ソニーは9月4日、次世代の高画質プロセッサー「X1 Ultimate」を搭載した4K液晶テレビ/有機ELテレビ「4Kブラビア」の2018年秋モデルを発表した。液晶と有機ELのフラグシップとなる新製品を「MASTER」シリーズと呼称し、10月13日に発売する。
高精細化技術では信号分析をオブジェクト単位で行うことで、より自然に細部のディティールを再現。ノイズ除去性能の精度も高まり、アップコンバートのレベルも進化している。これまで被写体ごとに最適化していたHDRリマスターは、被写体のパーツごとに変更。ぶどうであれば「ぶどう全体」ではなく「ぶどうの一粒一粒」という細かい単位でコントラスト化する。
画面からサウンドを再生する独自の音響設計「Acoustic Surface」は「Acoustic Surface Audio+(アコースティック サーフェス オーディオプラス)」と名称を改め、音の厚みを増強。これまで左右にそれぞれ2基搭載していたアクチュエーターを、中央にも配置。さらに背面スタンドに横向きのサブウーファーを左右それぞれ設置し、より重厚かつ立体的なサウンドを実現した。構成/総合出力は従来の「Acoustic Surface」が2.1ch/最大50W、新しい「Acoustic Surface Audio+」が3.2ch/最大98W。
また、背面のインターフェースにAVアンプと接続できるスピーカーケーブル端子を追加。他の音響機器でサラウンドシステムを構築した際に、ブラビアをセンタースピーカーとして使用することができるようになった。
一方、4K液晶テレビのフラグシップモデル「Z9F」シリーズは、広視野角技術「X-Wide Angle」を新たに搭載。これまで高コントラストと広視野角は両立が難しかったが、ソニー独自の光学技術によって、この問題を解決。斜めからでも鮮明な映像を視認できるようになった。
また、従来のGoogle アシスタントbuilt-in対応機種は、使用時にリモコンのGoogleアシスタントボタンを押す必要があったが、本体にマイクを内蔵した新製品では、テレビに直接話しかけて操作できるようになった。ハンズフリーでテレビの起動、チャンネル切り替え、インターネット動画の検索までスムーズに行える。
「A9F」「Z9F」シリーズは4Kチューナーは非内蔵だが、今年12月1日に本放送がスタートするBS/110度CS4K放送を視聴できる別売の外付け4Kチューナー「DST-SHV1」を用意する。ダブルチューナーを採用し、別の4K放送の裏番組録画に対応する。発売日は11月10日。なお、東経124度/128度CS放送、BS8K放送の受信には対応sしていない。
価格はオープンで、税別の実勢価格は、4K有機ELテレビ「A9F」シリーズは65型「KJ-65A9F」は65万円前後、55型の「KJ-55A9F」が45万円前後、4K液晶テレビ「Z9F」シリーズの75型「KJ-75Z9F」が90万円前後、65型の「KJ-65Z9F」が60万円前後、BS/CS 4Kダブルチューナー「DST-SHV1」は5万5000円前後の見込み。
「MASTER」シリーズの心臓となる次世代高画質プロセッサー
「映像制作者の意図を忠実に再現する」というコンセプトで名づけられた「MASTER」シリーズの最大の特徴は、2年ぶりに刷新した次世代高画質プロセッサー「X1 Ultimate」を搭載していることだ。従来の上位機種が採用していた「X1 Extreme」と比較して処理能力が約2倍に向上した。高精細化技術では信号分析をオブジェクト単位で行うことで、より自然に細部のディティールを再現。ノイズ除去性能の精度も高まり、アップコンバートのレベルも進化している。これまで被写体ごとに最適化していたHDRリマスターは、被写体のパーツごとに変更。ぶどうであれば「ぶどう全体」ではなく「ぶどうの一粒一粒」という細かい単位でコントラスト化する。
音が倍増の「A9F」 広視野角の「Z9F」
有機ELテレビのフラグシップモデル「A9F」シリーズは、65型と55型の2サイズ。デザインは背面スタンドを採用した「A1」シリーズを踏襲しているが、画質と音質の両方で大幅にパワーアップ。従来の有機ELパネルは高輝度時の色域を最大化できないという欠点があったが、新たに開発した有機ELパネル制御技術「Pixel Contrast Booster(ピクセル コントラスト ブースター)」によって、高輝度時も色域を最大化できるようになった。画面からサウンドを再生する独自の音響設計「Acoustic Surface」は「Acoustic Surface Audio+(アコースティック サーフェス オーディオプラス)」と名称を改め、音の厚みを増強。これまで左右にそれぞれ2基搭載していたアクチュエーターを、中央にも配置。さらに背面スタンドに横向きのサブウーファーを左右それぞれ設置し、より重厚かつ立体的なサウンドを実現した。構成/総合出力は従来の「Acoustic Surface」が2.1ch/最大50W、新しい「Acoustic Surface Audio+」が3.2ch/最大98W。
また、背面のインターフェースにAVアンプと接続できるスピーカーケーブル端子を追加。他の音響機器でサラウンドシステムを構築した際に、ブラビアをセンタースピーカーとして使用することができるようになった。
一方、4K液晶テレビのフラグシップモデル「Z9F」シリーズは、広視野角技術「X-Wide Angle」を新たに搭載。これまで高コントラストと広視野角は両立が難しかったが、ソニー独自の光学技術によって、この問題を解決。斜めからでも鮮明な映像を視認できるようになった。
ハンズフリーでGoogleアシスタントが使用可能
両シリーズともに「ブラビア4K」が従来から注力している「Android TV」の使い勝手もブラッシュアップされている。ネット動画を視聴するときの起動時間が最大4分の1に短縮。また、ホーム画面でアプリだけでなく視聴できるコンテンツを確認し、ダイレクトでアクセスできるようにした。また、従来のGoogle アシスタントbuilt-in対応機種は、使用時にリモコンのGoogleアシスタントボタンを押す必要があったが、本体にマイクを内蔵した新製品では、テレビに直接話しかけて操作できるようになった。ハンズフリーでテレビの起動、チャンネル切り替え、インターネット動画の検索までスムーズに行える。
「A9F」「Z9F」シリーズは4Kチューナーは非内蔵だが、今年12月1日に本放送がスタートするBS/110度CS4K放送を視聴できる別売の外付け4Kチューナー「DST-SHV1」を用意する。ダブルチューナーを採用し、別の4K放送の裏番組録画に対応する。発売日は11月10日。なお、東経124度/128度CS放送、BS8K放送の受信には対応sしていない。
価格はオープンで、税別の実勢価格は、4K有機ELテレビ「A9F」シリーズは65型「KJ-65A9F」は65万円前後、55型の「KJ-55A9F」が45万円前後、4K液晶テレビ「Z9F」シリーズの75型「KJ-75Z9F」が90万円前後、65型の「KJ-65Z9F」が60万円前後、BS/CS 4Kダブルチューナー「DST-SHV1」は5万5000円前後の見込み。