グリーンハウスは11月30日、4K対応の50型液晶テレビ「GH-TV50AB-BK」を発表した。実売価格は税別4万9800円で、50型の4Kテレビとしては業界最安値となる。直販サイトに加え、ゲオホールディングスが展開する「ゲオショップ」約50店舗、「セカンドストリート」約320店舗で12月13日より販売を開始する。なお、ゲオ系列で販売する製品は2年間保証の専用モデル「GH-TV50A-BK」で、1700台限定。保証期間以外に通常モデルとの仕様の違いはない。
税別4万9800円を実現した50型4Kテレビ「GH-TV50AB-BK」
今年は6月にドン・キホーテが50型で5万4800円、10月にノジマが49型で5万3800円の製品を発表し、格安4Kテレビが度々注目を集めた。ともに国産のメインボードを採用し、ダブルチューナー搭載で外付けHDDへの裏番組録画にも対応。機能を充実させながらも、50型クラスでは10万円以上の機種が主流の4Kテレビ市場で、文字通り“ケタ違い”の安さを実現して話題となった。今回グリーンハウスが発売する製品もこの流れに沿うもので、50型、国産ボード、ダブルチューナーといった基本的なスペックは共通だ。
グリーンハウスはPC周辺機器やメモリカードなどを主力としており、液晶テレビの開発・販売は新規事業となる。同社の営業部門を統括する長谷川久明執行役員は「求めやすい価格の4Kテレビが大きな注目を集めている、この勢いに乗っかろうという気がないと言えばウソになる」と話し、格安4Kが話題を呼んでいるタイミングを活用する形で市場に参入することは否定しない。ただ「グリーンハウスがやるからには、外してならないポイントはきちんと押さえ、その上で圧倒的な価格帯を実現したいと考えている」(長谷川氏)といい、価格と品質の両面で、先行他社に対して競争力のある製品を提供することが大前提だとしている。
営業本部 長谷川久明 営業担当執行役員
同社は1999年からPC用液晶ディスプレイを手がけており、「グリーンハウスがやるからには」という言葉の裏側には、映像製品の企画・開発や液晶パネルの調達で長年積み重ねてきた経験やノウハウがある。DVD/ブルーレイプレーヤーなどのAV家電でも既に実績があり、液晶テレビ市場への進出は、これまでの領域と地続きの自然な流れという。
先行する格安4Kテレビにない機能としては、映像のコマとコマの間に補間映像を挿入することで、擬似的により高いフレームレートで動作しているような、なめらかな映像を得られる「フレーム補間機能」が挙げられる。このほか、スペック表に表れない性能や品質の向上にも力を注ぐ。パネルの性能を最大限に引き出し、美しい映像が楽しめるようにするためのチューニングを、パーツのサプライヤーと共同で実施。同社では「暗い部屋で並べて見ると、この価格帯の製品としては明らかにきれいな映像であると感じていただけるはず」(長谷川氏)と胸を張る。
また、梱包や輸送などを含む全体で品質の管理を徹底しており、消費者の元に届くまでに傷や汚れが付くといったこともないように配慮しているという。日本の消費者の目からみても「安かろう悪かろう」ではない、価格以上の価値を享受できる製品に仕上げたとしている。
また、4Kテレビは話題づくりのために投入する一過性の製品ではなく、同社が扱う製品カテゴリのひとつとしてラインアップを充実させていく。「50型は市場参入のための突破口。売れ行きをみながら、次の段階として55型、60型など画面サイズの異なるモデルを追加していきたい」(長谷川氏)といい、エントリークラスの価格帯で成功できれば、スペックをより充実させた高付加価値モデルにも挑戦していく考え。
グリーンハウスは近年、ビールサーバーやキッチン家電など白物領域のビジネスも好調に推移しており、商品カテゴリは拡大している。長谷川執行役員は「グリーンハウスと言えばPC周辺機器、というイメージを打破していきたい」と力を込め、液晶テレビ参入で新たな顧客層をつかみ、同社の事業全体にプラスの影響を与えていきたい考えを強調した。(BCN・日高 彰)
税別4万9800円を実現した50型4Kテレビ「GH-TV50AB-BK」
今年は6月にドン・キホーテが50型で5万4800円、10月にノジマが49型で5万3800円の製品を発表し、格安4Kテレビが度々注目を集めた。ともに国産のメインボードを採用し、ダブルチューナー搭載で外付けHDDへの裏番組録画にも対応。機能を充実させながらも、50型クラスでは10万円以上の機種が主流の4Kテレビ市場で、文字通り“ケタ違い”の安さを実現して話題となった。今回グリーンハウスが発売する製品もこの流れに沿うもので、50型、国産ボード、ダブルチューナーといった基本的なスペックは共通だ。
グリーンハウスはPC周辺機器やメモリカードなどを主力としており、液晶テレビの開発・販売は新規事業となる。同社の営業部門を統括する長谷川久明執行役員は「求めやすい価格の4Kテレビが大きな注目を集めている、この勢いに乗っかろうという気がないと言えばウソになる」と話し、格安4Kが話題を呼んでいるタイミングを活用する形で市場に参入することは否定しない。ただ「グリーンハウスがやるからには、外してならないポイントはきちんと押さえ、その上で圧倒的な価格帯を実現したいと考えている」(長谷川氏)といい、価格と品質の両面で、先行他社に対して競争力のある製品を提供することが大前提だとしている。
営業本部 長谷川久明 営業担当執行役員
同社は1999年からPC用液晶ディスプレイを手がけており、「グリーンハウスがやるからには」という言葉の裏側には、映像製品の企画・開発や液晶パネルの調達で長年積み重ねてきた経験やノウハウがある。DVD/ブルーレイプレーヤーなどのAV家電でも既に実績があり、液晶テレビ市場への進出は、これまでの領域と地続きの自然な流れという。
先行する格安4Kテレビにない機能としては、映像のコマとコマの間に補間映像を挿入することで、擬似的により高いフレームレートで動作しているような、なめらかな映像を得られる「フレーム補間機能」が挙げられる。このほか、スペック表に表れない性能や品質の向上にも力を注ぐ。パネルの性能を最大限に引き出し、美しい映像が楽しめるようにするためのチューニングを、パーツのサプライヤーと共同で実施。同社では「暗い部屋で並べて見ると、この価格帯の製品としては明らかにきれいな映像であると感じていただけるはず」(長谷川氏)と胸を張る。
また、梱包や輸送などを含む全体で品質の管理を徹底しており、消費者の元に届くまでに傷や汚れが付くといったこともないように配慮しているという。日本の消費者の目からみても「安かろう悪かろう」ではない、価格以上の価値を享受できる製品に仕上げたとしている。
今後はさらなる大画面製品も視野
ターゲットユーザーとして想定するのは若年層と買い替え需要。コストパフォーマンスのよいテレビを求めるユーザーや、「エコポイント特需期に購入したテレビをそろそろ4Kに買い替えたいが、テレビに10万円以上の支出をするつもりはない」というユーザーのニーズにマッチすると考えられる。また、4Kテレビは話題づくりのために投入する一過性の製品ではなく、同社が扱う製品カテゴリのひとつとしてラインアップを充実させていく。「50型は市場参入のための突破口。売れ行きをみながら、次の段階として55型、60型など画面サイズの異なるモデルを追加していきたい」(長谷川氏)といい、エントリークラスの価格帯で成功できれば、スペックをより充実させた高付加価値モデルにも挑戦していく考え。
グリーンハウスは近年、ビールサーバーやキッチン家電など白物領域のビジネスも好調に推移しており、商品カテゴリは拡大している。長谷川執行役員は「グリーンハウスと言えばPC周辺機器、というイメージを打破していきたい」と力を込め、液晶テレビ参入で新たな顧客層をつかみ、同社の事業全体にプラスの影響を与えていきたい考えを強調した。(BCN・日高 彰)