【レビュー】完全ワイヤレスでもボーズサウンドは健在! 「SoundSport Free 」を使って分かったこと
今年に入って、一気に火が付いたコードを排した左右独立型の完全ワイヤレスイヤホン。大手の音響メーカーも続々と名乗りを上げるなか、ハイクオリティのサウンドがウリのボーズも参入。その第一弾となる「SoundSport Free wireless headphones」を発売より一足先に体験してわかったのは、形状が変化しようとも、ボーズならではのパワフルなサウンド、そして快適性は健在ということだ。
11月17日に発売するボーズ初の完全ワイヤレスイヤホン
「SoundSport Free wireless headphones」
防滴仕様で雨や汗を気にせずに使える
運動中でも本体が落下することはない。チップとウイングが一体化したフィッティングサポーターが耳にしっかりとフィットするからだ。試しに頭を激しく前後左右に振ってみたが、耳の中のベストポジションからズレることもなかった。これは満員電車で耳が周囲の人に当たったときも同様だった。
「SoundSport Free」の装着イメージ
フィッティングサポーターは、耳の大きさや好みにあわせて選べるS/M/Lの3種類が付属。サポーターのウイングは非常に柔らかく、チップは円錐状で先端が細くなっているので、窮屈さは感じなかった。
チップとウイングが一体化したフィッティングサポーター
イヤホンを収納する充電ケースは長方形で、やや大きめだが、カバンはもちろん、ポケットにも問題なく入るサイズ。マッドな肌触りのよい質感が好印象だ。前面のボタンをプッシュすると蓋が開く。ボタンの下のLEDの点灯で、充電の状態を知ることができる。
「SoundSport Free」の充電ケース。イヤホンの充電中はケースのLEDが点滅する
最長5時間もつバッテリ持ちの良さもポイント。充電ケースはフル充電時で2回分の充電が可能で、合計で15時間使用できる。また、うっかり充電を忘れていても15分の急速チャージで45分間の使用が可能だ。
再生デバイスとの接続方法も簡単だ。充電ケースからイヤホンを取り出すと、自動でペアリングモードに切り替わる。また、スマートフォンや携帯オーディオプレーヤーなど複数のBluetooth対応デバイスを持ち歩いていると、別のデバイスとペアリングされてしまうことがあるが、「SoundSport Free」は、どのデバイスと接続中か、音声ガイダンスでアナウンスしてくれる。地味に助かる便利な機能だ。
思い出すのは、数年前のワイヤレスヘッドホンの黎明期、ボーズが初めて発売した「Bose AE2w Bluetooth headphones」の音を聴いたときの感動だ。当時、有線と比較するとワイヤレスの音はどうしても貧弱だったが、ボーズのワイヤレス初号機はその印象を塗り替えた。今回の「SoundSport Free」でも同じことがいえるかもしれない。
2013年6月に発売されたボーズ初のワイヤレスヘッドホン
「Bose AE2w Bluetooth headphones」。コントロールモジュールは着脱式だった
注文をつけるとするなら、イヤホン部のインターフェースの操作性。L側でペアリング、R側で音楽の再生/停止/曲送り/曲戻し/音量調整ができるが、この操作ボタンが押しづらい。防滴仕様なので仕方ないのだが、ゴムでコーティングしてあるのでボタンを押した感触があまりなく、ちゃんと思った通りのコントロールができているのか不安になることがあった。
一方で、音量の調整を本体で可能な完全ワイヤレスイヤホンは現時点では少なく、接続したデバイス側から一切操作しなくてもいいという点は評価できる。操作性に関しては、まだ各社とも模索段階という印象なので、今後の進化に期待したい。
「SoundSport Free」本体のコントロール部。
R側には音量調整ができるボタンも搭載。やや押し心地が悪い
カラーは、11月17日に発売するトリプルブラックと、今回試用した12月1日発売のミッドナイトブルー×イエローシトロンの2色。よりビビットなカラーが好みならもう少し待つ必要がある。
無料アプリで最終使用履歴から位置情報を割り出せる
「SoundSport Free」の価格は3万円前後と高価なので、紛失が心配という人は多いだろう。しかし、「SoundSport Free」には、無料アプリ「Bose Connect App」と連携する「Find My Buds機能」という最終手段がある。イヤホンを最後に使用した場所と時間を表示するという機能で、万が一、紛失してしまっても安心だ。購入前のチェックポイントとして、最後に記しておきたい。(BCN・大蔵 大輔)
11月17日に発売するボーズ初の完全ワイヤレスイヤホン
「SoundSport Free wireless headphones」
防滴仕様で幅広い利用シーン 快適な装着性とタフバッテリが○
「SoundSport Free」は製品名の通り、スポーツシーンでの利用を前提に設計している。ポートは撥水性のメッシュ素材で覆われており、雨や汗が本体に侵入しないIPX4の防滴・防汗仕様。防水ではないのでスイミングやマリンスポーツは適用外だが、シャワーを浴びている最中などは問題なく使用できた。防滴仕様で雨や汗を気にせずに使える
運動中でも本体が落下することはない。チップとウイングが一体化したフィッティングサポーターが耳にしっかりとフィットするからだ。試しに頭を激しく前後左右に振ってみたが、耳の中のベストポジションからズレることもなかった。これは満員電車で耳が周囲の人に当たったときも同様だった。
「SoundSport Free」の装着イメージ
フィッティングサポーターは、耳の大きさや好みにあわせて選べるS/M/Lの3種類が付属。サポーターのウイングは非常に柔らかく、チップは円錐状で先端が細くなっているので、窮屈さは感じなかった。
チップとウイングが一体化したフィッティングサポーター
イヤホンを収納する充電ケースは長方形で、やや大きめだが、カバンはもちろん、ポケットにも問題なく入るサイズ。マッドな肌触りのよい質感が好印象だ。前面のボタンをプッシュすると蓋が開く。ボタンの下のLEDの点灯で、充電の状態を知ることができる。
「SoundSport Free」の充電ケース。イヤホンの充電中はケースのLEDが点滅する
最長5時間もつバッテリ持ちの良さもポイント。充電ケースはフル充電時で2回分の充電が可能で、合計で15時間使用できる。また、うっかり充電を忘れていても15分の急速チャージで45分間の使用が可能だ。
再生デバイスとの接続方法も簡単だ。充電ケースからイヤホンを取り出すと、自動でペアリングモードに切り替わる。また、スマートフォンや携帯オーディオプレーヤーなど複数のBluetooth対応デバイスを持ち歩いていると、別のデバイスとペアリングされてしまうことがあるが、「SoundSport Free」は、どのデバイスと接続中か、音声ガイダンスでアナウンスしてくれる。地味に助かる便利な機能だ。
ボーズファンも納得 完全ワイヤレスの印象を塗り替える迫力サウンド
肝心の音質はというと、完全ワイヤレスだからと侮っていると驚いてしまうかもしれない。深みのある重低音がズンとしっかり響く。中高音域もクリアで伸びがあり、ボーズ製品を長年愛用していたユーザーも納得する、力強いサウンドに仕上がっている。音量に合わせてバランスを調整するイコライザー機能が備わっており、小音量でも音の迫力は変わらない。思い出すのは、数年前のワイヤレスヘッドホンの黎明期、ボーズが初めて発売した「Bose AE2w Bluetooth headphones」の音を聴いたときの感動だ。当時、有線と比較するとワイヤレスの音はどうしても貧弱だったが、ボーズのワイヤレス初号機はその印象を塗り替えた。今回の「SoundSport Free」でも同じことがいえるかもしれない。
2013年6月に発売されたボーズ初のワイヤレスヘッドホン
「Bose AE2w Bluetooth headphones」。コントロールモジュールは着脱式だった
注文をつけるとするなら、イヤホン部のインターフェースの操作性。L側でペアリング、R側で音楽の再生/停止/曲送り/曲戻し/音量調整ができるが、この操作ボタンが押しづらい。防滴仕様なので仕方ないのだが、ゴムでコーティングしてあるのでボタンを押した感触があまりなく、ちゃんと思った通りのコントロールができているのか不安になることがあった。
一方で、音量の調整を本体で可能な完全ワイヤレスイヤホンは現時点では少なく、接続したデバイス側から一切操作しなくてもいいという点は評価できる。操作性に関しては、まだ各社とも模索段階という印象なので、今後の進化に期待したい。
「SoundSport Free」本体のコントロール部。
R側には音量調整ができるボタンも搭載。やや押し心地が悪い
カラーは、11月17日に発売するトリプルブラックと、今回試用した12月1日発売のミッドナイトブルー×イエローシトロンの2色。よりビビットなカラーが好みならもう少し待つ必要がある。
無料アプリで最終使用履歴から位置情報を割り出せる
「SoundSport Free」の価格は3万円前後と高価なので、紛失が心配という人は多いだろう。しかし、「SoundSport Free」には、無料アプリ「Bose Connect App」と連携する「Find My Buds機能」という最終手段がある。イヤホンを最後に使用した場所と時間を表示するという機能で、万が一、紛失してしまっても安心だ。購入前のチェックポイントとして、最後に記しておきたい。(BCN・大蔵 大輔)