キヤノン、LED内蔵マクロレンズ、ミラーレスの「EOS Mシリーズ」に対応

新製品

2016/05/12 16:20

 キヤノンは、ミラーレス一眼カメラ「EOS Mシリーズ」用交換レンズ「EF-Mレンズ」の新製品として、同シリーズ初のマクロレンズ「EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM」を6月下旬に発売する。税別価格は4万5000円。


EF-M28mm F3.5 マクロ IS STM


 レンズ交換式カメラ用のAF撮影が可能な交換レンズでは、世界ではじめてLEDライトを内蔵した焦点距離28mm(35mmフィルム換算で45mm相当)のマクロレンズ。

 レンズ前面の左右に配置したLEDライトによって、特別な機材を用意することなく、手軽にライティングを施した写真が撮影できる。LEDライトは点灯ボタンの操作で両側点灯と左右どちらかの片側点灯を選ぶことができ、明るさの強弱切り替えにも対応する。

 撮影機能としては、撮影倍率0.7倍~1.2倍までのマクロ撮影が可能な「スーパーマクロモード」を備えており、細部まで大きく写せる。「スーパーマク ロモード」時は、レンズ先端から被写体まで最短13mmまで近づくことができ、通常撮影モードと合わせれば無限遠までの通常撮影と、撮影倍率1.2倍まで のマクロ領域のAF撮影を世界ではじめて実現した。

 手ブレ補正機構は、振動ジャイロ(加速度センサ)と角速度センサによって、通常撮影時に影響の大きい角度ブレと、マクロ撮影時に起こりやすいシフトブレの同時補正が可能な「ハイブリッドIS」を搭載し、ブレの少ないマクロ撮影ができる。

 本体は、被写体に近寄りやすく、レンズの影ができにくい先細り形状で、LEDライトや「ハイブリッドIS」を備えつつ、「EOS Mシリーズ」ならではのバックフォーカスの短さを活かし、小型・軽量を実現した。

 光学面では色収差を良好に補正するUDレンズ×1枚と、像面湾曲や球面収差を補正する非球面レンズ×2枚を採用する。また、リードスクリュータイプのス テッピングモーター(STM)をフォーカス機構に採用することで、動画撮影時でも静かでスムーズな動画サーボAFを可能にした。サイズは最大径60.9× 長さ45.5mmで、重さは約130g。フィルター径は43mm。