「昨年10月にWindows Mixed Reality(複合現実)を使ったVRヘッドセットを発売したが、正直、販売はあまり芳しくなかった。もっとお客さまに身近で、日常的に使ってもらえるようにする必要があった」と日本エイサーの谷康司マーコム&マーケティング部長は語る。同社の示した一つの解が、VRとフィットネスマシーンの融合だった。
VRフィットネスキットは、ライフ・フィットネス・ジャパンのエクササイズバイク「SE3」と、日本エイサーのWindows Mixed Realityヘッドセット、Windows 10 Fall Creators Update搭載PCから構成される。
VRヘッドセットを装着して、バイクをこぎながら楽しめるコンテンツは、サイクリングレース、乗馬ゲーム、戦車、ヘリコプター、カーレーシング、炎をはくドラゴンに載って空飛ぶゲームなど7種類ある。
SE3が1台あたり税別111万2000円、日本エイサーのVRヘッドセットとPC、導入時のインストレーションとサポート、1年間のアフターケアを含めて80万400円ということから、一般コンシューマが手に入れるのは難しい。
しかし、ライフ・フィットネス・ジャパンは国内の多くのフィットネスクラブやジムと取り引きがあるため、そうした場所で体験する機会は増えるだろう。
谷部長自身、これまで3か所のフィットネスジムに通ったが、いずれも3か月で断念したという苦い経験をもつ。しかし「VRフィットネスキットは、没入感があるので気づかないうちに時間がたち汗をかいていた」と、エクササイズを飽きずに続けられるVRの可能性に手ごたえを感じている。
実際にサイクリングレースを試してみると、ペダルをこぎながら360度見渡すと、海や山などの景色が広がり気分が盛り上がる。ペダルの力の入れ具合に応じてスピードも変化する。不思議だったのが、バイク自体は傾いていないのに、身体を斜めにすると実際に乗っている自転車を斜めに倒しているように感じるのだ。
目標とする導入台数や売上高は非公表だが、フィットネスクラブやジムにとっては顧客のリピート率を上げたり、離脱を防ぐ効果も期待できたりと、導入は増えそうだ。
没入感で時間を忘れてエクササイズできる
日本エイサーは7月12日、エクササイズ・マシンメーカー大手のライフ・フィットネス・ジャパンとの協業を発表。ライフ・フィットネス・ジャパンが、Acer Windows Mixed Realityヘッドセットを使った法人向けVRフィットネスキットの受注を開始した。日本エイサーにとって、VRフィットネス市場への参入は初めて。VRフィットネスキットは、ライフ・フィットネス・ジャパンのエクササイズバイク「SE3」と、日本エイサーのWindows Mixed Realityヘッドセット、Windows 10 Fall Creators Update搭載PCから構成される。
VRヘッドセットを装着して、バイクをこぎながら楽しめるコンテンツは、サイクリングレース、乗馬ゲーム、戦車、ヘリコプター、カーレーシング、炎をはくドラゴンに載って空飛ぶゲームなど7種類ある。
SE3が1台あたり税別111万2000円、日本エイサーのVRヘッドセットとPC、導入時のインストレーションとサポート、1年間のアフターケアを含めて80万400円ということから、一般コンシューマが手に入れるのは難しい。
しかし、ライフ・フィットネス・ジャパンは国内の多くのフィットネスクラブやジムと取り引きがあるため、そうした場所で体験する機会は増えるだろう。
谷部長自身、これまで3か所のフィットネスジムに通ったが、いずれも3か月で断念したという苦い経験をもつ。しかし「VRフィットネスキットは、没入感があるので気づかないうちに時間がたち汗をかいていた」と、エクササイズを飽きずに続けられるVRの可能性に手ごたえを感じている。
実際にサイクリングレースを試してみると、ペダルをこぎながら360度見渡すと、海や山などの景色が広がり気分が盛り上がる。ペダルの力の入れ具合に応じてスピードも変化する。不思議だったのが、バイク自体は傾いていないのに、身体を斜めにすると実際に乗っている自転車を斜めに倒しているように感じるのだ。
目標とする導入台数や売上高は非公表だが、フィットネスクラブやジムにとっては顧客のリピート率を上げたり、離脱を防ぐ効果も期待できたりと、導入は増えそうだ。