夏から秋のスポーツシーズンに最適! 防汗・防滴対応の完全ワイヤレスイヤホン厳選4モデル
Jabra「Jabra Elite Active 65t」
デンマークのJabraは、スポーツ用完全ワイヤレスイヤホンの先駆け的なブランド。本機はブランド発の完全ワイヤレスイヤホンとしては早くも第3世代のモデルになる。専用アプリにライトなアクティビティトラッキングの機能を乗せたり、アマゾンの「Alexa」対応などAIやセンサーを活かした先進機能を満載したところにも個性が光る。心拍センサーを乗せて、より本気のスポーツシーンに活用できる兄弟機の「Elite Sport 4.5」も発売中。今回揃えた他の3機種のようなスタビライザーを使わずに、特殊コーティングの技術を活かすことで耳に装着した時に抜群の安定感を実現する。汗や雨、ホコリにも強いIP56認証を取得。「Jabra Sound+」アプリからユーザー登録を行うと、汗と粉塵による故障に対する2年保証サービスが受けられるようになるのも頼もしいところ。
音づくりは派手さを抑えながら、ディティールにフォーカスした自然なバランスを特徴としている。スポーツシーンに限らず、ふだんの街歩きや旅行の時にも本機で長時間音楽を聴いても疲れにくく、リラックスできるだろう。アプリには音を好みに合わせてカスタマイズする時に便利なイコライザー機能や、外の音が聞こえるようになる「ヒアスルー機能」も搭載する。アプリの設定値を変更するときに、多少イヤホンにノイズが乗ることもあった。内蔵マイクの反応が良いので、Alexaを音声でスムーズに操作できた。
ロジクール「Jaybird RUN」
Jaybirdはアメリカを代表するスポーツイヤホンのスペシャリスト。RUNはそのJaybirdから発売された初めての完全ワイヤレスイヤホンだ。本体に二重の疎水性ナノコーティングをかけたことで、汗から分泌される酸や泥汚れにも強いイヤホンとしている。イヤホン本体とケースのサイズがとてもコンパクトなところや、アクセサリーのように煌びやかなパーツを配置したデザインも女性向き。面倒なペアリングもJaybirdアプリがサポートしてくれる。アプリに搭載されている「イヤホンの検索」機能も、万が一見当たらなくなったときにあると心強い。
音質は今回テストした4機種の中で最も明るく煌びやか。メリハリのある元気の良いサウンドが、スポーツで疲れた体にエネルギーをチャージしてくれる。Jaybirdアプリのイコライザーを使えば音質を好みのバランスにカスタマイズができるし、同じRUNを使うユーザーが自作したイコライザーの設定値をダウンロード、シェアして楽しむことも可能。ラッシュアワーの駅前や電車の中などで時折左右イヤホン間の接続が途切れることもあったが、ふだん使いでは気にならないレベルだと思う。
今回はそれぞれに個性的な4モデルをピックアップしてみた。デザインや音質についてはぜひショップに並んでいるデモ機などに実際に触れてみながら好みを確かめてみてほしいと思う。
完全ワイヤレスイヤホンは国内では昨年頃から本格的にブレイクしたばかりだが、AIやセンサーの最新技術を採り入れながら急速に進化を続けている、いま最も活きのいいポータブルオーディオ機器だ。今回はピックアップしていないが、サムスンの「Gear Icon X」、ブラギの「The Dash Pro」のように本体に音楽プレーヤー機能を内蔵する、スポーツシーンに最適な完全ワイヤレスイヤホンもこれから続々と現れるかもしれない。その最新動向にはこれからも要注目だ。(オーディオビジュアルライター・山本 敦)
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外部リンク
- 「WF-SP700N」=https://www.sony.jp/headphone/products/WF-SP700N/
- 「SoundSport Free wireless headphones」=https://www.bose.co.jp/ja_jp/products/headphones/earphones/soundsport-free-wireless.html
- 「Jabra Elite Active 65t」=https://www.jabra.jp/bluetooth-headsets/jabra-elite-active-65t
- 「Jaybird RUN」=https://jaybirdsport.com/ja-jp/run-true-wireless-sport-headphones.html