初代王者はASUS、新設のSIMフリースマートフォン部門でBCN AWARDを獲得

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2016/01/29 15:04

 15年のデジタル家電市場を盛り上げた大きなトピック、SIMフリースマートフォン。大手キャリアで契約した端末より安く運用できることや、端末の選択 肢が増えてきたことから、じわじわとユーザーが増えている。市場の広がりを受けて、国内外問わず、参入メーカーも増えている。全国の家電量販店やネット ショップの実売データにもとづく年間販売台数No.1メーカーを表彰する「BCN AWARD」でも、今回「SIMフリースマートフォン部門」を新設。栄えある初代王者に輝いたのは、トレンドの火付け役となったASUSだ。

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 5月に発売した「ZenFone 2」から始まった15年のASUSの快進撃。64bit Intel AtomプロセッサによるPCレベルの処理性能や、1980×1080ドットの5.5インチ高解像液晶ディスプレイを搭載する「ZenFone 2」は、“怪獣性能”というニックネームに恥じない、規格外のハイスペックを実現。これまでの「SIMフリースマホ=低スペック」というイメージを一気に 覆した。
 


新設のSIMフリースマートフォン部門でBCN AWARDを獲得したのはASUS


15年5月に発売した“怪獣性能”「ZenFone 2」

 「ZenFone 2」を皮切りに、ASUSは高性能モデルを相次いでリリース。8月には、最薄部が約3.5mmのスリムデザインを採用した「ZenFone 2 Laser(5インチ版)」を発売した。薄暗い場所でもしっかりとピントが合う「レーザーオートフォーカス機能」など、カメラの性能をブラッシュアップ。 バッテリ持ちアップやデュアルSIMスロットの搭載で、ユーザーの使い勝手にも細かく配慮しており、発売から約半年が経過した現在に至るまで高い人気を 誇っている。11月にはメモリやCPUがパワーアップした6インチ版も発売し、シェア拡大に盤石の態勢を固めた。
 


年間No.1の決定打となった8月発売の「ZenFone 2 Laser」

 年間を通しての販売台数シェアは28.6%。下半期には2位のファーウェイと抜きつ抜かれつのデットヒートを繰り広げたが、競り合いを制し、見事 「BCN AWARD」を獲得するに至った。基本性能だけでなく日本向けにチューンアップされた通信や使い勝手の細かな調整も着実にシェアが広がった要因の一つだ。 SIMフリースマホという未知の領域に一歩を踏み出すとき、幅広い層が安心感からASUS製の端末を選択した。

 年が明けても、ASUSの勢いは止まらない。1月25日には世界最薄の光学3倍ズームレンズを搭載した「ZenFone Zoom」の国内発売を発表。自慢のカメラ性能をとことん突き詰めたモデルで、「研鑚を重ねた2年間の成果物」とASUSのジョニー・シー会長自ら語る集 大成ともいえるフラッグシップ機だ。
 


1月25日に発表した「ZenFone Zoom」

 通常のスマホカメラが採用するデジタルズームは、ズームで被写体に近づいても、実際は画像の一部を切り取っているだけなので画質は劣化する。一方、光学 ズームは遠方の被写体を撮影する際にも高画質をキープ。光学ズームはレンズが本体から飛び出すのが常識だったが、「ZenFone Zoom」はレンズユニットを横向きに設計することで、この問題を解決。デジタルカメラ顔負けの撮影性能を実現した。
 


光学3倍ズームを実現した日本のHOYA製のレンズユニット

 光学3倍ズームの威力は文字の視認性に如実に表れる。ズームで撮影した写真を指でピンチすると、これまでのスマホが採用しているデジタルズームだと被写体の文字はつぶれて解読ができなかったが、光学3倍ズームならくっきりと文字が視認できる。
 


光学3倍ズームで撮影した写真は、拡大してもはっきり文字を読み取ることができる

 最短5cmの距離でマクロ撮影ができることも、注目すべきポイントだ。ぐっと被写体に近づいてシャッターを切れば、細かなところまで繊細に表現した迫力 ある画像を記録することができる。デジタルカメラならではの持ち味だった接写に対応することで、スマホカメラの新たな可能性を切り拓いた。
 


ジオラマを近距離から撮影。細部を際立たせる描写力を発揮する

 「鷹の眼(イーグルアイ)」と称するこの卓越したカメラ機能は、光学ズームだけでなく、光学手ブレ補正や最速約0.03秒で被写体を捕捉するレーザー オートフォーカス機能も搭載。このほか、背面カメラの周辺には2色(白・黄)のLEDライトを配置し、自然な色合いを演出できるなど、まさにASUSの技 術の粋が詰まった最高のスマホカメラに仕上がっている。

 端正な「工芸美」も「ZenFone Zoom」の魅力だ。201の精巧な作業手順を踏んで生み出されたプロダクトには、Zenシリーズのコンセプトである“禅”の美が凝縮。プレミアムモデル が採用している本革の背面パネルは、本場イタリアの本革加工技術で、時代を超越したデザインにまで高められている。

 低価格で運用できることがメリットとして強調されがちなSIMフリースマホだが、いまや端末のもつ魅力もSIMフリーに入門する理由になりつつある。 ASUSが提起する新しいスマホの価値が、16年も市場の大きな原動力となりそうだ。(BCNランキング編集部・大蔵 大輔)

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