HTC、VIVEの上位互換「VIVE Pro」を発表、3月9日から体験可能に

新製品

2018/03/07 19:00

 HTC NIPPON(HTC)は、VRヘッドマウントディスプレイ「VIVE」の上位互換として、「VIVE Pro」を発表した。発売日や価格は未定だが、3月9日から東京・新宿の「VR ZONE SHINJUKU」の新VRアクティビティ「大量破壊 VR シューティング ギャラガフィーバー」で体験できる。


HTC「VIVE」の上位互換となる「VIVE Pro」

 VIVE Proは、現行機と比べて画質、音質が向上し、機能を拡充・改善した。HTCのSales Operation,VR Business Unitの西川美優ディレクターは、「VIVEにより高いスペックを求める声は以前からあった。現行機の販売は継続しつつ、ユーザーニーズに応えるために開発した」と経緯を語る。ターゲットはプロシューマーと法人だ。
 

HTC Sales Operation,VR Business Unitの西川美優ディレクター

 同社の調べでは、VR機器購入者と購入検討者の89%が「VRは解像度が大切」と感じているという。そのため画質については、解像度がVIVEの2160×1200(448ppi)から2880×1600(615ppi)へ約78%向上。デュアルOLEDディスプレイを採用し、細部まで見える高解像度を実現した。フロントカメラは2機に増やしている。

 本体と一体化したヘッドホンは、装着部にフィットして没入感を高める設計。デュアルマイクとアクティブノイズキャンセリング機能でコミュニケーションの質が向上している。また、ハイレゾ音源への対応や、内蔵アンプによるブースト、3Dサウンド、通話モード用SDKなどの機能を追加した。

 つけ心地の快適さにも磨きがかかっている。本体は少し重くなっているものの、肌に触れる面積を増やすことで重量を拡散、重量のバランスを見直して従来機より軽くなった印象をユーザーに与える。メガネを付けたままでも装着しやすい構造に改善した。
 

肌に触れるクッションが拡大し密着度がアップ。ユーザーに軽くなった印象を与える

 本体のみ、もしくはコントローラなどを含めたフルセットで販売する。ベースステーションはVIVEと同様で、4つまで設置可能。10m×10mまでトラッキングできる。最初の対応コンテンツは、バンダイナムコエンターテインメントの「大量破壊 VR シューティング ギャラガフィーバー」。
 

バンダイナムコエンターテインメントの「大量破壊 VR シューティング ギャラガフィーバー」

VRならではの爽快感、取り乱すほど盛り上がる


一足先に体験。あまりの敵の多さに、叫びながらのプレイになった

 大量破壊 VR シューティング ギャラガフィーバーは、3000体以上の「ギャラガ」と呼ばれる敵を、VR空間に現れる武器で撃ち落とすVRシューティングアクティビティ。VIVE Proの高画質を生かして、敵や背景、演出は鮮やかに仕上がっている。大量の敵を一気に撃破する爽快感が味わえる、VRならではのコンテンツだ。