【会見速報】水中用ドローンがここに集結! CFD販売が5社の新製品を発表

 シー・エフ・デー(CFD)販売は8月24日、都内でドローンメーカー5社を交えた水中用ドローンの合同製品発表会を開催し、Robosea、Youcan Robotics、Vxfly、QYSEA、CHASINGの5社から新製品がそれぞれ発表された。いずれの製品もCFD販売のウェブサイトで購入できる。

 まずは、Roboseaがワイヤレスコントロールが可能な「BIKI」を披露。通常、Wi-Fi電波は水中に届かずワイヤレス操作が困難だったが、BIKIはコントロール信号を超音波に変換して受信することで水中での操作を可能にした。しかも、4Kで撮影できて最大潜水深度が60m。8月中旬に発売しており、税別の販売価格は8万9000円。
 
超音波によるワイヤレスコントロールが可能な「BIKI」

 続いて、Youcan Roboticsが「BW Space」を発表。BW Spaceは、自動追尾撮影と画像認識技術を用いて0.5~5mの水中撮影人物を識別し、自動追尾しながら撮影することができる。また、ライトの自動調節とライブ配信機能を搭載。こちらも4K撮影が可能で、最大潜水深度が100m。
 
「BW Space」は撮影対象人物を自動的に追尾して撮影

 次に発表されたのは、Vxflyの「CCROV」。主に産業用ドローンとして開発されており、河川やダムの点検・検査業務での利用がメインだ。六つのスラスターによって、上下、左右、真横移動が可能。バッテリ駆動時間は1時間だが、撮影ユニットとバッテリを分離したことで撮影ユニットを水中に潜らせたまま、地上でバッテリを交換できる。最大潜水深度は100m。価格はオープンで、税別の実勢価格は43万円前後の見込み。
 
4Kの解像度で水中点検を行う「CCROV」

 4番目は、QYSEAの「FIFISH P3」で同社最高品質のドローンを謳っている。199種類の耐久テストを実施して信頼性を確保するなど耐久性が高いことが売り。4000ルーメンのライトやAIによる姿勢制御機能によって、複雑な水流の撮影にも瞬時に対応する。最大潜水深度は100m。8月に販売を開始しており、税別の販売価格は39万9000円。
 
「FIFISH P3」は連続稼働時間は2時間で高耐久が売り

 最後に、CHASINGから「GLADIUS MINI」が発表された。現行品である「GLADIUS PRO」の後継モデルで、非常にコンパクトなサイズに仕上がっている。特徴的なのは、上下の角度ともに最大45度まで傾きを任意に設定して撮影・潜行・浮上が可能なチルトロックモードの搭載と、潜水した状態で垂直に上下移動させてホバリングしながら撮影が可能なことだ。これらの機能によって、好みの角度や深度で撮影できるようになる。最大潜水深度は100m。9月末に発売を予定しており、税込の販売価格が16万8000円。
 
斜め下の海底やアクティブな撮影が可能な「GLADIUS MINI」