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中国TCLエレクトロニクス、量子ドットLED技術採用の4K Android対応「QLED」液晶テレビを発売

 中国の総合家電メーカー・TCLエレクトロニクスが日本のテレビ市場に参入する。日本法人のTCLジャパンエレクトロニクスは8月29日、量子ドットLED技術「QLED」を採用した4K対応Androidテレビ「X10シリーズ」と、4K対応テレビ「C8シリーズ」「P8シリーズ」の3シリーズ7機種を発表。発売は、X10シリーズが10月中旬、C8とP8シリーズが9月20日からとなる。65V型の「X10シリーズ 65X10」の価格はオープンで、税別の実勢価格は20万円前後の見込み。いずれも4Kチューナーを内蔵していないため、別途、外付けの4Kチューナーを購入して接続する必要がある。TCLジャパンエレクトロニクスの李炬代表取締役は、「2020年までに販売台数シェア2%、3~5年かけて5%の達成を目指す」と語った。

量子ドットLED技術「QLED」採用したTCLジャパンエレクトロニクスの
65V型「X10シリーズ 65X10」

 X10シリーズは65V10の1機種。QLEDテクノロジーは、半導体材料からつくられる微細なナノサイズの結晶からつくられた「Quantum ドット フィルム」を通して映像を映し出す技術。従来の4K液晶テレビよりもディスプレイで表示できる色数が増えることによって、色域を約115%まで拡大する。

 なお、同社によると、4Kチューナーは外付けになるが「チューナーによってQLEDの画質は左右されない」という。4Kチューナー内蔵モデルで8K画質のQLEDテレビは2020年に発売する予定。
 

 X10シリーズのパネルの解像度は4Kの829万画素。ディスプレイ直下に1万5000個のミニLEDライトを搭載し、従来の液晶テレビと比べて3倍以上の輝度(最高ピーク輝度1500nit)を実現した。

 さらに、画面の768ゾーンごとにLEDを個別に細かくコントロールできる「ローカルディミング」を搭載。風景の奥行き感や素材の質感をリアルに再現する。
 

 毎秒120コマの倍速駆動にも対応し、スポーツなど動きが早い映像でも滑らかでくっきりとした映像を映し出す。4K放送の高輝度映像のHDR/HLG規格のほか、シーンに応じて最適なコントラストを実現するDolby Visionにも対応する。

 音質面では、「Dolby Audio サウンドバー」を搭載。3次元のリアルな立体音響を実現する「Dolby Atoms」を採用し、部屋の隅々まで音が響き渡るようにした。

 4K対応テレビのC8シリーズは、65V型の65C8(12万円前後)と55V型の55C8 (9万円前後)の2機種でパネルの解像度は4Kの829万画素。画面を1296ゾーンに分けて、それぞれのエリアを細かく分析して、明暗をくっきり分けるマイクロディミング技術を採用する。

 広色域では、HDRに対応したWCG(Wide Color Gamut)を採用し、より鮮やかな積載を実現した。音質ではDolby Audioサウンドバーを搭載する。

 スタンダードモデルのP8シリーズは、65V型の65P8S(10万前後)、55V型の55P8S(7万円前後)、50V型の50P8S(6万円前後)、43V型の43P8B(5万円前後)の4機種をラインアップする。