ダイキンが直販プラットフォーム開設、クラウドファンディングも

 ダイキン工業は11月1日に、ユーザーからの意見をもとに商品をすばやく開発し、直接販売するオンラインプラットフォーム「DAIKIN LAUNCH X(ダイキン ローンチ エックス)」を開設した。

「DAIKIN LAUNCH X」の提供イメージ

 DAIKIN LAUNCH Xでは、開発中のものを含む商品情報を公開し、ユーザーから寄せられた評価や意見をもとに発売の是非や仕様を決定し、オンラインで直接販売する。商品によってはクラウドファンディングも活用し、支援者を募ってから生産を開始する。

公式サイトでは、開発中の商品を公開してユーザーからの意見を募る「READY PRODUCTS」と、完成した商品を購入可能な「ONLINE SHOP」を展開。オンラインショップは意見や要望などのレビューの投稿も可能だ。

Makuakeでクラウドファンディングも開始

 DAIKIN LAUNCH Xの第1弾として、開発中のコードレス脱臭機「LOOP STREAMER(ループストリーマ)」と、さまざまな場所に持ち運び可能なヒートポンプ式のポータブルエアコン「Carrime(キャリミー)」の2機種の商品情報を公開。Carrimeは、クラウドファンディングサイト「Makuake」を活用し、300台以上の支援獲得を商品化の条件として、2020年6月の発売を目指す。
 
「LOOP STREAMER」(左)と「Carrime」

 11月1日に「アシストサーキュレータAIRLINK(エアリンク)」を発売し、ルームエアコン「risora(リソラ)」の正面パネルの色や質感をカスタムできる有料オプションサービス「risora Custom Style(リソラカスタムスタイル)」の注文受付を開始。このほか、エアコンと連携して、1人ひとりに合った快適な空間を作るIAQセンサー&AIコントローラー「Beside(ビサイド)」を11月30日に発売する。
 
アシストサーキュレータAIRLINK
(MPF08WS-W)とBeside(BRY093A1)

 アシストサーキュレータAIRLINKは、ルームエアコンの気流を遠くに届ける、エアカーテンのように空気の壁をつくるといった用途のほか、ルームエアコンと連動して室内の温度ムラを軽減可能なサーキュレーター。税別価格は4万円。

 Besideは、香港のIoTスタートアップAmbi Labs社と開発した製品で、無線LANと赤外線に対応し、手持ちのエアコンがAI搭載の最新モデルに進化する。適用機種は11月中旬頃に公開予定。税別価格は2万円。

 ダイキン工業は、DAIKIN LAUNCH Xでの取り組みを通じて、ユーザーのニーズに寄り添った商品を開発し、用途や使われ方の変化に合わせてさらに改良していく「アジャイル型商品開発」の加速を目指す。