スマートフォン(スマホ)が普及し、スマホで写真を撮る人が増えた。これまでカメラで撮る写真といえば、大切な思い出を残すための特別なものだった。そ れが常に持ち歩いているスマホで撮る写真はもっと気軽な、時としてメモのような記録用の写真が増えた。そのため、いまでは一人が撮影する写真枚数はカメラ よりも多くなったといわれている。
数あるスマホの中で、カメラ機能が特に高いのが、ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia」シリーズだ。スマホだけではなく、デジカメも開 発しているソニーは、デジカメ開発で培ったノウハウや技術をスマホに惜しみなく注ぎ込んでいる。そこで、10月下旬にNTTドコモ、KDDI(au)、ソ フトバンクの3キャリアで10月下旬に発売した「Xperia Z5」の開発者に、カメラ機能のポイントを聞いた。
最近の高性能なスマホはデジカメ並みに露出調整、ホワイトバランス、ISO感度、シャッタースピードなどを設定でき、自分なりの作品づくりを楽しむこと ができる。「Xperia Z5」も同様の設定が可能だが、それよりも目を引くのがシーンに合わせて最適な設定にしてくれる「プレミアムおまかせオート」だ。ソニーモバイルコミュニ ケーションズのDevelopment Tokyo ソフトウェア部門 SW開発2部1課の西本周平氏は、「オートでキレイに撮ることを突きつめた」と話す。
「プレミアムおまかせオート」は、夜景&人物、夜景、ドキュメントなど13種類のシーンと、固定、動きなど4パターンのコンディションを組み合わせで、 最適な設定で撮影する。暗いシーンではISO感度を高く、動きながら撮影するならシャッタースピードを速く、とユーザーが考えることなくスマホの方で設定 してくれるわけだ。
ところが料理の撮影は意外と難しい。自宅だけではなくお店で撮影することも多く、明るさがまちまち。落ち着いた雰囲気のカフェやレストランでは室内の照 明が暗めのことも多い。フラッシュを焚かないとぶれやすくなり、フラッシュを焚くと強い影のあるのっぺりとした写真になってしまう。
千葉氏は「プロカメラマンにヒアリングして、料理が美味しそうに見える撮り方を学習させている。暗い店内ではISO感度を上げて明るくし、色合いも調整 している」と説明する。「プレミアムおまかせオート」に「料理」モードを搭載したのは前モデルの「Xperia Z4」からで、ユーザーの評価は高いという。
もう一つのこだわりが有効画素数だ。「Xperia Z5」の有効画素数は約2300万画素と高画素だが、「8M(800万画素)モード」があるという。西本氏は「カメラは有効画素が高いほど高精細な写真を 撮影できるのでいいと言われている。ところが、画素数が多いと1画素あたりに当たる光の量が少なくなる」と説明する。特に、センサーサイズが小さいスマホ では、1画素あたりの光量が足りず、高画素になるほど写真が暗くなりがちだ。
「Xperia Z5」のカメラ機能でもう一つ注目したいのが4Kの動画撮影機能だ。4K撮影ができるデジタルビデオカメラは増えているが、ハイエンドモデルとして位置づけられている。そのため、高額で筐体も大きめ、敷居が高い印象を受ける。
千葉氏は、「Xperia Z5」の4K動画撮影機能について「解像度をフルHDから4Kに切り替えるだけ。これまでの動画撮影と同じように4Kの高精細な映像を残せる」と手軽さを強調する。
さらに4K動画から気に入った瞬間を約800万画素の静止画として切り出すことができる。動きが速いものや花火のようにシャッターを切るタイミングがわかりにくい場合は、とりあえず4Kで動画を撮影し、あとからゆっくりベストショットを選べばいいわけだ。
千葉氏は「これからはイルミネーションの季節。人が混み合っているとシャッターを切るために立ち止まるのも難しいことがある。そんな時は歩きながら4K動画を撮り、後からベストショットを切り出しては」とオススメの撮り方を紹介してくれた。
ただ、4K動画はフルHDよりもデータ容量が大きいので、これまで通り頻繁に撮影していると、アッという間にストレージを圧迫する大きなファイルができ あがってしまう。西本氏は「『Xperia Z5』は32GBと大容量のストレージを搭載しているので、ある程度保存が可能。でもPCやHDDなどにこまめにバックアップして」と注意を促した。
「Xperia Z5」のカメラ機能はコンデジ並みに充実している
「Xperia Z5」はこのほか、世界最速の0.03秒のオートフォーカス(AF)や画質の劣化が少なくキレイなまま撮影できるデジタル5倍ズーム、強力な手ブレ補正な ど、カメラ機能が充実している。これらの技術の根底にあるのが「ユーザーが簡単に、キレイな写真を撮影できるように」という開発者のこだわりだ。スマホカ メラの最先端を行く「Xperia」の今後の進化に注目したい。(BCN・山下彰子)
(左から)Development Tokyo ソフトウェア部門 SW開発2部1課の
西本周平氏、千葉亜矢子氏、新宅英滋氏
数あるスマホの中で、カメラ機能が特に高いのが、ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia」シリーズだ。スマホだけではなく、デジカメも開 発しているソニーは、デジカメ開発で培ったノウハウや技術をスマホに惜しみなく注ぎ込んでいる。そこで、10月下旬にNTTドコモ、KDDI(au)、ソ フトバンクの3キャリアで10月下旬に発売した「Xperia Z5」の開発者に、カメラ機能のポイントを聞いた。
「Xperia Z5」
オートでキレイに撮ることを突きつめた
最近の高性能なスマホはデジカメ並みに露出調整、ホワイトバランス、ISO感度、シャッタースピードなどを設定でき、自分なりの作品づくりを楽しむこと ができる。「Xperia Z5」も同様の設定が可能だが、それよりも目を引くのがシーンに合わせて最適な設定にしてくれる「プレミアムおまかせオート」だ。ソニーモバイルコミュニ ケーションズのDevelopment Tokyo ソフトウェア部門 SW開発2部1課の西本周平氏は、「オートでキレイに撮ることを突きつめた」と話す。
「プレミアムおまかせオート」は、夜景&人物、夜景、ドキュメントなど13種類のシーンと、固定、動きなど4パターンのコンディションを組み合わせで、 最適な設定で撮影する。暗いシーンではISO感度を高く、動きながら撮影するならシャッタースピードを速く、とユーザーが考えることなくスマホの方で設定 してくれるわけだ。
「プレミアムおまかせオート」
ところが料理の撮影は意外と難しい。自宅だけではなくお店で撮影することも多く、明るさがまちまち。落ち着いた雰囲気のカフェやレストランでは室内の照 明が暗めのことも多い。フラッシュを焚かないとぶれやすくなり、フラッシュを焚くと強い影のあるのっぺりとした写真になってしまう。
千葉氏は「プロカメラマンにヒアリングして、料理が美味しそうに見える撮り方を学習させている。暗い店内ではISO感度を上げて明るくし、色合いも調整 している」と説明する。「プレミアムおまかせオート」に「料理」モードを搭載したのは前モデルの「Xperia Z4」からで、ユーザーの評価は高いという。
あえて有効画素数を落とした撮影もオススメ
もう一つのこだわりが有効画素数だ。「Xperia Z5」の有効画素数は約2300万画素と高画素だが、「8M(800万画素)モード」があるという。西本氏は「カメラは有効画素が高いほど高精細な写真を 撮影できるのでいいと言われている。ところが、画素数が多いと1画素あたりに当たる光の量が少なくなる」と説明する。特に、センサーサイズが小さいスマホ では、1画素あたりの光量が足りず、高画素になるほど写真が暗くなりがちだ。
有効画素数を800万画素に設定できる
一番身近な4Kビデオカメラ 4K映像から静止画の切り出しも
「Xperia Z5」のカメラ機能でもう一つ注目したいのが4Kの動画撮影機能だ。4K撮影ができるデジタルビデオカメラは増えているが、ハイエンドモデルとして位置づけられている。そのため、高額で筐体も大きめ、敷居が高い印象を受ける。
千葉氏は、「Xperia Z5」の4K動画撮影機能について「解像度をフルHDから4Kに切り替えるだけ。これまでの動画撮影と同じように4Kの高精細な映像を残せる」と手軽さを強調する。
さらに4K動画から気に入った瞬間を約800万画素の静止画として切り出すことができる。動きが速いものや花火のようにシャッターを切るタイミングがわかりにくい場合は、とりあえず4Kで動画を撮影し、あとからゆっくりベストショットを選べばいいわけだ。
千葉氏は「これからはイルミネーションの季節。人が混み合っているとシャッターを切るために立ち止まるのも難しいことがある。そんな時は歩きながら4K動画を撮り、後からベストショットを切り出しては」とオススメの撮り方を紹介してくれた。
ただ、4K動画はフルHDよりもデータ容量が大きいので、これまで通り頻繁に撮影していると、アッという間にストレージを圧迫する大きなファイルができ あがってしまう。西本氏は「『Xperia Z5』は32GBと大容量のストレージを搭載しているので、ある程度保存が可能。でもPCやHDDなどにこまめにバックアップして」と注意を促した。
「Xperia Z5」のカメラ機能はコンデジ並みに充実している
「Xperia Z5」はこのほか、世界最速の0.03秒のオートフォーカス(AF)や画質の劣化が少なくキレイなまま撮影できるデジタル5倍ズーム、強力な手ブレ補正な ど、カメラ機能が充実している。これらの技術の根底にあるのが「ユーザーが簡単に、キレイな写真を撮影できるように」という開発者のこだわりだ。スマホカ メラの最先端を行く「Xperia」の今後の進化に注目したい。(BCN・山下彰子)