お手頃価格9.7インチiPadの実力を引き出す! ロジクールのキーボード「SLIM FOLIO」
2018年3月に発売された第6世代の9.7インチiPadは、プロセッサに最新世代の「A10 Fusion」を搭載してパフォーマンスアップを図っただけでなく、独自のスタイラスペン「Apple Pencil」にも対応した。しかも価格は前世代のiPadから据え置かれたこともあって、サイズの近い10.5インチiPad Proにとっては最大のライバルだ。
ところが新しいiPadとiPad Proのどちらを買おうか、真剣に吟味しているとある一つの大きな差があることに気づくはずだ。そう、9.7インチiPadはApple純正の外付けキーボード「Smart Keyboard」に対応していないのだ。
iPadの使い道のひとつに「テキストを書く」ことを想定していた人にとって、ペアリングが簡単でタイピングしやすいキーボードに巡り会うことは大事なテーマの一つだ。今回はロジクールから発売されたBluetooth機能を搭載するケース一体型キーボード「SLIM FOLIO iK1053BK」と新しい9.7インチiPadの相性を確かめてみよう。
手に持ってみると、iPadが搭載するスピーカーの開口部やボリュームスイッチ、イヤホン端子、そして背面のメインカメラなどが隠れてしまわないように切り欠きもうまくデザインされていて、完成度はとても高いと感じた。
SLIM FOLIOのキーボードは英語配列である。アップル純正のSmart Keyboardには日本語JIS配列の製品もあり、英数・日本語変換のキー配置も“Macと一緒”なので、タイピング環境はMacと揃えたいという方にはiPad Proを選んでもらうほかない。
筆者もiPad Proの日本語配列のSmart KeyboardやMacのキー配置にすっかり馴染んでしまっている方だが、SLIM FOLIOのタイピングは意外に不便に感じるところがなかった。入力言語はショートカットキーを使って一発で切り替えられる。
iPadを装着した状態で本体を開き、マグネット内蔵のキーボード側スタンドにiPadの側面底をカチッと置けば、スクリーンの角度が58度に傾いた状態で固定される。
iPadをテーブルに置いてタイピングする時には気にならなかったが、ひざに乗せたポジションでキーを打つと画面を少し高い位置から見下ろすことになる。できれば、スクリーンの角度が2・3段階で調整できるとありがたかった。本体ケースの外皮がファブリック素材で覆われているので、テーブルやひざに乗せた状態で滑りにくい。
キーボードの出来はほぼ文句なしと筆者は感じたのだが、もう一つ注文がある。会場が暗転する発表会場ではキーボードが見えづらくなって、ショートカットや記号のタイピングが手探りになってしまう。バッテリーの持続時間とのトレードオフになることは承知のうえで、バックライト搭載モデルのバリエーション展開もぜひ検討してほしい。
ところが新しいiPadとiPad Proのどちらを買おうか、真剣に吟味しているとある一つの大きな差があることに気づくはずだ。そう、9.7インチiPadはApple純正の外付けキーボード「Smart Keyboard」に対応していないのだ。
iPadの使い道のひとつに「テキストを書く」ことを想定していた人にとって、ペアリングが簡単でタイピングしやすいキーボードに巡り会うことは大事なテーマの一つだ。今回はロジクールから発売されたBluetooth機能を搭載するケース一体型キーボード「SLIM FOLIO iK1053BK」と新しい9.7インチiPadの相性を確かめてみよう。
キーボードの英語配列は気にならなかった
ロジクールの「SLIM FOLIO iK1053BK」(以下:SLIM FOLIO)は第6世代・第5世代のiPadに対応する。同社は第5世代の9.7インチiPad用として同じコンセプトの「SLIM FOLIO iK1052」を商品化していたが、このたびiPadがApple Pencilに対応したことを受けて、キーボードにホルダーを加えてApple Pencilを一緒に持ち運びやすくした。手に持ってみると、iPadが搭載するスピーカーの開口部やボリュームスイッチ、イヤホン端子、そして背面のメインカメラなどが隠れてしまわないように切り欠きもうまくデザインされていて、完成度はとても高いと感じた。
SLIM FOLIOのキーボードは英語配列である。アップル純正のSmart Keyboardには日本語JIS配列の製品もあり、英数・日本語変換のキー配置も“Macと一緒”なので、タイピング環境はMacと揃えたいという方にはiPad Proを選んでもらうほかない。
筆者もiPad Proの日本語配列のSmart KeyboardやMacのキー配置にすっかり馴染んでしまっている方だが、SLIM FOLIOのタイピングは意外に不便に感じるところがなかった。入力言語はショートカットキーを使って一発で切り替えられる。
角度は58度に固定、数段階の調整がほしかった
そして何よりSLIM FOLIOは17mmのキーピッチと1.5mmのキーストロークを確保しているので、打鍵した際に適度な跳ね返りが得られて指が疲れにくいのが良い。最新のMacBookやMacBook Proが搭載するフラットなバタフライキーボードよりも、MacBook Airの少しふっくらとしたキーボードのタイピング感に似ている。iPadを装着した状態で本体を開き、マグネット内蔵のキーボード側スタンドにiPadの側面底をカチッと置けば、スクリーンの角度が58度に傾いた状態で固定される。
iPadをテーブルに置いてタイピングする時には気にならなかったが、ひざに乗せたポジションでキーを打つと画面を少し高い位置から見下ろすことになる。できれば、スクリーンの角度が2・3段階で調整できるとありがたかった。本体ケースの外皮がファブリック素材で覆われているので、テーブルやひざに乗せた状態で滑りにくい。
キーボードの出来はほぼ文句なしと筆者は感じたのだが、もう一つ注文がある。会場が暗転する発表会場ではキーボードが見えづらくなって、ショートカットや記号のタイピングが手探りになってしまう。バッテリーの持続時間とのトレードオフになることは承知のうえで、バックライト搭載モデルのバリエーション展開もぜひ検討してほしい。