新デザインのAirPods Pro、アクティブノイズキャンセリング搭載で税別2万7800円

 Appleは、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載するAirPodsファミリーの新モデル「AirPods Pro」を、日本を含む世界25カ国で10月30日に発売する。AppleのオンラインストアとApple Storeアプリでは、すでに予約受付を開始した。

AirPods Pro

 従来のAirPods(第2世代)も引き続き販売する。Appleのオンラインストアでの販売価格は、税別で、Qi(チ―)規格の充電器とLightningコネクタに対応するワイヤレス充電ケースが付属するAirPods Proが2万7800円、同じくワイヤレス充電ケースが付属するAirPods with Wireless Charging Caseが2万2800円、ワイヤレス充電非対応ケースを付属するAirPods with Charging Caseが1万7800円。ワイヤレス充電ケース「Wireless Charging Case」単体は8800円。

 家電量販店・オンラインショップの実売データを集計する「BCNランキング」によると、今年の3月以降、AirPods全体の販売台数は前年超えが続いており、前年同月と比べた伸び率が最も高かった19年6月で351.8%に達した。全くケーブルのない完全ワイヤレス方式が故の紛失しやすさ、iPad mini、iPod touchの久々のモデルチェンジ、10月の消費増税、乱立するスマートフォン決済サービスの還元キャンペーンなどが重なった結果とみる。

 AirPods Proは、高さ30.9mmの全く新しいデザインに一新。サイズの異なる三つの柔らかいシリコンイヤーチップが付いており、耳それぞれの形に沿って柔軟に変形し、快適な装着感と優れた密閉性を両立する。音質にもこだわり、独自のH1チップと高偏位で歪みの少ない専用ドライバを搭載し、リッチな低音から中高音域まで、没入感のあるサウンドを実現する。
 
装着イメージ

 新たに、周囲のノイズをカットする「アクティブノイズキャンセリングモード」に加え、音楽を聴きながらも周囲の音が聞ける「外部音取り込みモード」に対応。モードの切り替えは簡単で、軸部分にある新しい感圧センサーを使ってAirPods Pro上で直接行うことができる。音楽の再生中にiPhone/iPadのコントロールセンターの音量スライダーを押すか、Apple Watch上でAirPlayアイコンをタップして切り替えることも可能。オーディオ共有を使うと、二つ目のAirPodsをiPhone/iPadに近づけるだけで、同じ曲を聴いたり、同じ映画を見たりすることができるなど、Apple製品でそろえて使用するとより便利に使える。

 このほか、新たに耐汗耐水性能(IPX4)を備え、メッシュのマイクロフォンポートがより大きくなっているので、強い風の中での通話もよりクリアに聞こえる。バッテリ駆動時間は最大4時間半、アクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードをオフにした場合が最大5時間。


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。