LGの2画面になる新スマホ、試して分かった便利さと課題
【なぐもんGO・38】 LGエレクトロニクス・ジャパンが12月上旬以降にソフトバンクから発売するスマートフォンの新製品「LG G8X ThinQ」を、発売に先駆けて使ってみた。最大の特徴は、専用の手帳型ケースを装着すると2画面操作ができるところ。二つのゲームを同時に起動したり、動画を見ながらブラウジングをしたりと、二つのことを同時にできるので、これまでにない効率的な使い勝手だった。
また、一方の画面でチャットアプリを使えば、ゲームや動画を気兼ねなく楽しめる点も魅力の一つだ。1画面のスマホの場合、ゲームや動画を楽しんでいる最中に友人や家族からチャットが届いたら、通知でコンテンツが遮られてしまうだけでなく、コンテンツを中断するか、時間を置いて返事をするかの2択を迫られるが、G8Xはそんなことにはならない。通知がコンテンツを遮ることはなく、返信が滞って迷惑をかける心配もないだろう。
画面がコントローラーになるアプリ「LGゲームパッド」を使えば、一方の画面がコントローラーになり、対応するゲームを携帯ゲーム機のようにプレイすることができるようになる。普段、スマホのゲームを操作する際にどうしても指が画面に重なってしまい、ゲーム映像の一部を隠してしまうが、片方の画面でコントローラーが使えるならゲーム映像を遮ることなく思う存分堪能することができる。
なお、残念ながらWi-Fi環境下でPlayStation 4をリモートでプレイできる「PS4 Remote Play」には、LGゲームパッドは対応していなかった。
ナイトビューモードを備えており、暗い場所での被写体も鮮明に撮影することができた。2画面だと一方の画面で直前に撮影した写真を確認しながら、次の撮影に臨むことができるので、画角や雰囲気を変えて撮影を続けるにはピッタリだ。
ほかにも、乗換案内で経路を確認しながら地図を開けば目的地までにかかる時間を推測しやすい、二つのECサイトを開いて商品の価格やスペックなどを比較できる、ポイントカードのコードを表示しながらスマートフォン決済サービスのコードを表示すればアプリを切り換える手間がなくなる、など2画面のメリットは多い。
気になったのは、持っていて多少疲れてしまう点だ。2画面時の重さは約331gと、普段持っているスマホの2倍程度の重さがある。体感ではそれほど重く感じないが、長時間持っていると指や手首、腕に疲労感を覚える。単体でも193gと決して軽くはないので、使い続けるには適度な休みが必要になるだろう。
ケースとの接続は、USB Type-C。本体下部の端子とケース下部の端子を合わせて装着する。外す際は、本体上部のケース部分を押し込んで外してから、端子を引き抜くと安全だ。バッテリーは本体と共用。タフに使っても一日持つようにしているという。
LGによると、価格は「とても手が届かない価格」にはならないという。日本で人気の新型iPhoneのハイエンドモデルと並ぶか下回る価格になれば、検討にあがるだろうか。ただ、2画面が求められる場面は限られる。LGでは2画面が生かせるコンテンツや仕組みづくりにも力を入れて、新しい楽しみ方の定着を狙うという。(BCN・南雲 亮平)
余暇時間を高効率で快適に
2画面で別々のアプリを動かせるということで、記者が最初に試したのは『ポケモンGO』と『ドラゴンクエストウォーク』だ。どちらも、プレイヤーの位置情報を利用したゲームで、適度な速度で移動しながら楽しむゲームだ。これまでは片方を進めていると片方のアプリが止まっていたが、G8Xなら二つ同時に操作できた。画面を切り換える手間がなく、スマホを2台持ちする必要もない。ヘビーなゲーマーには嬉しい特徴だ。また、一方の画面でチャットアプリを使えば、ゲームや動画を気兼ねなく楽しめる点も魅力の一つだ。1画面のスマホの場合、ゲームや動画を楽しんでいる最中に友人や家族からチャットが届いたら、通知でコンテンツが遮られてしまうだけでなく、コンテンツを中断するか、時間を置いて返事をするかの2択を迫られるが、G8Xはそんなことにはならない。通知がコンテンツを遮ることはなく、返信が滞って迷惑をかける心配もないだろう。
画面がコントローラーになるアプリ「LGゲームパッド」を使えば、一方の画面がコントローラーになり、対応するゲームを携帯ゲーム機のようにプレイすることができるようになる。普段、スマホのゲームを操作する際にどうしても指が画面に重なってしまい、ゲーム映像の一部を隠してしまうが、片方の画面でコントローラーが使えるならゲーム映像を遮ることなく思う存分堪能することができる。
なお、残念ながらWi-Fi環境下でPlayStation 4をリモートでプレイできる「PS4 Remote Play」には、LGゲームパッドは対応していなかった。
高いカメラ性能 撮影機能も充実
並み居るハイエンドモデルと肩を並べるように、カメラの撮影機能も高性能だ。アウトカメラはデュアルカメラ。有効画素数約1200万画素の標準カメラと、有効画素数約1300万画素で画角136度の超広角カメラを搭載。被写体やシーンを自動で判別し、適した設定に自動で調節して撮影してくれる。ナイトビューモードを備えており、暗い場所での被写体も鮮明に撮影することができた。2画面だと一方の画面で直前に撮影した写真を確認しながら、次の撮影に臨むことができるので、画角や雰囲気を変えて撮影を続けるにはピッタリだ。
ほかにも、乗換案内で経路を確認しながら地図を開けば目的地までにかかる時間を推測しやすい、二つのECサイトを開いて商品の価格やスペックなどを比較できる、ポイントカードのコードを表示しながらスマートフォン決済サービスのコードを表示すればアプリを切り換える手間がなくなる、など2画面のメリットは多い。
気になったのは、持っていて多少疲れてしまう点だ。2画面時の重さは約331gと、普段持っているスマホの2倍程度の重さがある。体感ではそれほど重く感じないが、長時間持っていると指や手首、腕に疲労感を覚える。単体でも193gと決して軽くはないので、使い続けるには適度な休みが必要になるだろう。
ケースとの接続は、USB Type-C。本体下部の端子とケース下部の端子を合わせて装着する。外す際は、本体上部のケース部分を押し込んで外してから、端子を引き抜くと安全だ。バッテリーは本体と共用。タフに使っても一日持つようにしているという。
LGによると、価格は「とても手が届かない価格」にはならないという。日本で人気の新型iPhoneのハイエンドモデルと並ぶか下回る価格になれば、検討にあがるだろうか。ただ、2画面が求められる場面は限られる。LGでは2画面が生かせるコンテンツや仕組みづくりにも力を入れて、新しい楽しみ方の定着を狙うという。(BCN・南雲 亮平)