セイコー初の本格的スピーカークロック、時と音の融合がもたらす極上の空間演出

新製品

2017/07/14 12:00

 蓄積した精緻な技術で世界中から愛される時計を生み出し続けているセイコークロック。そんなセイコーがこの夏に発表した新たな挑戦。それが時と音の融合による生活空間の演出だ。同社初の時計+スピーカーの「マルチサウンドクロック SS501」は生活にどのような彩りを与えてくれるのか。そのこだわりを紐解いた。


時計とスピーカーが融合したセイコークロックの「マルチサウンドクロック SS501」

人気モデルを踏襲 時計として安心&最新の機能を搭載

 時計とスピーカーを掛け合わせた新機軸の製品だが、本質であるクロック機能はセイコーブランドに恥じない品質に仕上がっている。2014年の登場以来、クロック市場を席巻している「C3」という家庭用デジタル時計の液晶モニターを踏襲。斜めからでも、遠目からでも、しっかりと視認できる力強いコントラストの時刻表示が特徴だ。

 一般的なデジタル時計に慣れていると、その一線を画す美しさに驚くかもしれない。絶妙な塩梅にチューニングされたホワイトカラーの数字は上品で、生活に馴染みつつ確かな存在感を発揮する。どんな部屋に配置しても場を引き立てる不思議な佇まいだ。
 

斜めからでも視認しやすい液晶モニター

 また、現代のライフスタイルにマッチする機能としてスマートフォン連携を実装。専用のスマホアプリ「Clock SyncApp」で、スマホとマルチサウンドクロックの時刻を瞬時に同期させることが可能だ。自宅の内外で常に携帯するスマホと同じ時を刻むので、家庭内のマスタークロックとしても最適だ。
 

専用アプリでスマホと時刻を同期できる

Powered by Onkyoの高音質サウンド マルチスタイルで音楽を楽しむ

 「セイコーが音?」と疑問符を浮かべる人は多いかもしれないが、実際に聴くと予想以上に良い。クリアなメロディと伸びやかなボーカルが心地よく、長くリスニングしていても疲れにくいというのが第一印象だ。

 実は、本製品の要といえる音は老舗音響メーカーであるオンキヨーのお墨付きで、前面に52mmフルレンジスピーカーを2機、背面に57mmパッシブラジエーターを2機を備える最大出力10W(5W+5W)の本格仕様だ。ノイズを抑制するために内部は左右独立型のスピーカーユニットを採用したり、天面のBASSボタンで低音を増幅するギミックを取り入れたり、随所にこだわりをみせる。
 

低音域から中高音域のバランスがとれたサウンドを再生

 さらに、音楽の再生方法も多彩だ。USBメモリの音源だけでなく、Bluetoothで接続してスマホの音源をワイヤレスで楽しむことも可能。ラジオはAM放送も高音質で再生するワイドFM(76.0MHz~95.0MHz)に対応する。
 

USBメモリやスマホの音源を再生可能

 本格的なスピーカーを生かして、アラーム機能でも新しいアプローチを試みる。「大きい音で目覚めさせる」のではなく「心地よく眠り・目覚めに誘う」というコンセプトの快眠サポート音源(起床時のメロディ3曲、就寝時のメロディ1曲)を収録した。

 音源を監修したのは、快眠セラピストの三橋美穂氏。癒し効果があるといわれる「f/1ゆらぎ」のリズムで構成されているのがポイントだ。ちなみにアラーム機能にはUSB音源を割り当てることもできる。

生活空間をさりげなく演出 異なる個性を発揮する2カラー

 マルチサウンドクロックはホワイトとブラックの2色展開。デザインや仕様は同じだが、それぞれが与える印象はまるで異なる。ホワイトは温かみのある木目調。空間に爽やかさや柔らかさを与えるインテリアとして機能しそうだ。一方、ブラックはクールなメタリック調で、部屋の雰囲気を引き締める効果が期待できる。
 

ホワイトとブラックの2色展開

 リビングにしろ寝室にしろ、インテリアとして空間を演出できるのもマルチサウンドクロックの魅力だ。時計とスピーカーの機能を満喫しつつ、所有する喜びに浸ることもできるだろう。(BCN・大蔵 大輔)