オーディオテクニカ、最新技術を結集した開放型ヘッドホン「ATH-ADX5000」発売

 オーディオテクニカは、2017年度のトップエンドモデルとして、エアーダイナミックヘッドホン「ATH-ADX5000」を11月10日に発売すると発表した。価格はオープンで、税別の実勢価格は23万8000円前後の見込み。


エアーダイナミックヘッドホン ATH-ADX5000

 10月5日に開催した発表会で、マーケティング本部広報宣伝課松永貴之マネージャーは「『ATH-ADX5000』は、現在の当社が持つ最新技術を結集して開発した。オープンエアーならではの空気感・臨場感を楽しんでいただきたい」と説明した。
 

オーディオテクニカのマーケティング本部広報宣伝課松永貴之マネージャー

 同社では初めて、ドライバーをバッフル一体型にした硬質樹脂(PPS)成型の「バッフル一体型φ58mmドライバー」を採用。大口径の性能を最大限に引き出すドライバー構成で、不要な音の歪みを極力抑える。
 

バッフル一体型φ58mmドライバーの構造

 また、高磁束密度の「ドイツ製パーメンジュール磁気回路」により、レスポンスを向上させる超硬素材の「タングステンコーティング振動板」へ、音の純度を保持したまま音情報を伝送できる。そのため、磁力が本来持つエネルギーをロスなく伝えられ、音源に近い音が出せるという。ハウジングには日本製の「特殊ハニカムパンチングハウジング」を採用し、ドライバーの駆動力と振動板のリニアリティを高める。
 

特殊ハニカムパンチングハウジング構造

 さらに、広帯域再生を実現する新開発ドライバーの性能を存分に発揮させるため、オーディオテクニカ独自開発の「コアマウントテクノロジー(PAT.P)」を設計に組み込んだ。バッフルダンパーとイヤパッドの位置関係を見直すとともに、耳からハウジングまでの音響空間を2分の1に仕切る位置にボイスコイルを配置する構造で、抜けるような音を再生する。
 

「コアマウントテクノロジー(PAT.P)」の構造

 マグネシウム成型フレームとアームを使い本体の重さを約270gに抑え、イヤパッドとヘッドバンドに肌触りが良く耐久性と通気性に優れるイタリア製アルカンターラを用いることで、長時間使用の負担軽減を図る。

 出力音圧レベルは100dB/mWで、再生周波数帯域は5~5万Hz、最大入力は1,000mW、インピーダンスは420Ω、入力端子はA2DCコネクタージャック、プラグはφ6.3mm金メッキステレオ標準プラグ。3.0mの着脱コードとハードケースが付属する。