手持ちのスピーカーやAirPodsも「Alexa対応」にして遊べる、Echo Inputが面白い
アマゾンのEcho(エコー)と言えば今は日本でも有名になった、手ごろな価格でアマゾンのAIアシスタント「Alexa」による音楽再生やスマート家電の操作が楽しめるスマートスピーカーのシリーズだ。そのシリーズに“スピーカーを持たないEcho”という変わり種が加わった。今回はその新製品「Echo Input」をレビューしてみたい。
しかも価格は税込2980円とお手頃だ。本稿を執筆している4月中旬時点で、Amazon.co.jpのオンライン販売が「入荷待ち」の状態であることからも、販売の好調ぶりがうかがえる。5月の大型連休中に、わが家のオーディオをAlexa対応にして遊んでみたい方におすすめの製品だ。
セットアップは、Amazon Alexaアプリをインストールしたスマートフォン、またはPCを用意してアプリ経由で行う。Amazon Echoシリーズを既に使っている方は、同じ手順で簡単に導入できる。
Echo Inputの場合は外付けスピーカー、またはヘッドホンなどがないとセットアップの音声ガイダンスが聞けないので、あらかじめ用意しよう。最初は音声ガイドが大きな音量で再生されてしまうことがあるので、「アレクサ、音量を(0~10の数字)にして」とEchoに話しかけて適切な音量にしておきたい。環境にもよるが「3・4」ぐらいの音量がおすすめだ。
BluetoothスピーカーなどをEcho Inputにつなぐ場合は、スピーカーのBluetoothペアリングモードをオンにしておけば、Echo Inputが検出して自動的にペアリングしてくれる。その後にEcho Inputを宅内に置く場所をグループとして決める。以上でセットアップ完了だ。なお、筆者はこのセットアップをiPhone Xを使ってiOS版のAlexaアプリで行った。
Echo Inputはバッテリーを内蔵していないので、USBケーブルによる電源供給が必要だ。厚みが少しあるコースターぐらいのサイズ(14×80mm)なので、室内の置き場所には困らないだろう。底面には滑り止めのシリコンパッドを設けている。防水・防滴対応ではないので、できればキッチンや風呂場での利用は避けたい。
天面には四つのマイクと、押せばAlexaが起動するアクションボタンとマイクをミュートするためのボタンがある。真ん中には音声コマンドを検知すると青く光るLEDがある。ランプが小さいので、Echo Inputが目線より高い位置、または離れた場所にあると点灯が少しわかりにくい。
側面には3.5mmステレオミニ音声出力と電源供給用のmicroUSB端子がある。パッケージにはUSB電源アダプターとケーブルが同梱されていた。
無線通信はWi-Fiが2.4GHz/5GHzのデュアルバンド対応。802.11 a/b/g/n/acネットワークをサポートする。BluetoothについてはA2DPとAVRCPのプロファイルをサポートしていること以外に、詳細なスペックが公開されていない。Bluetoothオーディオの送受信に対応しているが、両方を同時に使う(Echo InputにBluetoothスピーカーをつないでいる時に、スマホからBluetooth経由で飛ばした音楽を受けて再生する)ことはできなかった。
筆者は自宅でEcho Spotや新しいEcho Dotなど色々なEchoシリーズのスマートスピーカーを使っているが、Echo Inputも音声入力に対する反応は良好だ。静かな室内なら、5mぐらい離れた場所から小さな声で「アレクサ」と話しかけてもしっかりとコマンドを拾ってくれる。
Alexaや無線接続機能を持たないスピーカーにもEcho Inputを接続して試してみた。スピーカーの“いい音”、”個性的な音”を発揮しながらAlexaによる音声操作、Echoシリーズが対応しているAmazon Music UnlimitedやSpotifyの音楽ストリーミングが楽しめる面白さは多くの方々に体験してほしい。
3.5mmオーディオ出力に、普通の有線接続のヘッドホンやイヤホンをつないでもいい。家族が寝静まった後にも、Spotifyで音楽を聴きながら作業をしたい時に最適だ。
Echo InputのBluetooth信号が届く範囲であれば、アップルのAirPodsなどワイヤレスイヤホンを身に着けて自由に動き回りながら音楽が聴ける。キッチンで洗い物をしたり、PCで原稿を書きながら音楽を聴きたい時にとても便利だった。
AirPodsに向かって「アレクサ」と話しかけて、音楽再生、天気などの情報が確かめられるような感覚は何だか不思議だった。
さらに耳を塞がないオープン型のBluetoothイヤホン「ambie wireless earcuffs」を接続してみると、AirPods以上に外の音がよく聞こえる。自宅で音楽を再生しながら、鼻歌を口ずさんでいたら自分の声もよく聞こえるので「どうせなら」と、Amazon Music UnlimitedやSpotifyの歌詞表示機能を立ち上げて本格的に“自宅でカラオケ”をやってみたらすごく楽しかった。
Echo Inputに電源を供給する手段を確保して、スマホのテザリング機能やWi-Fiルーターを車内に持ち込めば、Echo Inputを車載エンターテインメントにつないでAlexa対応にもできる。本体はしっかりと固定できる場所に置いて、運転中も安全に使えるようにしたい。
ふだんEchoシリーズを使い慣れている筆者にとっても、Echo Inputはとても遊び甲斐のあるアイテムだった。アマゾンのスマートスピーカーを使ったことがある人も、ない人にもおすすめしたいと思う。(フリーライター・山本 敦)
10連休中の「遊び」に最適
Echo Inputは、簡単に言えばスマートスピーカーの頭脳であるAlexaを切り出して、音声を入力するためのマイクを乗せて、外部スピーカー出力を付けたデバイスだ。ユーザーが持っているスピーカーやヘッドホン・イヤホン、車載スピーカーなどにつないで簡単に「Alexa対応」にできてしまう。しかも価格は税込2980円とお手頃だ。本稿を執筆している4月中旬時点で、Amazon.co.jpのオンライン販売が「入荷待ち」の状態であることからも、販売の好調ぶりがうかがえる。5月の大型連休中に、わが家のオーディオをAlexa対応にして遊んでみたい方におすすめの製品だ。
セットアップは、Amazon Alexaアプリをインストールしたスマートフォン、またはPCを用意してアプリ経由で行う。Amazon Echoシリーズを既に使っている方は、同じ手順で簡単に導入できる。
Echo Inputの場合は外付けスピーカー、またはヘッドホンなどがないとセットアップの音声ガイダンスが聞けないので、あらかじめ用意しよう。最初は音声ガイドが大きな音量で再生されてしまうことがあるので、「アレクサ、音量を(0~10の数字)にして」とEchoに話しかけて適切な音量にしておきたい。環境にもよるが「3・4」ぐらいの音量がおすすめだ。
BluetoothスピーカーなどをEcho Inputにつなぐ場合は、スピーカーのBluetoothペアリングモードをオンにしておけば、Echo Inputが検出して自動的にペアリングしてくれる。その後にEcho Inputを宅内に置く場所をグループとして決める。以上でセットアップ完了だ。なお、筆者はこのセットアップをiPhone Xを使ってiOS版のAlexaアプリで行った。
Echo Inputはバッテリーを内蔵していないので、USBケーブルによる電源供給が必要だ。厚みが少しあるコースターぐらいのサイズ(14×80mm)なので、室内の置き場所には困らないだろう。底面には滑り止めのシリコンパッドを設けている。防水・防滴対応ではないので、できればキッチンや風呂場での利用は避けたい。
天面には四つのマイクと、押せばAlexaが起動するアクションボタンとマイクをミュートするためのボタンがある。真ん中には音声コマンドを検知すると青く光るLEDがある。ランプが小さいので、Echo Inputが目線より高い位置、または離れた場所にあると点灯が少しわかりにくい。
側面には3.5mmステレオミニ音声出力と電源供給用のmicroUSB端子がある。パッケージにはUSB電源アダプターとケーブルが同梱されていた。
無線通信はWi-Fiが2.4GHz/5GHzのデュアルバンド対応。802.11 a/b/g/n/acネットワークをサポートする。BluetoothについてはA2DPとAVRCPのプロファイルをサポートしていること以外に、詳細なスペックが公開されていない。Bluetoothオーディオの送受信に対応しているが、両方を同時に使う(Echo InputにBluetoothスピーカーをつないでいる時に、スマホからBluetooth経由で飛ばした音楽を受けて再生する)ことはできなかった。
筆者は自宅でEcho Spotや新しいEcho Dotなど色々なEchoシリーズのスマートスピーカーを使っているが、Echo Inputも音声入力に対する反応は良好だ。静かな室内なら、5mぐらい離れた場所から小さな声で「アレクサ」と話しかけてもしっかりとコマンドを拾ってくれる。
「こいつに何をつないで楽しもうか」、AirPodsに「アレクサ」と話しかけると…
新しいEcho Dotにも3.5mmオーディオ出力やBluetoothオーディオ出力の機能があるから同じことができるはずなのに、Echo Inputの方が「こいつに何をつないで楽しもうか」というDIY意欲がわいてくるから不思議だ。安価であることと、コンパクトで場所をとらないサイズ感にも刺激を受けるのかもしれない。Alexaや無線接続機能を持たないスピーカーにもEcho Inputを接続して試してみた。スピーカーの“いい音”、”個性的な音”を発揮しながらAlexaによる音声操作、Echoシリーズが対応しているAmazon Music UnlimitedやSpotifyの音楽ストリーミングが楽しめる面白さは多くの方々に体験してほしい。
3.5mmオーディオ出力に、普通の有線接続のヘッドホンやイヤホンをつないでもいい。家族が寝静まった後にも、Spotifyで音楽を聴きながら作業をしたい時に最適だ。
Echo InputのBluetooth信号が届く範囲であれば、アップルのAirPodsなどワイヤレスイヤホンを身に着けて自由に動き回りながら音楽が聴ける。キッチンで洗い物をしたり、PCで原稿を書きながら音楽を聴きたい時にとても便利だった。
AirPodsに向かって「アレクサ」と話しかけて、音楽再生、天気などの情報が確かめられるような感覚は何だか不思議だった。
さらに耳を塞がないオープン型のBluetoothイヤホン「ambie wireless earcuffs」を接続してみると、AirPods以上に外の音がよく聞こえる。自宅で音楽を再生しながら、鼻歌を口ずさんでいたら自分の声もよく聞こえるので「どうせなら」と、Amazon Music UnlimitedやSpotifyの歌詞表示機能を立ち上げて本格的に“自宅でカラオケ”をやってみたらすごく楽しかった。
Echo Inputに電源を供給する手段を確保して、スマホのテザリング機能やWi-Fiルーターを車内に持ち込めば、Echo Inputを車載エンターテインメントにつないでAlexa対応にもできる。本体はしっかりと固定できる場所に置いて、運転中も安全に使えるようにしたい。
ふだんEchoシリーズを使い慣れている筆者にとっても、Echo Inputはとても遊び甲斐のあるアイテムだった。アマゾンのスマートスピーカーを使ったことがある人も、ない人にもおすすめしたいと思う。(フリーライター・山本 敦)