キヤノン、フルサイズ約3040万画素のデジタル一眼レフ「EOS 5D Mark IV」

新製品

2016/08/26 14:46

 キヤノンは、ハイアマチュアユーザー向けのデジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark IV」を9月8日に発売する。価格はオープン。また、「EOSシリーズ」用の交換レンズ2機種とWi-Fiアダプタを発売する。


EOS 5D Mark IV(EF24-105mm F4L IS II USM装着時)

 「EOS 5D Mark IV」は、有効約3040万画素の35mmフルサイズCMOSセンサを搭載し、2012年3月発売の従来機種「EOS 5D Mark III」よりも画素数を向上し、さらなる高画質を実現した。映像エンジン「DIGIC 6+」の採用によって、常用ISO感度は最高でISO32000を実現し、暗い環境下でも高感度・高画質撮影ができるほか、新開発のミラー振動制御システムと組み合わせることで、1秒あたり最高約7コマの高速連写を可能にした。撮像素子から得たデュアルピクセル情報をRAW画像に付加する「DPRAW撮影」も可能になり、無料提供しているキヤノン独自のRAW現像ソフトを利用して、撮影後に解像感補正などの微細な画像処理を行うことができる。

 さらに、「EOSシリーズ」としては初めてローパスフィルターに起因する解像劣化を補正する「デジタルレンズオプティマイザ」機能を備えており、撮影後に手間をかけずにより精細な画像が得られるほか、フラッグシップ機と同様の、撮影時の歪曲収差補正と回折補正を実現した。

 背面の液晶モニタは、タッチ操作に対応。このほか、4K(30p/25p)、フルHD/60pでの動画撮影や、「タイムラプス動画撮影」機能など、充実した動画撮影機能や、IEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN、NFC機能、静止画や動画に撮影場所の位置情報を付加するGPSを搭載する。

 本体は、外装に軽量で高剛性のマグネシウム合金製カバーを採用し、外装カバーの合わせ部、電池室ふた、カードスロットカバー開閉部などにシーリング材を組み込むとともに、ダイヤル回転軸などシーリング部材を組み込んでいない部分では部品間のすき間をできるだけ小さくすることで、砂じんや水滴などの浸入を防ぐ。

 対応メディアは、CFカード(タイプI準拠、UDMAモード7対応)、SDXC/SDHC/SDカード(UHS-Iカード対応)。サイズは幅150.7×高さ116.4×奥行き75.9mmで、重さは約890g。

 キヤノンオンラインショップでの税別価格は、ボディのみが43万2500円、「EF24-70 F4L IS USMレンズキット」が54万7500円、「FIVEオリジナルストラップ」が付属する「EF24-70 F2.8L II USMレンズキット」が61万7500円。10月下旬発売予定の「EF24-105L IS II USMレンズキット」は55万7500円。
 

「EF24-105mm F4L IS II USM」(左)と「EF16-35mm F2.8L III USM」

 「EOSシリーズ」用の交換レンズとして、従来機種から11年ぶりに標準ズームレンズ「EF24-105mm F4L IS II USM」を10月下旬に、同じく10年ぶりにリニューアルした超広角ズームレンズ「EF16-35mm F2.8L III USM」を10月中旬に発売する。税別価格は、「EF24-105mm F4L IS II USM」が15万5000円、「EF16-35mm F2.8L III USM」が29万9000円。
 

「W-E1」

 9月下旬には、デジタル一眼レフカメラ「EOS 7D Mark II」「EOS 5Ds」「EOS 5Ds R」と、スマートフォン/タブレット端末、PCとの無線LAN接続を可能にする、SDカード型のWi-Fiアダプタ「W-E1」を発売する。税別価格は5000円。