ロジクールからアップルの2018年モデル第6世代・iPad専用のスタイラスペン「Crayon(クレヨン)」が9月12日に発売された。iPadが対応するデジタルペンシルとしては初めてのサードパーティーによる製品で、しかもApple Pencilよりも価格がお手頃という気になるアイテムをレビューしよう。
Crayonは今年の3月末にアップルが第6世代のiPad(A1893/A1954)を米国で発表した際に、同時にキーノートの壇上で紹介されたロジテックのデジタルペンシルだ。日本には発表から約半年遅れで上陸した格好だ。価格は8880円(税別)となり、“本家”Apple Pencilの1万800円(税別)と比べて2,000円ほど安く買える。
第6世代のiPad専用のアクセサリーなので、Apple Pencilに対応するiPad Proで使えないのが残念だが、これからiPadとApple Pencilを揃えようかと検討していた方にとっては比較検討すべき選択肢であると言える。もちろん、Apple Pencilの使い心地に納得できていなかったという方にとっても朗報だ。単純に2種類のペンを使い分けたい方の買い増しにも最適だ。
高さ1.22mの位置からの落下テストは検証済みだし、よほど力強く踏みつけたりしない限り、たやすく壊れることはないだろう。2年間の無償保証が付いてくるので、小学生ぐらいの子どもに使わせるのに相応なデジタルペンシルではないだろうか。
Apple PencilのようにiPadとのBluetoothペアリングが不要なので、Crayonを1本携えて、複数の第6世代のiPadに即座に書き込みができるところも特長だ。
例えば学校の先生がCrayonを手に持って、生徒がiPadにCrayonで書いた数式を添削したり、親子、兄弟でCrayonを1本ずつ携えながら1台のiPadに仲良く絵を描いて遊ぶこともできる。ただし、iPadにApple Pencilをペアリングしたままの状態ではCrayonが使えなくなる点は注意したい。
Crayonには筆圧検知機能がないところがApple Pencilとの書き味の違いにも現れてくるが、ペン先は遅延がなく追随性能は上々。細かな線も心地よく描ける。
ロジテックのホームページなどの解説を読むと、Crayonはペン先を斜めに傾けながら描くと太い線になるとされているが、反応はアプリによって変わるようだ。例えばアップルの「メモ」アプリでは細い線しか描けなかったが、「Paper」「Tayasui Sketches」の各アプリではペン先によっては傾けるとしっかり太い線が描画できた。
本体にはリチウムイオン充電池が内蔵されている。1回のフル充電で約7時間連続で書き続けられる。2分のチャージで約30分間使えるようになる急速充電にも対応。使いはじめる前に本体の電源をオンにする必要があるところがApple Pencilとの違い。Crayonを使わないまま約30分間置きっ放しにすると、本体の電源が自動的に切れる。
ペン先と反対側の本体側面には、バッテリーのステータスを表示するインジケーターも搭載された。緑色に点灯する時は電池残量が十分であり、赤色で点灯・点滅すると残量不足であることを知らせる。
Crayonは筆者が予想していたよりもデザインはスタイリッシュだし、書き味も気に入った。大人から子どもまで、第6世代のiPadとの組み合わせによる様々なクリエイティブワークを助けてくれるにちがいない。
Apple Pencilとの価格差はそれほど開いていないが、アップル純正品にこだわらない方であればCrayonの購入をぜひ視野に入れたい。ひとつ残念な点は、iPad Proでは使えないことだろうか。現在のCrayonをアップデートで対応させるか、あるいはiPad Pro用のCrayonの発売もぜひ検討してほしい。(フリーライター・山本 敦)
Crayonは今年の3月末にアップルが第6世代のiPad(A1893/A1954)を米国で発表した際に、同時にキーノートの壇上で紹介されたロジテックのデジタルペンシルだ。日本には発表から約半年遅れで上陸した格好だ。価格は8880円(税別)となり、“本家”Apple Pencilの1万800円(税別)と比べて2,000円ほど安く買える。
第6世代のiPad専用のアクセサリーなので、Apple Pencilに対応するiPad Proで使えないのが残念だが、これからiPadとApple Pencilを揃えようかと検討していた方にとっては比較検討すべき選択肢であると言える。もちろん、Apple Pencilの使い心地に納得できていなかったという方にとっても朗報だ。単純に2種類のペンを使い分けたい方の買い増しにも最適だ。
Bluetoothペアリングが不要で即座に書き込める
本機は長さが約16.3cmで、Apple Pencilの17.5cmよりも少し丈が短い。質量は20gとほぼ同じ。アルミニウム製のボディは、手に持つとひんやりとする感じが心地よい。ボディの形状が平麺タイプなので、持ちやすさの評価については人それぞれに見解が異なると思うが、テーブルの上に置いた状態で転がり落ちる心配が少ないことはアドバンテージになる。高さ1.22mの位置からの落下テストは検証済みだし、よほど力強く踏みつけたりしない限り、たやすく壊れることはないだろう。2年間の無償保証が付いてくるので、小学生ぐらいの子どもに使わせるのに相応なデジタルペンシルではないだろうか。
Apple PencilのようにiPadとのBluetoothペアリングが不要なので、Crayonを1本携えて、複数の第6世代のiPadに即座に書き込みができるところも特長だ。
例えば学校の先生がCrayonを手に持って、生徒がiPadにCrayonで書いた数式を添削したり、親子、兄弟でCrayonを1本ずつ携えながら1台のiPadに仲良く絵を描いて遊ぶこともできる。ただし、iPadにApple Pencilをペアリングしたままの状態ではCrayonが使えなくなる点は注意したい。
Crayonには筆圧検知機能がないところがApple Pencilとの書き味の違いにも現れてくるが、ペン先は遅延がなく追随性能は上々。細かな線も心地よく描ける。
ロジテックのホームページなどの解説を読むと、Crayonはペン先を斜めに傾けながら描くと太い線になるとされているが、反応はアプリによって変わるようだ。例えばアップルの「メモ」アプリでは細い線しか描けなかったが、「Paper」「Tayasui Sketches」の各アプリではペン先によっては傾けるとしっかり太い線が描画できた。
フル充電して約7時間連続で書ける
ペン先は使い込むほど徐々に減っていくところはどちらのデジタルペンシルも一緒。Crayonの場合はペン先のチップのほかに、充電用端子のシリコンキャップカバー、そしてペン先を包み込むキャップのスペアパーツが用意されている。まだ対応はしていないが、それぞれにカラバリを用意して着せ替えができるようになったら面白そうだ。本体にはリチウムイオン充電池が内蔵されている。1回のフル充電で約7時間連続で書き続けられる。2分のチャージで約30分間使えるようになる急速充電にも対応。使いはじめる前に本体の電源をオンにする必要があるところがApple Pencilとの違い。Crayonを使わないまま約30分間置きっ放しにすると、本体の電源が自動的に切れる。
ペン先と反対側の本体側面には、バッテリーのステータスを表示するインジケーターも搭載された。緑色に点灯する時は電池残量が十分であり、赤色で点灯・点滅すると残量不足であることを知らせる。
Crayonは筆者が予想していたよりもデザインはスタイリッシュだし、書き味も気に入った。大人から子どもまで、第6世代のiPadとの組み合わせによる様々なクリエイティブワークを助けてくれるにちがいない。
Apple Pencilとの価格差はそれほど開いていないが、アップル純正品にこだわらない方であればCrayonの購入をぜひ視野に入れたい。ひとつ残念な点は、iPad Proでは使えないことだろうか。現在のCrayonをアップデートで対応させるか、あるいはiPad Pro用のCrayonの発売もぜひ検討してほしい。(フリーライター・山本 敦)