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もうすぐ日本上陸の“シャオミ”――先駆けて登場した関連会社のハイテクロボット掃除機「Roborock S6」を試した

レビュー

2019/12/05 19:00

大きなゴミは得意、粉ゴミはやや残る!?

 モードは弱/中/強/MAXの4段階。弱で運転しながらテレビを見てみたところ、気にはなるがテレビの音はちゃんと聞えて、同じ部屋で動いていてもそれほど気にならない大きさだった。カタログによれば、中モードで58dBとのことで、東京都環境局によると換気扇の音が約42~58dBなので換気扇くらいの音の大きさと言えそうだ。

 ゴミの取れ具合を確認するため、フローリングとカーペットの上に重曹と猫砂を撒いて掃除をしてみた。サイドブラシが嗅ぐの脚のあたりまでしっかりかきだす動きがよくみられた。

 掃除をした後を確認すると、フローリングでもカーペットでも、大きなゴミをイメージした猫砂はしっかり吸えていた。しかし、重曹は少し残り、フローリングを触るとザラザラとした感触が残っていた。ただ、これはあくまで動きをわかりやすくするため多めの重曹を撒いたことが影響していると思う。実際、日常的な掃除ではパンくず、髪の毛、砂といったちょっとしたゴミは吸い取れている。
 
フローリングに重曹と猫砂をまいて、掃除してみた。猫砂はしっかりとれているが、重曹は少し残った。
また、家具の脚のまわりは取り切れていなかった
 
カーペットの上は分かりやすいように猫砂のみにした。
家具の下は少し猫砂が残ったが、カーペットの上はキレイになった

 さて、動きのテストに戻ろう。フローリングにうっすらと重曹が残っていたため、今度は水拭きを行なってみた。重曹をまいていなかった玄関まわりなども一緒に掃除したところ、ちょっとしたベタつきはキレイになった。拭いた直後は床が水で光るため、人がいない時に掃除をするのに向いていそうだった。
 
カーペットがある部屋は進入禁止にして、キッチンや玄関なども含め、フローリングに水拭きをした

 ちなみに、リビングの場合、今回まいた重曹の量が多かったためか拭ききれなかったようで、重曹がモップについて汚れが広がってしまった。モップは使い捨てと繰り返し使えるものがある。つけ方の手間は同じだが、使い捨ての方は紙製、繰り返し使える方は布製だ。布製の方がしっかりと水を蓄えて拭くため、汚れがおちやすく感じた。

困った時はキャッシュのクリア

 数日使っていると、エリアやルームの指定が上手くできず、すぐにS6が充電スタンドに戻ってしまうという現象が起きた。これについて代理店の担当者に質問すると、アプリのキャッシュのクリアおよび、アップデート情報が最新かどうかを確認するよう案内された。

 キャシュをクリアすると、これまで使用していたマップではなくもう一度マップを作り始めることになった。ちなみに、拭き掃除と吸引掃除は同時に行なうため、リビングルームは吸引掃除のみ、玄関は拭き掃除のみといったことはできない。

日常的な掃除には頼もしい

 ロボット掃除機の前を人が通るとすぐに減速したり、ちょっとしたものの移動をすぐに検知する様子をみていると、間取りや障害物を検知する機能はとてもすぐれているように思った。アプリは非常に使いやすい。エリアの設定が直感的にできるほか、モードの切り替えなども簡単で満足度が高い。S6の動きをリアルタイムで追えるのも、マッピング機能、ロボットの動きのアルゴリズムなどが細かく正確に動作しているからできることといえる。

 スマホでマッピングをみていると、ドアの扉は扉の形、おもちゃが置いてある場所は、おもちゃの形のようにでこぼことした表示がされ、間取りの検知の正確さに驚く。家具の脚も正確表示されるため、食事のあとはダイニングテーブル周りだけエリア指定をして集中的に掃除をするといった使い方ができて重宝した。

 綿ゴミや髪の毛などがキレイにとれるし、カーペットでも目につくゴミをちゃんととっていた。日常的な掃除にはとても満足する機能だ。あえていうとすれば、大きなゴミを取るのは得意だが、粉ゴミは量が多いと残ってしまう。その残った粉ゴミをキレイにするのに、水拭きを併用するのが、S6の使い方というわけだろう。

 「まずはロボット掃除機を使ってみたい」「家の中に物がたくさんあるため、掃除する場所の指定などを簡単に行ないたい」「フローリングの上をよく裸足で歩く」「部屋の模様替えが好き」といった人には使い勝手が良いロボット掃除機といえそうだ。(家電ライター・伊森ちづる)

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