高コスパ! カジュアルに使えるファーウェイのお手頃タブレット
スマートフォンを使った経験のないシニアや子どもが初めて触れるファーストスマートデバイスとして、このところ、タブレット端末を再評価する動きが出ている。低調だった販売台数も、今年4月から、4か月連続で前年を上回るなど、長らく続いていた不振から立ち直った。値下げやモデルチェンジに加え、データ専用SIMなら最低利用期間のないMVNO(仮想移動体通信事業者)や、無料でWi-Fiを利用できる店・スポットの拡大による活用シーンの広がりも、プラスに転じた要因だろう。
画面サイズ帯別の販売台数は、今年4月以降は「9インチ以上12インチ未満」が5割、7インチと8インチ台をあわせた「9インチ未満」が4割と拮抗しており、7インチ台と8インチ台では、直近は8インチ台のほうが多く売れている。
廉価モデルなら税込み1万円台前半、2Kディスプレイを搭載したハイエンドモデルでも4万円台というAndroidタブレットの低価格攻勢を受けたAppleは、今年3月、iPadシリーズのラインアップを見直し、実質的に値下げを敢行。それでも同じ画面サイズ帯のWi-Fiモデルで比べた場合、iPadよりAndroidのほうが安い。使いたいiPad専用アプリやAppleのサービスがなければ、割高なiPadを積極的に選ぶ理由はないだろう。
「HUAWEI MediaPad T3」(左)と「HUAWEI MediaPad T3 10」(右)。
画面サイズは異なるものの、継ぎ目のないユニボディ、堅牢設計、狭額縁デザイン、
長時間のバッテリ駆動といった特徴は共通だ
2K対応ディスプレイやパワフルなステレオスピーカーを搭載し、Harman Kardonがサウンドをチューニングした主力の「HUAWEI MediaPad M」シリーズに対し、モノラルスピーカーの「HUAWEI MediaPad T」シリーズは、必要十分な機能に絞った分、価格はとてもリーズナブルだ。税別の実勢価格は、「HUAWEI MediaPad T3 10」のWi-Fiモデルが1万8800円、SIMフリーのLTE対応モデルが2万2800円。8月25日に発売予定の「HUAWEI MediaPad T3」はWi-Fiモデルが1万6980円、SIMフリーのLTE対応モデルが1万9980円の見込み。
どちらも、航空機グレードのアルミニウム合金を使用した頑丈なグレーのボディで、厚さは同じ約7.95mm。重さは8インチの「HUAWEI MediaPad T3」は約350g、9.6インチの「HUAWEI MediaPad T3 10」は約460gと、差はちょうど100gだ。
共通の機能として、目の疲れを軽減するブルーカットフィルター、画面の明るさを約5nitまで落とし、暗い場所でのまぶしさを低減しつつ、暗くしても見やすさを維持する「超低輝度表示」、専用パスワードでアプリや使用時間を制限できる「キッズモード」など、あると便利な、実用性の高い機能を厳選して搭載。動画再生時のバッテリ駆動時間は「HUAWEI MediaPad T3」は約11時間、「HUAWEI MediaPad T3 10」は約7時間。充電ポートは定番のMicro USBだ。
ポップな感じのBGMが自動的に流れるキッズモード。
デフォルトで使えるアプリは、音声レコーダー/カメラ/マルチメディア/お絵描きソフトのキッズペイントの4種類
9.7インチや10.1インチなど、10インチクラスは、動画や雑誌・コミックの電子版などが見やすい反面、雑誌感覚でカバンやリュックに入れて持ち運ぶには少し重いと感じるかもしれない。とはいえ、タブレットとしても使える12インチの2in1PCほど重くはなく、バランスはいい。
対して、7~8インチの小型タブレットは、圧倒的に軽く、コンパクトなので大画面スマホと同じ感覚で気軽に持ち運べる。Webサイトなども見やすく、オンラインショッピング時の商品選びなども捗るだろう。持ち運びやすさと大画面、どちらを取るか、サイズ選びは悩ましいところだ。
Android 7の新機能「画面分割モード」を有効にすると、
動画を再生しながら、もう一方のウインドウで、別のアプリを操作できるる
また、「HUAWEI MediaPad T3 10」は、Android 7の注目の新機能「マルチウィンドウ機能」もストレスなく利用でき、対応アプリを表示した状態で、マルチタスクボタンを長押しすると、画面分割モードに切り替わり、画面ごとに、起動中の複数のアプリからいずれか1つを表示できる。対応アプリは限られてはいるものの、例えば、片方の画面で動画を見ながら、もう片方の画面で検索する、選択したテキストをもう一つの画面にコピー&ペーストするなど、本格的なマルチタスク操作ができるようになる。実際に使ってみたところ、PC同様とはいえないものの、独特の操作体系に慣れれば、スマホやタブレット特有の「まどろっこしさ」がなくなり、作業効率がアップしそうだと感じた。
8インチの「HUAWEI MediaPad T3」は、スタンドとしても使える専用カバーが付属。
同様に「画面分割モード」も利用でき、本体の向きにあわせ、上下または左右に自動的に分割される
10万円以上する国内メーカー製のノートPCに比べると、Android搭載タブレットは断然安い。今回、取り上げた「HUAWEI MediaPad T」シリーズの新製品、特にMicrosoft Office Mobile搭載(商用利用を行う場合は法人向け、あるいは一般消費者向けの「Office 365」のライセンス契約が必要)にも関わらず、2万円前後で手に入る「HUAWEI MediaPad T3 10」は、プライベートからビジネス用途まで、常時使うわけではない「2台目」や、Androidの「お試し」にまさに最適な1台といえるだろう。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
1年以上に渡って快進撃が続くファーウェイ Appleもテコ入れを図る
タブレットの販売台数を押し上げているのは、ドコモが販売する「dtab」シリーズを含めたファーウェイのAndroidタブレットだ。家電量販店・オンラインショップの実売データを集計した「BCNランキング」によると、月次集計では、ファーウェイは、ここ1年連続して前年超えを継続。2017年上半期(1月~6月)の累計では、前年同期比380%超という驚異的な伸び率を記録し、Appleに次ぐ第2位のメーカーに躍り出た。画面サイズ帯別の販売台数は、今年4月以降は「9インチ以上12インチ未満」が5割、7インチと8インチ台をあわせた「9インチ未満」が4割と拮抗しており、7インチ台と8インチ台では、直近は8インチ台のほうが多く売れている。
廉価モデルなら税込み1万円台前半、2Kディスプレイを搭載したハイエンドモデルでも4万円台というAndroidタブレットの低価格攻勢を受けたAppleは、今年3月、iPadシリーズのラインアップを見直し、実質的に値下げを敢行。それでも同じ画面サイズ帯のWi-Fiモデルで比べた場合、iPadよりAndroidのほうが安い。使いたいiPad専用アプリやAppleのサービスがなければ、割高なiPadを積極的に選ぶ理由はないだろう。
低価格帯のラインアップを拡充、さらに攻勢をかけるファーウェイ
快進撃を続けるファーウェイは、9.6インチの「HUAWEI MediaPad T3 10」を6月に発売。さらに、8インチの「HUAWEI MediaPad T3」を新たに投入し、シェア拡大に向け、さらに攻勢をかける。「HUAWEI MediaPad T3」(左)と「HUAWEI MediaPad T3 10」(右)。
画面サイズは異なるものの、継ぎ目のないユニボディ、堅牢設計、狭額縁デザイン、
長時間のバッテリ駆動といった特徴は共通だ
2K対応ディスプレイやパワフルなステレオスピーカーを搭載し、Harman Kardonがサウンドをチューニングした主力の「HUAWEI MediaPad M」シリーズに対し、モノラルスピーカーの「HUAWEI MediaPad T」シリーズは、必要十分な機能に絞った分、価格はとてもリーズナブルだ。税別の実勢価格は、「HUAWEI MediaPad T3 10」のWi-Fiモデルが1万8800円、SIMフリーのLTE対応モデルが2万2800円。8月25日に発売予定の「HUAWEI MediaPad T3」はWi-Fiモデルが1万6980円、SIMフリーのLTE対応モデルが1万9980円の見込み。
どちらも、航空機グレードのアルミニウム合金を使用した頑丈なグレーのボディで、厚さは同じ約7.95mm。重さは8インチの「HUAWEI MediaPad T3」は約350g、9.6インチの「HUAWEI MediaPad T3 10」は約460gと、差はちょうど100gだ。
共通の機能として、目の疲れを軽減するブルーカットフィルター、画面の明るさを約5nitまで落とし、暗い場所でのまぶしさを低減しつつ、暗くしても見やすさを維持する「超低輝度表示」、専用パスワードでアプリや使用時間を制限できる「キッズモード」など、あると便利な、実用性の高い機能を厳選して搭載。動画再生時のバッテリ駆動時間は「HUAWEI MediaPad T3」は約11時間、「HUAWEI MediaPad T3 10」は約7時間。充電ポートは定番のMicro USBだ。
ポップな感じのBGMが自動的に流れるキッズモード。
デフォルトで使えるアプリは、音声レコーダー/カメラ/マルチメディア/お絵描きソフトのキッズペイントの4種類
9.7インチや10.1インチなど、10インチクラスは、動画や雑誌・コミックの電子版などが見やすい反面、雑誌感覚でカバンやリュックに入れて持ち運ぶには少し重いと感じるかもしれない。とはいえ、タブレットとしても使える12インチの2in1PCほど重くはなく、バランスはいい。
対して、7~8インチの小型タブレットは、圧倒的に軽く、コンパクトなので大画面スマホと同じ感覚で気軽に持ち運べる。Webサイトなども見やすく、オンラインショッピング時の商品選びなども捗るだろう。持ち運びやすさと大画面、どちらを取るか、サイズ選びは悩ましいところだ。
Android 7の新機能「画面分割モード」に対応
「HUAWEI MediaPad T3 10」は、最新のAndroid 7と独自UI「EMUI 5.1」に加え、「Microsoft Office Mobile」をプリインストール。9.6インチの大きな画面で、仕事で使いなれた、おなじみのWordやExcelを立ち上げれば、Windows PCは要らない。別売のスタンド機能付きBluetooth キーボードと組み合わせて使えば、見た目は、最近人気の2 in 1 PCそのものだ。なお、Microsoft Office Mobileの商用利用を行う場合は、法人向けまたは一般消費者向けの「Office 365」のライセンス契約が必要。Android 7の新機能「画面分割モード」を有効にすると、
動画を再生しながら、もう一方のウインドウで、別のアプリを操作できるる
また、「HUAWEI MediaPad T3 10」は、Android 7の注目の新機能「マルチウィンドウ機能」もストレスなく利用でき、対応アプリを表示した状態で、マルチタスクボタンを長押しすると、画面分割モードに切り替わり、画面ごとに、起動中の複数のアプリからいずれか1つを表示できる。対応アプリは限られてはいるものの、例えば、片方の画面で動画を見ながら、もう片方の画面で検索する、選択したテキストをもう一つの画面にコピー&ペーストするなど、本格的なマルチタスク操作ができるようになる。実際に使ってみたところ、PC同様とはいえないものの、独特の操作体系に慣れれば、スマホやタブレット特有の「まどろっこしさ」がなくなり、作業効率がアップしそうだと感じた。
8インチの「HUAWEI MediaPad T3」は、スタンドとしても使える専用カバーが付属。
同様に「画面分割モード」も利用でき、本体の向きにあわせ、上下または左右に自動的に分割される
10万円以上する国内メーカー製のノートPCに比べると、Android搭載タブレットは断然安い。今回、取り上げた「HUAWEI MediaPad T」シリーズの新製品、特にMicrosoft Office Mobile搭載(商用利用を行う場合は法人向け、あるいは一般消費者向けの「Office 365」のライセンス契約が必要)にも関わらず、2万円前後で手に入る「HUAWEI MediaPad T3 10」は、プライベートからビジネス用途まで、常時使うわけではない「2台目」や、Androidの「お試し」にまさに最適な1台といえるだろう。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。