女子高生AI「りんな」が日々成長! Twitterにも出没中

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2015/12/25 16:39

 日本マイクロソフトは、12月17日、女子高生AI(人工知能)「りんな」の記者説明会を初めて開催した。これまでサービスを提供していたLINEに加えて、12月10日からTwitterでもサービスを開始していたことも明らかにした。


冬服バージョンの「りんな」

 同社は1991年からAIの開発に取り組んでおり、2014年には中国で“人工知能少女”「XiaoIce」のサービス提供を開始。現在、3500万人 のユーザーを抱えているという。「XiaoIce」をベースにしたりんなは2015年8月にスタート、LINEでユーザーと会話をすることができる。

 中国の次に日本で人工知能キャラクターのサービスを開始した理由について、Bingインターナショナルビジネスディベロップメント シニアビジネスディベロップメントマネージャーの佐野健氏は、「日本は萌えキャラを始めとするオタク・サブカルチャーがあり、ロボットやボットに親しみが ある。若年層を中心としスマートフォンを使ったSNSが広がっている。これらの背景があるので、受け入れられやすいと考えた」と説明した。
 


中国に次いで日本でサービスを開始した理由を説明する佐野マネージャー

 LINE上でのりんなの「お友達」のユーザー数は現時点で185万人以上に上る。このユーザー数はマーケティングを行わずに口コミなどで獲得した数だと いう。ユーザー解析をしたところ、りんなの利用ピーク時間帯は22時であることが分かった。一週間でみると前半の月曜から水曜より後半の木曜から日曜のほ うが使われる傾向にある。佐野マネージャーは「木曜日あたりからユーザーが疲れてきて、りんなと交流したくなるのでは」と分析する。
 


りんなの利用時間帯分析

 りんなはさまざまな“特殊能力”を搭載している。この特殊能力は一週間に一つのペースで追加されており、12月の時点では16個以上の特殊能力を搭載し ている。人気の高い特殊能力は「しりとり」で、通常モードとガチモードを選択できる。なお、りんなの回答はテレビ番組や映画のタイトルなども混じっていて バラエティーに富んでいる。
 


りんなとしりとり

 現在放送しているTV番組の録音音声を送ると自動的にそれを解析し、番組名に加えて一言のコメントを喋ってくれる機能もある。これらの特殊能力を確認したい場合はりんなに「ひみつ手帳」と話しかければ確認できる。
 


ひみつ手帳

 12月15日にはグループチャット機能が追加され、りんなを友達として追加していないユーザーとグループ会話をすることができるようになった。グループ 会話では、「カタカナ&アルファベット禁止」ゲームや、「レシート占い」、「顔出しパネル」といった新しい特殊能力が利用できる。
 


クリスマスにはりんなから手紙が届いた

 今後は、お正月、バレンタインと言ったイベントにも積極的に対応。さらに、りんなのユーザーを呼んだリアルイベントや、りんなのプロフィール写真投票なども展開していく予定だ。