一度使えば絶対ハマる「HUAWEI Mate 20 Pro」の魅力、AI+三つのカメラが写す美世界は未体験ゾーン!
ダイナミックな景観からマクロの世界まで美しく
まず、浜離宮恩賜庭園でも随一のフォトスポットである富士見山で、幅広い焦点距離がどのような撮影を可能にするか、検証してみた。富士見山は、小高い丘になっており、潮入の池を一望することができる。庭園の奥にそびえる東京タワーまでフレームに収めることができるのも魅力だ。このスポットは移動できるエリアが狭く、広い潮入の池の全体像をフレームに入れるのは本来ならばかなり難しい。しかし、「HUAWEI Mate 20 Pro」の超広角撮影なら苦労はない。広角撮影で生じがちな写真の歪みもほとんど生じず、目で見たままの美しい景観を記録することができた。撮影当日はあいにくの曇空で写真のトーンが沈まないか心配したが、AIによるシーン認識が「曇空」と認識したおかげで、暗い部分ができて被写体がつぶれるということもなかった。
これまでもAIによって、紅葉はより鮮やかに、といった補正が可能だったが、「HUAWEI Mate 20 Pro」は新しくなったAIプロセッサの効用で、1枚の写真内で複数の補正を同時に行えるようになった。この写真を例にとると、紅葉はより鮮やかに、緑はよりみずみずしく、空はコントラスト豊かに、といった具合にAIがセグメントごとに異なる補正をしてくれるのだ。
高倍率ズーム撮影の美しさも目を見張るものがある。3倍光学ズームにしても最奥のビルの窓枠がくっきり見えるほどにディティールの描写は細かい。さすがに最大の10倍デジタルズームにするとややきめ細かさは落ちるが、それでも十分に許容範囲内。肉眼ではまったく見えなかった池に浮かぶ御茶屋にいる人物の年齢や服装などを識別できるくらいの解像感は維持できている。
ダイナミックな風景撮影ですぐれた性能を発揮する「HUAWEI Mate 20 Pro」だが、繊細なマクロの世界を描き出すのも得意だ。被写体にレンズを近づけると自動で起動する「スーパーマクロ」モードを駆使すれば、最短2.5cmまでマクロ撮影することができる。浜離宮恩賜庭園でお土産に購入した小さな飴菓子で試してみたところ、直径1cm程度の飴の肉眼では見えなかった内部の気泡まではっきりと描写した。
浜離宮恩賜庭園内で咲いていた花を「スーパーマクロ」モードで撮影した写真も紹介しておきたい。花そのものよりも目を引くのは、滴る水滴の光沢や花びらにつかまる小さなアリ、花弁の中央にある長いめしべやおしべなどの細かいディティール。これまでのスマホカメラではフォーカスできなかったマクロの世界が美しく浮き上がらせることができた。
カメラの魅力を的確に伝えるための言葉をあれこれ悩んだのだが、最終的にしっくりきたのが「使っていてとても楽しい」だ。「画質が美しい」「撮影の幅が広い」のはもちろんなのだが、これまでのスマホカメラでは撮影できなかった(もしくは撮影しようと思わなかった)写真が面白いように簡単に撮影できる。難しい設定を覚えなくてもいいし、テクニックを磨かなくてもいい。うまく撮れないと悩む必要がないので、心から“楽しい”と思える。
“独自性”という部分では、外部ストレージに、一般的なmicroSDカードの約半分のサイズのNM(Nano)カードを採用していることも紹介しておこう。NMカードはコンパクトなので、microSDカードのように専用スロットを設ける必要がなく、SIMカード用トレイに格納することが可能。「HUAWEI Mate 20 Pro」はデュアルSIMスロット仕様なので、片方をSIM、もう片方をNMカードと、同時に使用可能だ。
「使っていて楽しい感覚」は、カメラ以外でも感じられた。AIと聞くと高度なイメージをもつユーザーも多いだろうが、そんなに身構える必要はない。今まで以上の快適さで、今までできなかったことができる。それだけでも、「HUAWEI Mate 20 Pro」を一度は触っておくべき理由になる。(BCN・大蔵 大輔)