴ける
AudibleのオーディオブックもEcho Showシリーズの視聴に最適なコンテンツだ
Echo Show 8のサウンドは重心が低く、ボーカルの帯域がクリアで聴きやすい。10.1インチのEcho Showと比べてしまうと音場の広がりはややコンパクトにも思えるが、夜間にも適度な音量で鳴らせる“ちょうどいいバランス感覚”がEcho Show 8の魅力と言えそうだ。本機を使い込むほどEcho Showシリーズの完成度もいよいよ洗練されてきたなと感じられる手応えがあった。(フリーライター・山本敦)