ASUS JAPANは6月20日、東京・赤坂の「ASUS Store Akasaka」でPC夏秋モデル新製品発表会「Unleash Your Creative Power~創造力を解き放つ。」を開催。タッチパッドをサブモニタとして使用することができるノートPC「ZenBook Pro 15」を発表した。
6月5日~9日に台湾・台北で開催されたコンピュータ関連の国際見本市「COMPUTEX TAIPEI 2018」で初披露された「ZenBook Pro 15」だが、日本市場投入のタイミングは思った以上に早かった。発売は7月中旬の予定で、スペックの異なる3モデルを展開する。
特徴はなんといっても、第2のディスプレイとして使用できるタッチパッドだ。静電容量式タッチパネルを搭載した5.5インチのフルHDディスプレイで、ASUSでは「ScreenPad」と呼称している。「ScreenPad」はキーボードの「F6」キーでモードを切り替えて使用する。
従来通りの「タッチパッド」のほか、Windows標準のマルチディスプレイ機能を利用した「エクステンションディスプレイ」、画面サイズに最適化した専用アプリを使用できる「スクリーンパッド」のモードを備える。
パフォーマンスについてもASUSのノートPC史上、最高クラスを実現している。最上位モデルはCPUにIntel Core i9-8950HKの6コアプロセッサ、グラフィックス機能にGeForce GTX 1050 Tiで構成。15.6インチの液晶ディスプレイはタッチ対応の4K解像度となっている。
デザインにもこれまでの「ZenBook」から変化がある。象徴的な天面の円状のヘアライン仕上げは踏襲しているが、カラーはイメージを刷新。ASUSブランドで多く用いられているロイヤルブルーよりダークなディープダイブブルーを採用した。
税別の希望小売価格は液晶ディスプレイの解像度が4K、CPUにCore i9-8950HK、ストレージが1TBのPCIe SSDの「UX580GE-8950」が34万9800円。4K、Core i7-8750H、512GBのPCIe SSDの「UX580GD-8750」が24万9800円。フルHD、Core i7-8750H、512GBのSSDの「UX550GD-8750」が19万9800円。
発表会には、台湾本社からScreenPadの開発に携わったTouch Tech R&D Managerのデイビッド・リン氏が登場。「多くのユーザーは作業をしながら、ブラウザを閲覧したり、音楽を聴いたり、複数のウインドウを立ち上げている。ASUSの調査によると、ディスプレイ全体で実際に作業できるエリアは65%程度。ScreenPadはこうした不便を解決するために生まれた」と、開発の経緯を説明した。
開発期間に1年を要したというScreenPadは、すぐに現在の形にたどりついたわけではない。「スマートフォンをタッチパッド代わりにするという案もあったが、起動アプリにタイムラグが発生したり、タッチ操作の使い勝手が悪く採用には至らなかった。意識したのは、タッチパッドの機能を殺さずに、新たな機能を付加することだ」。リン氏はこれを「適応と共存」という言葉で表現した。
「スクリーンパッド」のモードで使用できるアプリは発売時には8~12程度で、電卓や音楽再生、Microsoft Officeなどを予定する。今後はSDKを公開して、パートナー企業や個人開発者を巻き込んで、拡充を図る方針だ。
ScreenPad搭載機は今回、15.6インチモデルのみの発表だったが、14インチモデルの開発も進んでおり、今後はほかのシリーズに展開する可能性もあるとのこと。リン氏は「ASUSを代表する機能になれば」と語ったが、ノートPCの新しい定番となれるかこの夏の商戦に注目したい。(BCN・大蔵 大輔)
6月5日~9日に台湾・台北で開催されたコンピュータ関連の国際見本市「COMPUTEX TAIPEI 2018」で初披露された「ZenBook Pro 15」だが、日本市場投入のタイミングは思った以上に早かった。発売は7月中旬の予定で、スペックの異なる3モデルを展開する。
特徴はなんといっても、第2のディスプレイとして使用できるタッチパッドだ。静電容量式タッチパネルを搭載した5.5インチのフルHDディスプレイで、ASUSでは「ScreenPad」と呼称している。「ScreenPad」はキーボードの「F6」キーでモードを切り替えて使用する。
従来通りの「タッチパッド」のほか、Windows標準のマルチディスプレイ機能を利用した「エクステンションディスプレイ」、画面サイズに最適化した専用アプリを使用できる「スクリーンパッド」のモードを備える。
パフォーマンスについてもASUSのノートPC史上、最高クラスを実現している。最上位モデルはCPUにIntel Core i9-8950HKの6コアプロセッサ、グラフィックス機能にGeForce GTX 1050 Tiで構成。15.6インチの液晶ディスプレイはタッチ対応の4K解像度となっている。
デザインにもこれまでの「ZenBook」から変化がある。象徴的な天面の円状のヘアライン仕上げは踏襲しているが、カラーはイメージを刷新。ASUSブランドで多く用いられているロイヤルブルーよりダークなディープダイブブルーを採用した。
税別の希望小売価格は液晶ディスプレイの解像度が4K、CPUにCore i9-8950HK、ストレージが1TBのPCIe SSDの「UX580GE-8950」が34万9800円。4K、Core i7-8750H、512GBのPCIe SSDの「UX580GD-8750」が24万9800円。フルHD、Core i7-8750H、512GBのSSDの「UX550GD-8750」が19万9800円。
発表会には、台湾本社からScreenPadの開発に携わったTouch Tech R&D Managerのデイビッド・リン氏が登場。「多くのユーザーは作業をしながら、ブラウザを閲覧したり、音楽を聴いたり、複数のウインドウを立ち上げている。ASUSの調査によると、ディスプレイ全体で実際に作業できるエリアは65%程度。ScreenPadはこうした不便を解決するために生まれた」と、開発の経緯を説明した。
開発期間に1年を要したというScreenPadは、すぐに現在の形にたどりついたわけではない。「スマートフォンをタッチパッド代わりにするという案もあったが、起動アプリにタイムラグが発生したり、タッチ操作の使い勝手が悪く採用には至らなかった。意識したのは、タッチパッドの機能を殺さずに、新たな機能を付加することだ」。リン氏はこれを「適応と共存」という言葉で表現した。
「スクリーンパッド」のモードで使用できるアプリは発売時には8~12程度で、電卓や音楽再生、Microsoft Officeなどを予定する。今後はSDKを公開して、パートナー企業や個人開発者を巻き込んで、拡充を図る方針だ。
ScreenPad搭載機は今回、15.6インチモデルのみの発表だったが、14インチモデルの開発も進んでおり、今後はほかのシリーズに展開する可能性もあるとのこと。リン氏は「ASUSを代表する機能になれば」と語ったが、ノートPCの新しい定番となれるかこの夏の商戦に注目したい。(BCN・大蔵 大輔)