見た目以上の刺激に衝撃! 段階的なパワーアップがおすすめ
今回の検証は1か月間(5月1日~31日)、週6日(筋肉疲労を回復するため、土曜日をのみ休日に設定した)、1日2回(朝9時と夜21時で各20分)で実施した。開始前に現状を把握するために記者のお腹まわりを写真に記録した。ぜい肉がズボンの上に乗っかり、脇腹はムニッっと掴めるほど、筋肉のラインがまったく見えない。運動は通勤で会社にダッシュするくらいという生活を何年も続けた結果とはいえ、我ながら情けない体だ。
トレーニング前に撮影したお腹まわりの状況
ちなみにEMS運動器はまったくのビギナー。本体が極薄なので、刺激といってもたかが知れていると油断していたが、初めて装着したときには言葉にならない衝撃を受けた。想像のはるか上をいく強烈な刺激! 微弱な電流によって小刻みに筋肉の収縮が起きているのが瞬時に理解できた。
迅速な効果を求めるあまり、いきなりパワーを最大の「15」に設定してしまったために面食らってしまったが、「3」くらいから始めて、徐々に慣れていくのが正しい使用方法のようだ。
そこで初日は「3」、そこから「5」「7」とパワーを上げ、2週目以降は「10」で継続して使用した。終盤は「10」でも物足りなくなるほどで、刺激にはすぐに慣れた。
どんな体勢でもOK スキマ時間を活用して「ながら」で使える
「もてケア」は使用時に特定の姿勢が要求されるわけではなく、立っていても、座っていても、寝そべった状態でも使用可能だ。それぞれのパターンを試してみたが、いずれも筋肉をしっかり刺激できているという感覚があった。だが、それぞれに使ったからこそ分かったメリット・デメリットも判明した。まず、立った状態での使用。時間や場所を選ばず、ドライヤーをかけながらなど、「ながら」でトレーニングできるが、強いパワーで刺激するとやや腰に負担がかかるように感じた。もし気になるようであれば、別の体勢で使用したほうがいいだろう。
立った状態の使用イメージ。時間がないときでも「ながら」でできる点が魅力
次に、座った状態での使用。こちらは仕事中にトレーニングできる点、動作が少ないので安定したトレーニングができる点などが魅力だ。個人的にうれしい副作用だったのが、腹筋にまっすぐ「もてケア」を装着する必要があるため、自然と背筋が伸びることだ。以前は猫背だったが、この1か月でデスクワーク時の姿勢が改善した。デメリットはほとんどないので、多忙なビジネスマンには一番適した姿勢かもしれない。
座った状態の使用イメージ。姿勢も改善されて一石二鳥
最後に寝そべった状態での使用。今回は、朝と夜をトレーニング時間に設定していたこともあり、この姿勢での使用がもっとも多かった。メリットはなんといっても、体への負担が少ないことだろう。腰が地に密着しているので衝撃が他の姿勢に比べて、ずいぶんと和らいだ。また、お腹の上に本体がある格好になるため、ゲルパッドが消耗しにくい。あえて、マイナス面をあげるとするなら、ながらでできることがテレビを見たり、本を読むことぐらいということだろうか。
寝そべった状態の使用イメージ。体の負担が少なく、装着も一番安定する
いろいろと検証していたらあっという間に1か月が経過した。この間、「もてケア」以外のトレーニングは一切していない。はたして効果はどのくらいでているだろうか。
2週間で目に見える効果 1か月間でウエストは-2.2cmに
写真をご覧いただければ一目瞭然だが、たるんでいたお腹がひっこみ、肋骨がやや浮き出ているのがわかる。引き締まり効果で、ウエストにも若干くびれができた。ちなみに当初のウエストは76.2cm。1か月経過後は-2.2cmの74.0cmまでシェイプアップした。腹筋はまだ割れるまでに至っていないが、触ると以前より固い感触があり、着実に鍛えられているという実感がある。修正・補正は一切なし! ウエストにも効果が波及しているのがわかる
思い返せば、使用開始から2週間目くらいには目に見えて効果が出始め、俄然やる気が出てきた。「今から夏休みまでにお腹をなんとかしたい」という人もまだ間に合う。同時に脇腹に2極タイプを貼ったり、別のトレーニングを並行したりすれば、さらにスピードと効果は上がるはず。もう少し使えば腹筋が割れそうなので、1万円と少しの投資は無駄ではなかったと効果に驚きつつ、しばらく試してみることにする。(BCN・大蔵 大輔)