凸版印刷、IoT建材「インフォウォール」「ステルスヘルスメーター」発売

新製品

2018/12/13 17:00

 凸版印刷は、「トッパンIoT建材」シリーズの新製品として、家族や地域の情報を受信・表示できる壁材「インフォウォール」を2019年夏に、体組成計と床材を組み合わせ、空間に溶け込むデザインでさりげなく家族の健康を管理できる「ステルスヘルスメーター」を12月中旬に発売する。

 「トッパンIoT建材」は、建装材に各種センサーなどIoT機器を組み合わせ、居住者の見守りなどの社会課題解決に貢献する製品。「ロケーションフロア」に続く、第2弾として発表した「インフォウォール」と「ステルスヘルスメーター」は、不動産事業者や住宅メーカー、商業施設、医療・介護業界などに向けて販売する。

 ディスプレイと化粧シートを組み合わせた「インフォウォール」は、表示オフ時は通常の壁として機能し、生活者が必要とするタイミングで、ネットワーク経由でクラウドサーバーから取得した家族のスケジュール・メッセージや、天気などの地域情報を表示する仕組み。リビングやマンション共有部などに設置すれば、デジタル伝言板として活用できる。2000×1000mmサイズの想定価格は、設置費用・システム構築費別で約100万円から。
 
「インフォウォール」の表示イメージ

 なお、12月下旬からは、同社が提供している夫婦コミュニケーションアプリ「ふたりの」を利用した実証実験を行う予定。さらに今後は、電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」や、マピオンが提供する「Mapion(マピオン)」、外部コンテンツとも連携し、発信情報の拡充を目指す。

簡単・便利な「ステルスヘルスメーター」も開発

 「ステルスヘルスメーター」は、床材と体組成計が一体化しているため、測定のたびに機器の出し入れや設定を行う必要がなく、洗面所などに設置すれば、日常生活の中で、さりげなく体重・体脂肪率などの身体情報を継続して取得できる。取得した情報はスマートフォンなどで閲覧でき、健康管理に役立てられる。
 
「ステルスヘルスメーター」の利用イメージ

 床材の絵柄は、耐水性に優れた高意匠床材からラインアップした。460×460mmサイズの価格は、設置費用・システム構築費別で約6万円から。

 同社は、IoT建材事業全体で、2025年までに約100億円の売上を目指しており、「ステルスヘルスメーター」で取得したデータを分析し、食生活や運動のアドバイスを提供するオリジナルアプリを開発するなど、生活者の健康の維持や改善をサポートするサービスを充実させ、「普段の生活の中で健康になれる住まいづくり」を目指す。