ダイソン、空清機能を追加した「Hot + Cool」、PM0.1を99.95%除去

新製品

2015/10/08 13:44

 ダイソンは、1台で空気清浄機とファンヒーター、扇風機の3役をこなす「Dyson Pure Hot + Cool(ダイソン ピュア ホット アンド クール)空気清浄機能付ファンヒーター」を11月5日から発売する。価格はオープンで、税別の実勢価格は約6万8800円前後の見込み。ホワイト/シル バーの「HP 01 WS」とアイアン/ブルーの「HP 01 IB」の2色で展開する。

1台3役で年中稼働

 「Dyson Pure Hot + Cool空気清浄機能付ファンヒーター」は、昨年発売のファンヒーターと扇風機が一体化した「Dyson Hot + Cool」と、今年4月に発売した空気清浄機「Dyson Pure Cool」を合体させたようなモデルだ。

 「冬はファンヒーター、夏は扇風機、空気清浄は一年中といったように1台3役で使えるので、収納スペースがいらない。1台でサイズもコンパクトなので邪魔にならない」とマーティン ピーク シニアデザインエンジニアは語る。
 


「Dyson Pure Hot + Cool」の説明をするダイソンのマーティン ピーク シニアデザインエンジニア

 とくに、PM2.5よりも小さいPM0.1レベルの物質を99.95%除去できる空気清浄機能の能力を強くアピールする。PM0.1とは、髪の毛の直径 の1/1000サイズよりも小さい超微小粒子状物質のこと。たばこの煙やカーボンダスト、石炭煙道ガス、ラドンガスなどが相当する。空気中を浮遊し、吸い 込むと血流にまで達することがあるとされる。
 


髪の毛の直径の1/1000サイズより小さい超微小粒子状物質のPM0.1は、吸い込むと血流にまで達することがある

速すぎない気流の制御でPM0.1をキャッチ

 PM0.1レベルの微粒子をキャッチするのが、「Dyson Pure Cool」に搭載しているのと同じ「Dyson 360°グラスHEPAフィルター」だ。本体を取り囲むように内蔵されている。
 


本体を取り囲むように搭載している「Dyson 360°グラスHEPAフィルター」

 他メーカーの空気清浄機でもHEPAフィルターは一般的に使われているが、ダイソンは吸い込む風速に違いがあるという。他社の空気清浄機は、PM2.5 レベルの花粉やカビ、細菌、ニオイは捕えられるが、分厚いフィルターに気流を勢いよく通すためにPM0.1レベルの粒子はすり抜けてしまうという。

 「Dyson Pure Hot + Cool空気清浄機能付ファンヒーター」は気流のスピードを制御。0.95平方メートルのマイクログラスファイバーをプリーツ状にして333折りしている 「Dyson 360°グラスHEPAフィルター」を通すことで、PM0.1レベルの微細な粒子を除去する。空気清浄能力は適用床面積が8畳で30分、23畳で60分で 清浄する。
 

「フォーカス」と「ワイド」の二つの気流

 新商品では、1人でいるときに風を受ける「フォーカスモード」と、部屋に多くの人がいる時に使う「ワイドモード」を搭載。リモコンで、二つの気流を切り替えられるようにした。
 


「フォーカスモード」時の気流


「ワイドモード」時の気流

 「フォーカスモード」では、パワフルな風がまっすぐに対象者に向かって吹き、「ワイドモード」では、45度の傾斜をつけながら広範囲に風が吹く。