家庭やオフィスで目にしない日はないデジタル時計。定番といえるこのジャンルにいま、次世代の波が押し寄せている。発端は、セイコークロックの交流式デジタル電波時計「シリーズC3(シースリー)」だ。
2014年2月の発売以来、口コミで評判が拡散し、店頭で品切れが続出するほどの大ヒット。新生活のスタートを前にしたこのタイミングで、さらに勢いは 増している。「C3」は標準電波を受信して正しい時刻に自動修正する電波時計。秒単位で正確な時刻を知ることができ、時計としての性能は申し分ない。しか し、売れている理由はそれだけではないようだ。「たかがデジタル時計に指名買い?」という疑問に応えるため、「C3」の爆売れの理由を検証してみた。
「C3」の最大の特徴は、時刻・カレンダー・温度・湿度を表示する文字色を自由自在に変更できること。公称では70色の切替えが可能だが、RGBで表現できる色ならば、どんな色も描写可能。実質、無限色の表現が可能といえるだろう。
色を固定するモード以外に、色が刻々と変化するグラデーションモードを用意。「生活空間でのグラデーション表示は落ちつかないのでは?」との先入観が あったが、実際に見てみると、シームレスかつ自然な色の変化にすっかり魅了されてしまった。落ちつかないどころか、逆にずっと眺めていたくなるような安心 感! まさに“流麗”という言葉がぴったりくる趣で、固定ファンがつくのもうなずける。
明るさの調整では強弱がつけられるので、枕元に置いても問題なさそうだ。明るさを抑えても、暗闇のなかの文字は鮮明で、夜中にうっかり起きてしまったときにもさっと時刻を確認できた。
比較するのは、RHYTHMが発売する「Iroria(イロリア)」。「C3」と同様にグラデーション表示が可能な交流式デジタル時計だ。黒いベゼルと 画面に時刻・カレンダー・温度・湿度を多彩な色で表示することができるという点は、「C3」とまったく同じ。固定色モードの印象は若干異なり、一色のくっ きりした文字表示の「C3」に対して、「Iroria」は色を固定しているときにも文字の上下でわずかに濃淡がついている。
タコ足配線でも使用しない限り、一か所のコンセント口数は基本的に二つ。リビングならテレビ、寝室なら間接照明などに割り当てることを考えると、残りは一口。ここに交流式のデジタル時計を接続すると、もうスマホを充電するためのコンセント口はなくなってしまうのだ。
フル充電ができない機種もあるようだが、実際に使用してみると、極めて便利かつ実用的な機能であることがよく分かる。
「Iroria」が置き&壁かけ兼用のスタンスで1機種を展開しているのに対して、「C3」は置き対応タイプを3機種、壁かけ対応タイプを1機種のライ ンアップにしている。1機種で兼用の方がお得感はあるのだが、注意したいのは「置き」と「壁かけ」で最適な視野角が異なるということ。置き時計の場合、液 晶画面はやや斜め上から見る角度がもっとも見やすく、かけ時計の場合は逆に下から見上げる角度がもっとも見やすい。
両者を壁かけで比較すると、差は一目瞭然で、壁かけ対応タイプの「C3(DL208W)」が平行目線で見るのと変わらぬ見やすさを維持しているのに対して、「Iroria」は文字が暗くなり見えにくくなっている。
先述したが「C3」は、すっきりとしたデザインのスタンダードモデル(DL205K)のほかに3機種を用意する。色と用途別に種類分けされており、ニーズに合わせて妥協のない選択ができる。それぞれのモデルの特徴から、最適な設置場所と用途を考えてみた。
まずは、スタンダードモデルのカラバリ機である「DL205W」。黒で全体を統一した「DL205K」に対して、こちらはベゼルから本体カラーまで白で 統一。清潔感のある佇まいは、明るい色味のインテリアで揃えた部屋に合いそう。暖色系の文字色を使用すれば、部屋全体の温かみが増しそうだ。逆に暗い色で シックにまとめた部屋に設置すれば、アクセントとしての役割をはたすだろう。
2014年2月の発売以来、口コミで評判が拡散し、店頭で品切れが続出するほどの大ヒット。新生活のスタートを前にしたこのタイミングで、さらに勢いは 増している。「C3」は標準電波を受信して正しい時刻に自動修正する電波時計。秒単位で正確な時刻を知ることができ、時計としての性能は申し分ない。しか し、売れている理由はそれだけではないようだ。「たかがデジタル時計に指名買い?」という疑問に応えるため、「C3」の爆売れの理由を検証してみた。
品切れが続出するほど、爆売れしているセイコークロック「C3(DL205K)」
目玉は流麗なグラデーション表示モード、予想以上の美しさにうっとり
「C3」の最大の特徴は、時刻・カレンダー・温度・湿度を表示する文字色を自由自在に変更できること。公称では70色の切替えが可能だが、RGBで表現できる色ならば、どんな色も描写可能。実質、無限色の表現が可能といえるだろう。
色を固定するモード以外に、色が刻々と変化するグラデーションモードを用意。「生活空間でのグラデーション表示は落ちつかないのでは?」との先入観が あったが、実際に見てみると、シームレスかつ自然な色の変化にすっかり魅了されてしまった。落ちつかないどころか、逆にずっと眺めていたくなるような安心 感! まさに“流麗”という言葉がぴったりくる趣で、固定ファンがつくのもうなずける。
明るさの調整では強弱がつけられるので、枕元に置いても問題なさそうだ。明るさを抑えても、暗闇のなかの文字は鮮明で、夜中にうっかり起きてしまったときにもさっと時刻を確認できた。
ずっと眺めていたくなる「C3」の流麗なグラデーションモード
比較して納得! 「C3」の指名買いが相次ぐ理由
比較するのは、RHYTHMが発売する「Iroria(イロリア)」。「C3」と同様にグラデーション表示が可能な交流式デジタル時計だ。黒いベゼルと 画面に時刻・カレンダー・温度・湿度を多彩な色で表示することができるという点は、「C3」とまったく同じ。固定色モードの印象は若干異なり、一色のくっ きりした文字表示の「C3」に対して、「Iroria」は色を固定しているときにも文字の上下でわずかに濃淡がついている。
比較する交流式デジタル時計、RHYTHMの「Iroria」
タコ足配線でも使用しない限り、一か所のコンセント口数は基本的に二つ。リビングならテレビ、寝室なら間接照明などに割り当てることを考えると、残りは一口。ここに交流式のデジタル時計を接続すると、もうスマホを充電するためのコンセント口はなくなってしまうのだ。
フル充電ができない機種もあるようだが、実際に使用してみると、極めて便利かつ実用的な機能であることがよく分かる。
(左)コンセントがふさがってもスマホに充電できる「C3(DL205K)」のUSBジャック
(右)「Iroria」はコンセントがふさがるとスマホの充電ができなくなる可能性がある
「Iroria」が置き&壁かけ兼用のスタンスで1機種を展開しているのに対して、「C3」は置き対応タイプを3機種、壁かけ対応タイプを1機種のライ ンアップにしている。1機種で兼用の方がお得感はあるのだが、注意したいのは「置き」と「壁かけ」で最適な視野角が異なるということ。置き時計の場合、液 晶画面はやや斜め上から見る角度がもっとも見やすく、かけ時計の場合は逆に下から見上げる角度がもっとも見やすい。
両者を壁かけで比較すると、差は一目瞭然で、壁かけ対応タイプの「C3(DL208W)」が平行目線で見るのと変わらぬ見やすさを維持しているのに対して、「Iroria」は文字が暗くなり見えにくくなっている。
壁かけの状態で比較。同じ高さにかけても、左の「C3(DL208W)」は
くっきり表示を維持しているのに対して、右の「Iroria」の文字は薄れている
インテリアや用途に合わせて選択できる豊富なラインアップ
先述したが「C3」は、すっきりとしたデザインのスタンダードモデル(DL205K)のほかに3機種を用意する。色と用途別に種類分けされており、ニーズに合わせて妥協のない選択ができる。それぞれのモデルの特徴から、最適な設置場所と用途を考えてみた。
まずは、スタンダードモデルのカラバリ機である「DL205W」。黒で全体を統一した「DL205K」に対して、こちらはベゼルから本体カラーまで白で 統一。清潔感のある佇まいは、明るい色味のインテリアで揃えた部屋に合いそう。暖色系の文字色を使用すれば、部屋全体の温かみが増しそうだ。逆に暗い色で シックにまとめた部屋に設置すれば、アクセントとしての役割をはたすだろう。
白を基調にした「DL205W」
ギフトにぴったりの台座付きモデル「DL207S」
壁かけ対応モデルの「DL208W」