Apple、10.5インチと12.9インチの新iPad Pro

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2017/06/07 13:17

 米Appleは、現地時間6月5日(日本時間6月6日)に開催した開発者向けイベント「WWDC 2017」で、新しい10.5インチiPad Proと12.9インチiPad Proを発表した。日本では6月6日から予約を受け付け、翌週から販売する。今回のラインアップ一新で、「iPad Pro」からは、2010年に発表した初代モデルと同じ9.7インチは姿を消した。


サイズアップした10.5インチのiPad Proと12.9インチiPad Pro

 10.5インチ/12.9インチともに、最大120Hzのリフレッシュレートに対応する新しいProMotionテクノロジーを採用したRetinaディスプレイを搭載。解像度は10.5インチが2224×1668、12.9インチは2732×2048で、PPIはどちらも264ppi。iPadシリーズで最も明るく、反射防止コーティングを施しているため屋内でも屋外でも見やすく、なめらかなスクロールや迅速な反応、従来以上にスムーズな動画再生を実現した。また、True Toneが周囲の光環境に合わせてディスプレイのホワイトバランスを動的に調整するほか、広色域をカバーし、デジタルシネマの標準カラーを忠実に再現する。

 6コアの新しいCPU「A10X Fusion」と12コアのGPUによって、処理速度の高速化、パフォーマンス向上、指紋認証機能「Touch ID」の反応速度の向上などを図った。「iPad Pro」シリーズのみ利用できる、別売のデジタルペン「Apple Pencil」の反応もさらによくなり、レイテンシを業界最高水準の20msまで軽減したため、よりなめらかで自然に描写できる。
 

「iOS 11」と「Apple Pencil」の組み合わせで、活用シーンがさらに広がる

 4スピーカーによるオーディオシステム、F値1.8で光学式手ぶれ補正に対応した1200万画素の背面カメラ、700万画素のFaceTime HDカメラなどを搭載する。

 それぞれWi-FiモデルとLTEモデルをラインアップし、国内では、Apple直営店、Appleのオンラインストアに加え、LTEモデルはNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクが販売する。LTEモデルのSIMカードサイズはnano-SIMで、独自の「Apple SIM」に対応する。

 10.5インチiPad Proのカラーは、シルバー、スペースグレイ、ゴールド、ローズゴールドの4色。サイズは幅174.1×高さ250.6×奥行き6.1mmで、重さはWi-Fiモデルが469g、Wi-Fi+Cellularモデルが477g。
 

カラーバリーションは4色。ローズゴールドは10.5インチのみ

 12.9インチiPad Proのカラーは、スペースグレイ、ゴールド、シルバーの3色。サイズは幅220.6×高さ305.7×奥行き6.9mmで、重さはWi-Fiモデルが677g、Wi-Fi+Cellularモデルが692g。バッテリ駆動時間はWi-Fi接続時が最大10時間、LTE接続時が9時間。

 税別価格は、10.5インチiPadでWi-Fiモデルの64GBが6万9800円、256GBが8万800円、512GBが10万2800円、Wi-Fi+Cellularモデルの64GBが8万4800円、256GBが9万5800円、512GBが11万7800円。

 12.9インチモデルは、Wi-Fiモデルの64GBが8万6800円、256GBが9万7800円、512GBが11万9800円。Wi-Fi+Cellularモデルは、64GBが10万1800円、256GBが11万2800円、512GBが13万4800円。
 

Smart Keyboard(iPad Pro装着時)

 別売の「Apple Pencil」は1万800円、カバーを兼ねたフルサイズのキーボード「Smart Keyboard」は12.9インチiPad Pro用が1万8800円、10.9インチiPad Pro用は1万7800円。「Smart Keyboard」は、ペアリング不要で取りつけるだけでタイピング可能で、新たに日本語JIS配列モデルも用意した。
 

今秋リリース予定の「iOS 11」

 「WWDC 2017」では、マルチタスキングを一新し、カスタマイズ可能な新しいDockや、新たなファイルアプリ、AR体験などの新機能を備えた「iOS 11」も発表した。米国では「Apple Pay」を利用した個人間送金も可能になる。iOS 11は2017年秋に提供予定で、iPad ProやiPhone 7など、対応機種は無料でアップデートできる。