目覚めて効果を実感 快眠以外のメリットも
新しいカテゴリの製品ということで、設定が難しいのではと身構えたが、「睡眠ケア」で設定するのは時間と温度の二つだけ。時間は就寝時間と起床時間、温度は7段階の温度と3段階の送風パワーを指定する。あとは「睡眠ケア」のボタンを押せば、もうこちらから操作することはない。10分間の予熱が済めば、あとはベッドにもぐりこむだけ。目が覚めるまで、エアマットのセンサと本体が連動して、自動で快適な睡眠環境を整えてくれる。以下、使用初日と2週間使い続けての感想を述べたい。使用初日。5月中旬ともなれば、標準温度の設定は暑いかとも思ったが、エアマットの通気性がよいからか、寝苦しくはない。冬は電気カーペットを敷いて寝ている記者だが、それとは少し違う感覚。蒸していない岩盤浴という表現で伝わるだろうか。正直、初日から「快眠効果があった」とは断言できないが、これまでより寝心地がよくなったのは間違いない。
使用から2週間すると、じわじわと「ふとんコンディショナー」の効果を実感してきた。例えば、睡眠不足が続いた週の真ん中。週末までだるさが抜けないことがよくあったが、これが1日おきにしっかりとリセットされている。
また、寝つきもさることながら、個人的に効果てきめんだったのが「目覚めの爽快さ」。起床時間に合わせて徐々に寝床内の温度が上がるので、目が覚めたときには自然と体がオンに切り替わっているのだ。けたたましく鳴り響く目覚まし時計で不快な思いをしながら、嫌々ベッドを出ることがなくなった。
「ふとんコンディショナー」でできるのは睡眠ケアだけではない。もう一つ、寝具ケアモードが備わっている。これは、50℃以上の温風とホメスタイオンというレイコップがふとんクリーナーでも採用している技術で、除菌・除湿・脱臭・ダニ対策ができるというもの。睡眠ケアのおまけとはとてもいえない、すぐれた機能だ。
手間がかからない点も大きい。ふとん乾燥機などは、使用のたびに収納場所から引っ張り出して、セッティングして、と工数がかかるが、「ふとんコンディショナー」は常にセッティングしてあるので、ボタンを押すだけ。これなら面倒くさがりでも定期的にケアができる。「よく眠れるらしい」という気持ちで検証した「ふとんコンディショナー」。寝坊防止に、寝具の衛生管理に、予期せぬメリットが盛りだくさんだった。(BCN・大蔵 大輔)