デジタルアーツは2月22日、東京・大手町ファーストスクエアカンファレンスで、第9回 未成年者と保護者のスマートフォン(スマホ)やネットの利活用における意識調査発表会を開催した。
従来はスマホの所有や利用実態をメインに調査してきたが、今回の調査ではインターネットを使ったお小遣い稼ぎに焦点を当てた。道具登志夫 代表取締役社長は「スマホの普及率が高まるなかで、インターネットに端を発するトラブルも上昇傾向にある。これらの調査結果を分析することで、有効な対策 手段を模索していくべきだ」と調査の目的を説明。「高校生の約8割がなんらかの手段でインターネットを介して、アルバイトをしているという驚くべき結果が 出た。インターネットをアクティブに利用する子どもの増加に比例して、『リアルで会いたい』と志向する比率も上昇している」と、調査から浮彫になった問題 点を指摘した。
子どもの回答者のうち、スマホ購入後にネッ友との交流が増えたと回答したのは25.6%。相手について知っている情報は、「住んでいる地域」が 63.9%、「家庭環境(年齢・家族構成など)」が48.8%、「職業(学校名・会社名)」が41.6%。相手に自身の情報を伝えている場合も多く、ス トーカーや性犯罪に発展するケースも少なくない。
小遣い稼ぎを始めた理由で最も多かったのは「親からもらう小遣いとは別に遊ぶお金が欲しいから」で47.4%。あくまで参考値としてだが、世帯年収が低いほど小遣い稼ぎをする子どもの比率は高いようだ。
講演後には、渡辺氏とデジタルアーツの経営企画課の工藤陽介担当課長がクロストーク。調査結果を受け、家庭と社会が未成年者を守るために何をすべきか、議論を交わした。
定期的に実施している「未成年者と保護者のスマホやネットの利活用における意識調査」の結果を発表
従来はスマホの所有や利用実態をメインに調査してきたが、今回の調査ではインターネットを使ったお小遣い稼ぎに焦点を当てた。道具登志夫 代表取締役社長は「スマホの普及率が高まるなかで、インターネットに端を発するトラブルも上昇傾向にある。これらの調査結果を分析することで、有効な対策 手段を模索していくべきだ」と調査の目的を説明。「高校生の約8割がなんらかの手段でインターネットを介して、アルバイトをしているという驚くべき結果が 出た。インターネットをアクティブに利用する子どもの増加に比例して、『リアルで会いたい』と志向する比率も上昇している」と、調査から浮彫になった問題 点を指摘した。
調査の目的と現状の問題点を説明する道具社長
調査結果を発表する吉田課長
1か月あたり平均1万855円
子どもの回答者のうち、スマホ購入後にネッ友との交流が増えたと回答したのは25.6%。相手について知っている情報は、「住んでいる地域」が 63.9%、「家庭環境(年齢・家族構成など)」が48.8%、「職業(学校名・会社名)」が41.6%。相手に自身の情報を伝えている場合も多く、ス トーカーや性犯罪に発展するケースも少なくない。
「ネット上の友達について知っていること」各項目の割合
小遣い稼ぎを始めた理由で最も多かったのは「親からもらう小遣いとは別に遊ぶお金が欲しいから」で47.4%。あくまで参考値としてだが、世帯年収が低いほど小遣い稼ぎをする子どもの比率は高いようだ。
「ネット上での小遣い稼ぎの有無」を問う調査の結果
メディアジャーナリストの渡辺真由子氏
講演後には、渡辺氏とデジタルアーツの経営企画課の工藤陽介担当課長がクロストーク。調査結果を受け、家庭と社会が未成年者を守るために何をすべきか、議論を交わした。
「問題の性質にあった対策を打つことが大事」とコメントする工藤課長