「芸能人は歯が命」というキャッチフレーズが流行したのは、今から20年以上前のことだが、歯に対する美意識は当時より今のほうが高いかもしれない。近年の研究では、虫歯や歯周病が身体全体の健康にも悪影響を与えることが判明しており、「歯磨きは健康の第一歩」ともいわれている。
ところで、みなさんは歯磨きは、手磨き派だろうか、それとも電動歯ブラシ派だろうか。ちなみに記者は手磨き派。家電業界に身を置き、電動歯ブラシのほうがキレイに磨ける、ということは重々承知しているのだが、前に習慣化しようとしたとき、違いに戸惑い、慣れた手磨きに戻してしまった。
そんな電動歯ブラシ挫折経験のある記者だが、今回、フィリップスの「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート」を体験する機会を得た。フィリップスの電動歯ブラシは続けやすい、という評判は聞いていたので、「今度こそ習慣化できるかも」という期待をもって手に取ってみた。
付属する4種類のブラシヘッドは、歯垢除去や歯ぐきの健康促進、舌磨きなどそれぞれ特化した目的をもっており、どのブラシヘッドを使うかで振動のパターンや強さも変わってくる。
複雑そうにみえるが、ブラシヘッドには本体との接続部分にマイクロチップが備わっており、装着すると種類を自動認識するので安心。いちいち設定を記憶しておく必要がないので、初心者でも使い分けがしやすい。
電源を入れて、想像以上の振動に驚いた。「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート」の振動回数は1分間に約3万1000回。ちょっと歯に添えただけで勝手に磨かれている感覚がある。覚えておきたいのは、この高速振動がただブラシで歯を磨き上げるためだけのものではないということだ。
本当に重要なのは、この振動によって発生する「音波水流」と呼ばれる唾液の液体流動。ブラシが接しているのは狭いエリアだが、水流は直接接していない部分にも広くアプローチする。例えば、毛先が届かない歯間や歯ぐき、奥歯も高速の水流で効率よく、かつやさしく歯垢を除去してくれるのだ。
どれくらい水流にパワーがあるか、こんにゃくを使って実験してみた。水に浮かべたこんにゃくに振動するブラシをあててみると、全方位に勢いよくしぶきが飛び散った。振れ幅が大きいので、水流がカバーするエリアは広い。歯間をイメージしてこんにゃくには切れ込みを入れていたのだが、反対側から気泡が出ており、水流がしっかりと届いていることがわかった。
フィリップスの電動歯ブラシが入門機に最適といえるのは、まさにこうした手磨きユーザーの心理をよく理解しているからだ。例えば、過圧防止センサー。ぐっと力を入れると、振動パターンが変わり、本体の下部分に紫色のライトが点灯する。これは「力を入れすぎですよ」のサインで、適切な力加減にすると元に戻る。
また、本体と連携するスマホアプリ「Sonicare」を使うと、より電動歯ブラシの正しい使い方がわかってくる。リアルタイムで歯磨きの状況を表示し、磨くエリアや時間を指示してくれるので、正しい磨き方ができているのかという不安が解消されるのだ。
アプリでは、ブラシを動かしすぎていたり、特定のエリアを磨き忘れていたり、これまで気がつかなかった“癖”も指摘してくれる。ログを記録することもでき、続けることで電動歯ブラシの熟練度がどんどん上がっていく。
メンテナンスにも便利な機能がある。ブラシヘッドの交換時期を通知する機能だ。電動歯ブラシのブラシヘッドの交換時期は1日2回/1回2分で使用した場合、約3か月が推奨されているが、いちいち覚えているのは面倒。「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート」はブラシヘッドの交換時期になると本体に交換アイコンが点滅し、ユーザーに通知してくれる。ブラシヘッドの青色部分が白くなったら交換のサインというアナログな目安もあるので、好きなほうを判断基準にすればよいだろう。
使い始めから交換のタイミングまで至れりつくせりで、使いながら「あ、こうすればよかったのか」と納得することが何度もあった。さじを早々と投げてしまった前回の経験をもったいなく思うほどにメリットを感じた。歯の表面がつるつるになっていたり、息が以前より臭いがしなくなったり。効果は短期間で現れたが、これも正しい使い方ができてきていたからだろう。これから電動歯ブラシに入門する人には、記者のように挫折を経ずに、最短ルートでそのメリットを経験してほしい。(BCN・大蔵 大輔)
ところで、みなさんは歯磨きは、手磨き派だろうか、それとも電動歯ブラシ派だろうか。ちなみに記者は手磨き派。家電業界に身を置き、電動歯ブラシのほうがキレイに磨ける、ということは重々承知しているのだが、前に習慣化しようとしたとき、違いに戸惑い、慣れた手磨きに戻してしまった。
そんな電動歯ブラシ挫折経験のある記者だが、今回、フィリップスの「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート」を体験する機会を得た。フィリップスの電動歯ブラシは続けやすい、という評判は聞いていたので、「今度こそ習慣化できるかも」という期待をもって手に取ってみた。
「音波水流」で効率的に、やさしく、歯垢を除去
今回、使用した「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート」は同社のフラグシップモデル。マット加工が施されたボディに文字が白いライトが浮かび上がる高級感溢れるデザインだ。付属する4種類のブラシヘッドは、歯垢除去や歯ぐきの健康促進、舌磨きなどそれぞれ特化した目的をもっており、どのブラシヘッドを使うかで振動のパターンや強さも変わってくる。
複雑そうにみえるが、ブラシヘッドには本体との接続部分にマイクロチップが備わっており、装着すると種類を自動認識するので安心。いちいち設定を記憶しておく必要がないので、初心者でも使い分けがしやすい。
電源を入れて、想像以上の振動に驚いた。「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート」の振動回数は1分間に約3万1000回。ちょっと歯に添えただけで勝手に磨かれている感覚がある。覚えておきたいのは、この高速振動がただブラシで歯を磨き上げるためだけのものではないということだ。
本当に重要なのは、この振動によって発生する「音波水流」と呼ばれる唾液の液体流動。ブラシが接しているのは狭いエリアだが、水流は直接接していない部分にも広くアプローチする。例えば、毛先が届かない歯間や歯ぐき、奥歯も高速の水流で効率よく、かつやさしく歯垢を除去してくれるのだ。
どれくらい水流にパワーがあるか、こんにゃくを使って実験してみた。水に浮かべたこんにゃくに振動するブラシをあててみると、全方位に勢いよくしぶきが飛び散った。振れ幅が大きいので、水流がカバーするエリアは広い。歯間をイメージしてこんにゃくには切れ込みを入れていたのだが、反対側から気泡が出ており、水流がしっかりと届いていることがわかった。
過圧防止センサーとスマホアプリで正しい使い方を体得!
……と、ここまでえらそうに仕組みを説明したが、いざ実践すると思うようにいかない。ブラシはどの程度の力加減であてればよいのか、どれくらいの時間をかけてブラシを動かせばよいのか、よくわからないからだ。手磨きの習慣からか、しっかり磨かなきゃという気持ちになり、だんだんとブラシを握る手に力が入ってしまう。フィリップスの電動歯ブラシが入門機に最適といえるのは、まさにこうした手磨きユーザーの心理をよく理解しているからだ。例えば、過圧防止センサー。ぐっと力を入れると、振動パターンが変わり、本体の下部分に紫色のライトが点灯する。これは「力を入れすぎですよ」のサインで、適切な力加減にすると元に戻る。
また、本体と連携するスマホアプリ「Sonicare」を使うと、より電動歯ブラシの正しい使い方がわかってくる。リアルタイムで歯磨きの状況を表示し、磨くエリアや時間を指示してくれるので、正しい磨き方ができているのかという不安が解消されるのだ。
アプリでは、ブラシを動かしすぎていたり、特定のエリアを磨き忘れていたり、これまで気がつかなかった“癖”も指摘してくれる。ログを記録することもでき、続けることで電動歯ブラシの熟練度がどんどん上がっていく。
メンテナンスにも便利な機能がある。ブラシヘッドの交換時期を通知する機能だ。電動歯ブラシのブラシヘッドの交換時期は1日2回/1回2分で使用した場合、約3か月が推奨されているが、いちいち覚えているのは面倒。「ソニッケアー ダイヤモンドクリーン スマート」はブラシヘッドの交換時期になると本体に交換アイコンが点滅し、ユーザーに通知してくれる。ブラシヘッドの青色部分が白くなったら交換のサインというアナログな目安もあるので、好きなほうを判断基準にすればよいだろう。
使い始めから交換のタイミングまで至れりつくせりで、使いながら「あ、こうすればよかったのか」と納得することが何度もあった。さじを早々と投げてしまった前回の経験をもったいなく思うほどにメリットを感じた。歯の表面がつるつるになっていたり、息が以前より臭いがしなくなったり。効果は短期間で現れたが、これも正しい使い方ができてきていたからだろう。これから電動歯ブラシに入門する人には、記者のように挫折を経ずに、最短ルートでそのメリットを経験してほしい。(BCN・大蔵 大輔)