【製品速報】日本の管理職給与はアジア主要諸国の半額以下!? ヘイズの調査から

 外資系人材紹介会社のヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン(ヘイズ)は2月9日、アジアの5か国・地域における1244職務の給与水準(同社実績ベース)と、3000社(総従業員600万人超)に対して行った雇用に関する実態調査の結果をまとめた「ヘイズ アジア給与ガイド」を発表した。この調査は、今年で11年目になる。


IT技術者の年収(単位:百万円)

部長級の年収(単位:百万円)

マネジメントレベルの年収(単位:百万円)

 なお、為替は2018年1月24日のレートで、1人民元=17.1円、1HKドル=14.1円、1マレーシアリンギット=28.1円、1シンガポールドル=83.7円で計算。カントリーマネージャー(製薬)はボーナスを含まず、それ以外はすべてを含んでいる。調査によれば、ハイスキル人材の職務において、中国、香港、シンガポールの給与が日本を上回っている。他国と比べて日本が半額以下というケースもある。

 国際的に競争が激しくなっているIT、自動運転技術、AIなどの先端技術分野で、世界的に人材が不足しており、アジア以外でも海外企業は、優秀な人材に破格の報酬を支払っている。ヘイズでは、日本の競争力を維持するためにも同一労働同一賃金を初めとする雇用の制度改革を加速し、速やかに賃金を国際水準に見直すべきと提言している。