ハイセンス、低価格の4Kテレビを発表、「見る」「聞く」に特化

新製品

2016/06/13 14:29

 ハイセンスジャパンは6月8日、低価格の4K液晶テレビを発表した。50V型の「HJ50K323U」は7月1日、43V型の「HJ43K300U」は8月1日に発売する。価格はオープンで、実勢価格は50V型が10万円前後、43V型が8万円前後の見込み。


「見る」「聞く」に特化したハイセンス4Kテレビ

 テレビの基本機能である「見る」と「聞く」に特化し、機能を絞り込むことで価格を抑えた。家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、直近の4Kテレビの税別平均単価は50型が約15万円、43型が約12万円。ハイセンスの新製品は、それを約4割下回る低価格を実現した。 
 


あいさつするハイセンスジャパン李文麗代表取締役社長

 内覧会で、ハイセンスジャパン李文麗代表取締役社長は「日本市場に参入して6年目。もっと多くの人にハイセンスのことを知ってもらいたい」とあいさつし、営業部の帯刀一浩副部長は「価格を抑えることで、誰でもどこでも気軽に4Kを体験していただくための入門機として位置付けたい」と話した。 

 見る機能の特徴は2点。まず「4K upscale」は2K信号の映像を4K相当にアップコンバートすることで、地上デジタル放送など、非4K対応コンテンツをより美しく表示する。もう一つは「SMR(Smooth Motion Rate)」で、LEDバックライトをコントロールすることによって、すばやい映像などの残像感を少なくする。 
 


4K相当にアップコンバートする

 聞く機能には、アメリカのTHATコーポレーションが開発した音声技術「dbx-tv」を採用。音響心理学に基づいた音声信号の処理により、視聴者の両脇、後方、そして頭上から降り注ぐサラウンドを再現し、音に包みこまれるかのような場を作り出す。さらに、低音を増強し、セリフなどを明瞭で自然にすることで、全体の音質を最適化することができる。
 


臨場感あふれる音声技術「dbx-tv」の仕組み

 外付けHDDへの録画に対応。地上・BS・CSデジタル放送のダブルチューナーを搭載し、裏番組録画もできる。現行のハイセンステレビ同様、メーカー3年間の無償保証の対象となる。 

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベース(パソコンの場合)で、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。