ドンキの完全ワイヤレスイヤホン第2弾を速攻レビュー、5000円台の格安モデルはコスパよし?
自社で企画したプライベートブランド「情熱価格」で多くのヒット商品を生み出しているドン・キホーテ(ドンキ)。2017年11月に発売した「完全ワイヤレスイヤホン 充電専用ケース付属」もその一例だ。ドン・キホーテ系列店舗のみでの販売ながら、19年8月時点で累計6万台以上を売り上げている。
第1弾の発売が完全ワイヤレスイヤホンの黎明期ということもあり、スペックはそれなりという印象だったが、価格は税別5980円と破格でコストパフォーマンスは群を抜いていた。あれから2年、ドンキ印の完全ワイヤレスイヤホン第2弾が8月23日に販売を開始した。一足先に製品を入手できたので、早速レビューしてみた。
本体は、耳の外に出る部分と内部で異なる素材を採用している。外側が光沢のあるプラスチック、内側が固めのゴムで構成されている。ハウジングの上部にはマイク穴が空いているが、物理ボタンは一切なくシンプルな設計だ。カラーは、第1弾と同じブラック、ホワイト、レッドの3色をラインアップしている。
実際に耳に装着してみると、形状がよく考えられていて耳に圧迫感なくスポっとはまる。突起が耳のひだにうまくひっかかるので、ホールド力も抜群だ。ものによっては、歩くと不安定にぐらついたり、逆に痛いくらいにぎっちり耳にはまったりすることもある。この絶妙なバランスには感心した。IPX4の防水仕様と相まって、ランニングなどスポーツ用途で使いやすそうだ。
イヤーチップの充実も装着感を高めている。シリコン製イヤーピースを4サイズ(XS/S/M/L)、さらに低反発ウレタン素材のイヤーピースを付属。格安モデルだからという手抜きがないのは好印象だ。本体と再生デバイスの接続は、一般的な完全ワイヤレスイヤホンと変わらない。一度設定したデバイスは2回目以降、ケースから取り出して自動でペアリングすることができる。
操作は、ハウジングの上部がタッチセンサーで行う。タッチ2回で再生/一時停止、約2秒のタッチで再生デバイスの音声認識機能を起動する。電話受信にも対応しており、2回タッチで通話を受け、約1.5秒のタッチで着信拒否、通話中に2回タッチで通話を終了する。
1回タッチの操作がないのがポイントで、イヤホンを着脱したり予期せず触れたりするときに誤作動することはない。使い勝手はよいのだが、残念ながら音量調整や曲送り/曲戻しは再生デバイスからしか操作できない。物理ボタンを搭載しないので仕方ないといえるが、第3弾ではぜひ対応を検討してほしい。
コーデックはSBC/AACに加えて、aptXに対応。動画視聴も、映像と音のズレを感じることなく楽しむことができる。また、接続方式は最新のBluetooth5.0に対応しているので、駅のホームや人混みなどでも音が途切れることはなかった。このあたりのスペックは、オーディオメーカーのモデルと比べても引けをとっていない。
コスパの高さを最も感じたのは、バッテリの持ちだ。第1弾の連続再生時間は最大2.5時間だったが、新モデルは最大6時間。充電ケースと組み合わせれば、最大36時間は充電することなく使用できる。こちらも、数万円のモデルと比較して遜色ない特徴だろう。
総合的に評価すると、ドンキの新しい完全ワイヤレスイヤホンは、「外れて紛失しそう」「バッテリがすぐ切れて使い物にならないのでは」と不安を抱えている初心者や、「装着感が良く、防水のモデルが欲しい」と考えているスポーツ用途を検討している人に、優れた選択肢になりそうだ。逆に、「よい音質で音楽を楽しみたい」のならばあまり向かないかもしれないが、5000円台という価格を踏まえれば、お試しで使ってみる価値はあるだろう。(BCN・大蔵 大輔)
第1弾の発売が完全ワイヤレスイヤホンの黎明期ということもあり、スペックはそれなりという印象だったが、価格は税別5980円と破格でコストパフォーマンスは群を抜いていた。あれから2年、ドンキ印の完全ワイヤレスイヤホン第2弾が8月23日に販売を開始した。一足先に製品を入手できたので、早速レビューしてみた。
装着感のよさは◎ IPX4の防水仕様でスポーツ用途に最適
まず、デザインに関しては極めてスタンダードだ。充電ケースは、丸みを帯びた横長のスタイル。透明なプラスチック製のフタを採用しているのは珍しいかもしれない。完全ワイヤレスイヤホンは使用しないとき、ケースに収納するのが基本だが、うっかりポケットに入れてしまっていることもある。中がすぐに確認できるのはありがたい。ただ、このフタ部分はわりと指紋が付きやすい。若干チープな印象を受けるが、5000円台ということを考慮すれば許容範囲内だろう。本体は、耳の外に出る部分と内部で異なる素材を採用している。外側が光沢のあるプラスチック、内側が固めのゴムで構成されている。ハウジングの上部にはマイク穴が空いているが、物理ボタンは一切なくシンプルな設計だ。カラーは、第1弾と同じブラック、ホワイト、レッドの3色をラインアップしている。
実際に耳に装着してみると、形状がよく考えられていて耳に圧迫感なくスポっとはまる。突起が耳のひだにうまくひっかかるので、ホールド力も抜群だ。ものによっては、歩くと不安定にぐらついたり、逆に痛いくらいにぎっちり耳にはまったりすることもある。この絶妙なバランスには感心した。IPX4の防水仕様と相まって、ランニングなどスポーツ用途で使いやすそうだ。
イヤーチップの充実も装着感を高めている。シリコン製イヤーピースを4サイズ(XS/S/M/L)、さらに低反発ウレタン素材のイヤーピースを付属。格安モデルだからという手抜きがないのは好印象だ。本体と再生デバイスの接続は、一般的な完全ワイヤレスイヤホンと変わらない。一度設定したデバイスは2回目以降、ケースから取り出して自動でペアリングすることができる。
音質はエントリーモデル並みも スペックはハイエンド顔負け
音質は、5000円台として合格という水準。広い音域をバランスよく再生するが、ややくもったサウンドなのは気になった。クラシックやジャズなどのカテゴリーは得意だが、重低音の効いた音楽だとパンチに物足りなさを感じるかもしれない。操作は、ハウジングの上部がタッチセンサーで行う。タッチ2回で再生/一時停止、約2秒のタッチで再生デバイスの音声認識機能を起動する。電話受信にも対応しており、2回タッチで通話を受け、約1.5秒のタッチで着信拒否、通話中に2回タッチで通話を終了する。
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1回タッチの操作がないのがポイントで、イヤホンを着脱したり予期せず触れたりするときに誤作動することはない。使い勝手はよいのだが、残念ながら音量調整や曲送り/曲戻しは再生デバイスからしか操作できない。物理ボタンを搭載しないので仕方ないといえるが、第3弾ではぜひ対応を検討してほしい。
コーデックはSBC/AACに加えて、aptXに対応。動画視聴も、映像と音のズレを感じることなく楽しむことができる。また、接続方式は最新のBluetooth5.0に対応しているので、駅のホームや人混みなどでも音が途切れることはなかった。このあたりのスペックは、オーディオメーカーのモデルと比べても引けをとっていない。
コスパの高さを最も感じたのは、バッテリの持ちだ。第1弾の連続再生時間は最大2.5時間だったが、新モデルは最大6時間。充電ケースと組み合わせれば、最大36時間は充電することなく使用できる。こちらも、数万円のモデルと比較して遜色ない特徴だろう。
総合的に評価すると、ドンキの新しい完全ワイヤレスイヤホンは、「外れて紛失しそう」「バッテリがすぐ切れて使い物にならないのでは」と不安を抱えている初心者や、「装着感が良く、防水のモデルが欲しい」と考えているスポーツ用途を検討している人に、優れた選択肢になりそうだ。逆に、「よい音質で音楽を楽しみたい」のならばあまり向かないかもしれないが、5000円台という価格を踏まえれば、お試しで使ってみる価値はあるだろう。(BCN・大蔵 大輔)