キヤノン、進化した世界最軽量フルサイズ一眼レフ「EOS 6D Mark II」

 キヤノンは6月29日、フルサイズのCMOSセンサと可動式液晶モニタを搭載した軽量・小型ボディのデジタル一眼レフカメラ「EOS 6D Mark II」を8月上旬に発売すると発表した。


EOS 6D Mark II(EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM装着時)

 2012年12月に発売したハイアマチュア向けモデル「EOS 6D」の後継機種。小型・軽量のフルサイズというコンセプトはそのままに、基本的な画質やAF性能・連写性能からプラスαとなるネットワーク連携機能まで総合的に進化させた。

 新開発の有効2620万画素のフルサイズCMOSセンサ、被写体検出と追尾性能、手ブレ補正の性能が高い映像エンジン「DIGIC7」を搭載。静止画撮影時の常用ISO感度は100~4万に向上した。また、従来よりピントを合わせるポイントが大幅に増えた「オールクロス45点AFセンサー」を採用し、動く被写体に対しても優れた捕捉性能を発揮。連写性能は、最高約6.5コマ/秒にアップした。
 

フルサイズCMOSセンサ搭載で、高画質な写真を撮影できる

 EOSシリーズのフルサイズ機では初めて採用した3.0型のバリアングル液晶モニタは、タッチ操作も可能。「デュアルピクセルCMOS AF」によって、ファインダー撮影に迫る快適なライブビュー撮影を実現する。
 

ライブビュー撮影の性能が向上
 

EOSシリーズのフルサイズ機で初めてバリアングルモニタを採用

 静止画に加え、動画撮影機能も強化。なめらかに美しく記録できるFull HD 60pの動画を撮影でき、連続撮影した画像を重ねて作るタイムラプス動画は4Kにも対応する。また、SNSに撮った写真を投稿しやすいよう、BluetoothやWi-Fiだけでなく、NFCにも対応する。
 

高画質な動画撮影も可能
 

ネットワーク連携機能を強化した

 従来機種と同等の防じん・防滴性能を備えながら、本体のみの重さは685g、バッテリ・メモリカードを含めても約765gで、可動式液晶モニタ、35mmフルサイズ相当の撮像素子を搭載したデジタル一眼レフカメラでは世界最軽量だ。

 価格はオープンで、税別の実勢価格は、ボディ単体が22万5000円前後、「EF24-105 IS STM レンズキット」が27万円前後、「EF24-70 F4L IS USM レンズキット」が32万5000円前後の見込み。

 同時に、初心者向けのデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss X9」も発表した。カラーはシルバー、ホワイト、ブラックの3色。7月下旬に発売する。