ソニー、激しいブレも抑える「空間光学ブレ補正」を搭載したアクションカム

新製品

2016/06/21 10:59

 ソニーは6月24日、「空間光学ブレ補正」機能を搭載し、スポーツやレジャーシーンでブレを抑えた高画質撮影を手軽に楽しめる「アクションカム」の新製品として、高精細な4K動画を撮影できる「FDR-X3000R」と、フルHD対応の「HDR-AS300R」を発売する。


4K対応の「FDR-X3000R」(左)とフルHD対応の「HDR-AS300R」

 レンズユニットを新たに開発することで、小型のデジタルビデオカメラ「アクションカム」に「空間光学ブレ補正」機能を初めて搭載した。レンズとイメージセンサーが一体となって動き、ブレを補正するため、激しい動きも安定して撮影できる。
 


空間光学ブレ補正機能イメージ

 レンズは、新開発のZEISS(ツァイス)テッサーレンズを採用。解像力・コントラスト・色再現性に優れ、広角レンズでありながら画面周辺部の歪みを軽減することで自然な映像を実現した。さらに「Exmor R(エクスモアアール)CMOSセンサー」や、膨大な情報を高速処理する「BIONZ X(ビオンズエックス)」などを搭載し、動きのあるシーンや暗いところでも高精細な映像撮影を可能にした。

 付属のライブビューリモコンは、カメラ本体の電源オン・オフや撮影スタート・ストップ、撮影設定の全操作が可能。Wi-Fiの設定をハイパワーモードに切り替えれば、通信距離を伸ばすことができ、操作画面はカメラ本体と共通なので、迷わず操作できる。また、アプリ「PlayMemories Mobile(プレイメモリーズモバイル)」をインストールしたスマートフォンやタブレット端末でも操作することができる。腕に装着できるベルトや、三脚に対応するマウントアダプターも付属し、使用シーンに合わせ、さまざまなスタイルで装着できる。
 


腕に装着したイメージ(上)と自転車のハンドルに装着したイメージ

 雨や水しぶきのかかるシーンでも使える防滴性能をカメラ本体に備え、水深60mの水中撮影に対応したアンダーウォーターハウジングも付属。特別に設計した平面レンズにより、水中でも画面の隅々まで撮影できるので、マリンスポーツやレジャーなどの撮影シーンにも対応する。
 


付属のアンダーウォーターハウジングを使えば水中撮影もできる

 カメラ内蔵のGPSにより、動画ファイルに位置情報を記録できるほか、動画作成アプリ「Play Memories Mobile ver.5.1」をインストールした端末から操作すれば、撮影した映像からカメラが自動でシーンを抽出し、BGM付きのショートムービーを作成できる。

 4K対応モデル、フルHD対応モデルとも、ライブビューリモコンキットが付属しない、カメラ単体も販売する。価格はすべてオープン。税別の実勢価格は、ライブビューリモコンキット「FDR-X3000R」が6万5000円前後、カメラのみの「FDR-X3000」が5万円前後、ライブビューリモコンキット「HDR-AS300R」が5万5000円前後、カメラのみの「HDR-AS300」が4万円前後の見込み。