“癒しと眠り”のクロスセル、「コジマ×ビック八王子高倉店」の「コト」戦略
「コジマ×ビックカメラ」の新店オープンやリニューアルが相次いでいる。“コト提案(=ユーザーが何をしたいか)”にテーマに据えた店舗を出店すること で、地域客との関係性の強化を狙う。3月18日にオープンした八王子高倉店も“コト提案”を反映した店舗の一つ。“癒しと眠り”という家電量販店としては 異色のテーマを掲げる。
「コジマ×ビックカメラ 八王子高倉店」は、生活協同組合「コープみらい」の新店舗「コープ高倉店」の2Fにインショップの形でオープンした(「コープ高倉店」は同月15日にオー プン)。売場面積は約2200平方メートル。ワンフロアの郊外店としては広く、デジタル家電・生活家電だけでなく、寝具や日用品など生活必需品も幅広く取 り揃える。
なかでも、寝具はコジマとしては初の本格展開。ビックカメラ・生毛工房のノウハウを生かしつつ、“癒しと眠り”の専門コーナーとして、寝具だけでなく、美容家電、照明など関連するアイテムをクロスセルで展開する。
フロア全体のうちの1/10程度の面積を占めるこのコーナーは、ほかの家電コーナーと世界観を区分するため、天井のライトに暖色系を採用。POPのテイストを変えたり、天井付近に製品をレイアウトするなどしてコーナー全体の立体感を演出している。
「スリープアドバイザー資格」をもつ専門販売員が常駐することも売りの一つ。ユーザーの悩みを聞き、適切な製品を紹介するだけでなく、具体的な改善施策 もレクチャーする。じっくりと話が聞けるように対面式のカウンターも用意。コーナーのいたる場所には、アドバイザーのコメントを記した手書きPOPが見受 けられた。手書きには、顧客に親近感を与える効果以外に、その場ですぐに書けるというメリットある。ユーザーの反応を見ながら短い頻度で更新することがで きるのだ。
3月18日にオープンした「コジマ×ビックカメラ 八王子高倉店」
徹底した雰囲気づくりでユーザーの購買意欲を刺激
「コジマ×ビックカメラ 八王子高倉店」は、生活協同組合「コープみらい」の新店舗「コープ高倉店」の2Fにインショップの形でオープンした(「コープ高倉店」は同月15日にオー プン)。売場面積は約2200平方メートル。ワンフロアの郊外店としては広く、デジタル家電・生活家電だけでなく、寝具や日用品など生活必需品も幅広く取 り揃える。
なかでも、寝具はコジマとしては初の本格展開。ビックカメラ・生毛工房のノウハウを生かしつつ、“癒しと眠り”の専門コーナーとして、寝具だけでなく、美容家電、照明など関連するアイテムをクロスセルで展開する。
フロア全体のうちの1/10程度の面積を占めるこのコーナーは、ほかの家電コーナーと世界観を区分するため、天井のライトに暖色系を採用。POPのテイストを変えたり、天井付近に製品をレイアウトするなどしてコーナー全体の立体感を演出している。
POPのテイストは柔らかく、文言もくだけた言い回し。
天井付近に製品を配置することで、売り場に立体感が生まれる
実際の寝室を再現し、寝具と合わせて家電を配置。
ケーブルボックスで部屋をすっきりみせるなど、参考になる工夫も凝らしている
バスルームは生活家電だけでなく、お風呂テレビのようなデジタル家電もレイアウト
専門コーナーの魅力を語る取締役専務執行役員の塚本智明 営業本部長兼営業部長
専門コーナーに隣接するふとんクリーナー売り場
スリープアドバイザーを常設、対面式のカウンターも
「スリープアドバイザー資格」をもつ専門販売員が常駐することも売りの一つ。ユーザーの悩みを聞き、適切な製品を紹介するだけでなく、具体的な改善施策 もレクチャーする。じっくりと話が聞けるように対面式のカウンターも用意。コーナーのいたる場所には、アドバイザーのコメントを記した手書きPOPが見受 けられた。手書きには、顧客に親近感を与える効果以外に、その場ですぐに書けるというメリットある。ユーザーの反応を見ながら短い頻度で更新することがで きるのだ。
(左)眠りの相談ができる対面式カウンター、(右)スリープアドバイザーの手書きPOP
八王子高倉店の中嶋陽店長、オープンに備えて「スリープアドバイザー資格」を取得した
最新のサウンドシステム「ドルビーアトモス」の体験ブース