2017年の倒産によって、惜しまれつつも市場を去ったゲーミングデバイスメーカーのMad Catzが帰ってきた。倒産からわずか1年の18年に香港でMad Catz Globalとしてスピード復活。19年6月に満を持して日本市場に再参入することが決定した。
89年に米国で設立したMad Catzは長年にわたって、マウス、キーボード、ヘッドセット、コントローラー、アーケードスティックなどをゲーミング市場に展開。世界中のゲーマーから支持を得たが、00年代半ばに「Rock Band3」専用コントローラーやゲーム機「M.O.J.O」事業などの失敗で撤退を余儀なくされた。
再スタートに当たって掲げたミッションは「Dare to Lead」。発表会では、Mad Catz Globalのビル・ロー ジェネラルマネージャーが「テクノロジーに投資することで、あらゆるイノベーションに挑戦していく。ゲーミングビジネスを次のステージに引き上げる」と思いを語った。
日本での代理店を務めるのは廣瀬無線電機。常務取締役の菊池孝二氏は、「Mad Catzを再びゲーミングのNo.1ブランドに押し上げるべく、ともに育て上げていきたい」と意気込みを語った。
再参入に当たって第一弾として投入するのはゲーミングマウス3製品。以前から展開していた「R.A.T」を進化させた「R.A.T+」シリーズ。Mad Catzらしい奇抜なデザインを踏襲しつつ、センサーなど設計を見直すことでよりゲーマーのニーズを満たす製品に仕上げた。
希望小売価格(税別)は「R.A.T 8+」が1万2800円、「R.A.T 6+」が9980円、「R.A.T 4+」が7980円。6月28日にヨドバシカメラで先行発売する。7月31日までキャンペーンを実施し、「R.A.T 8+」を1万2430円、「R.A.T 8+」を9690円、「R.A.T 8+」を7740円の特別価格(税込)で提供する。
発表会では、このほか完全新作となるイヤホンをはじめ、多数の展開予定製品が紹介された。発表はなかったが、かつて支持の高かったアーケードスティックについても投入する可能性があると示唆した。また、プロゲーマーのサポートも「予定している」とのことだった。
Mad Catzが不在だったこの2年で国内のゲーミングシーンは激変した。市場規模の拡大が追い風である一方、デバイスを提供するメーカーの競争は熾烈になっている。かつての栄光を取り戻すには、既存のファンの呼び戻しはもちろん、2年間で新規参入したプレーヤーの心をつかむことも必要になってくるだろう。(BCN・大蔵 大輔)
89年に米国で設立したMad Catzは長年にわたって、マウス、キーボード、ヘッドセット、コントローラー、アーケードスティックなどをゲーミング市場に展開。世界中のゲーマーから支持を得たが、00年代半ばに「Rock Band3」専用コントローラーやゲーム機「M.O.J.O」事業などの失敗で撤退を余儀なくされた。
再スタートに当たって掲げたミッションは「Dare to Lead」。発表会では、Mad Catz Globalのビル・ロー ジェネラルマネージャーが「テクノロジーに投資することで、あらゆるイノベーションに挑戦していく。ゲーミングビジネスを次のステージに引き上げる」と思いを語った。
日本での代理店を務めるのは廣瀬無線電機。常務取締役の菊池孝二氏は、「Mad Catzを再びゲーミングのNo.1ブランドに押し上げるべく、ともに育て上げていきたい」と意気込みを語った。
再参入に当たって第一弾として投入するのはゲーミングマウス3製品。以前から展開していた「R.A.T」を進化させた「R.A.T+」シリーズ。Mad Catzらしい奇抜なデザインを踏襲しつつ、センサーなど設計を見直すことでよりゲーマーのニーズを満たす製品に仕上げた。
希望小売価格(税別)は「R.A.T 8+」が1万2800円、「R.A.T 6+」が9980円、「R.A.T 4+」が7980円。6月28日にヨドバシカメラで先行発売する。7月31日までキャンペーンを実施し、「R.A.T 8+」を1万2430円、「R.A.T 8+」を9690円、「R.A.T 8+」を7740円の特別価格(税込)で提供する。
発表会では、このほか完全新作となるイヤホンをはじめ、多数の展開予定製品が紹介された。発表はなかったが、かつて支持の高かったアーケードスティックについても投入する可能性があると示唆した。また、プロゲーマーのサポートも「予定している」とのことだった。
Mad Catzが不在だったこの2年で国内のゲーミングシーンは激変した。市場規模の拡大が追い風である一方、デバイスを提供するメーカーの競争は熾烈になっている。かつての栄光を取り戻すには、既存のファンの呼び戻しはもちろん、2年間で新規参入したプレーヤーの心をつかむことも必要になってくるだろう。(BCN・大蔵 大輔)