<家電の美>床拭き掃除ロボ「ブラーバ」が生み出す心地よい床
今年の夏、自宅にいる時に素足で過ごした人は多いはず。丈夫な皮で覆われている足の裏でも、床の汚れやべたつきには敏感。床はきれいにしておきたいもの だ。掃除機ではゴミを取り除くことはできても、このべたつきはなかなか取れない。やはり拭き掃除も不可欠だ。この拭き掃除を自動でしてくれるのが床拭き掃 除ロボットの「ブラーバ」。家庭の床を美しく、心地よくしてくれる「ブラーバ」について国内市場の担当者に話を聞いた。
「ルンバ」「ブラーバ」を国内で販売している代理店、セールス・オンデマンドの第一事業本部 マーケティング部 製品企画グループの山内 洋氏に「ブラーバ」の戦略、床を美しくすることのこだわりを聞いた。
――アイロボットが開発した数あるロボット掃除機のなかで、「ブラーバ」を国内市場に投入した意図はなんでしょうか。
山内 アジア、特に日本の生活のなかで拭き掃除は大変馴染みがあります。昔は雑巾がけをしてきたし、掃除機でゴミを取り除く掃除が主流になったいまも使い捨てシートで拭き掃除をしている人は非常に多い。需要があると思いました。
山内 戦略、日本市場に合っているか検証するのに1年も かかってしまったんです。この検証は開発元のアイロボットではなく、セールス・オンデマンドで実施しました。日本の住環境、例えば床材や家具などに合って いるか、日本市場で求められる品質を満たしているか、徹底的に検証をしました。
山内 ユーザーニーズに合っているか、ユーザーの声を直接聞きたくて、あえてウェブ限定にして間口を狭くしました。ところが、嬉しいことに予想以上の反響があり、昨年の年末には在庫切れになってしまいました。販売できない時期があり、お客様には大変ご迷惑をおかけしました。
――直販ですと、ユーザーの声がダイレクトに届いたと思います。その手応えはいかがでしたか。
山内 拭き掃除とは、掃除機などでゴミを取り除いた後 に、さらに床をキレイにするために行いますが、膝をついて雑巾がけをするのはなかなかの重労働。拭き掃除は「しない」のではなく、「したくてもできない」 という現状であることがわかりました。それを「ブラーバ」が肩代わりしてくれるわけです。ユーザーのニーズにぴったり合っていたことが実感できました。
山内 「ブラーバ」の購入者にアンケートをとったとこ ろ、「ルンバ」を購入している割合が非常に高かった。「ルンバ」の代わりに「ブラーバ」を使うのではなく、「ルンバ」で掃除をした後に「ブラーバ」を使っ ており、この二つはライバル関係にはありません。例えるなら「ルンバ」がほうきで、「ブラーバ」が雑巾の関係です。どちらか一つではなく、二つでよりキレ イで心地よい床環境を整えているのです。
山内 ある程度の検証が終了した、というのももちろんあ ります。それ以上にユーザーの声を集めていたら、夏場、家のなかを素足で歩くので床のベタベタをなんとかしたい、という声が多かった。夏場に使って頂くこ とを考えると4月に発売して店頭で確かめてもらい、夏前に購入して頂きたい。そういった戦略がありました。
――いま店頭ではたくさんのロボット掃除機が動いていますよね。そのなかで伝えたい「ブラーバ」の良さとは何でしょうか。
山内 確かに、店頭ではたくさんのロボット掃除機があっ て、迷う人が多いと思います。そのなかで「ブラーバ」の優位性は静かなことです。掃除機と違ってゴミを吸い込みませんので、とても静かです。夜でもご近所 の迷惑にならず掃除ができます。夜、自宅でテレビを見たり、くつろいだりしている時間でも邪魔をしません。そういった点を確認していただきたいと思いま す。
山内 弊社の「ルンバ」に限らず、掃除機は床のゴミを取 り除き、いわば「0」の状態にするものです。「ブラーバ」はその0から床を磨くことでプラスの状態に、つまり環境を良くしてくれます。床をキレイにするこ とで、心地よく素足で歩くことができます。キレイな床を素足で歩く気持ち良さは日本人独特の感覚でしょう。
――ありがとうございました。(聞き手・文:山下 彰子)
床拭き掃除ロボット「ブラーバ」
ロボット専業メーカーが生み出したお掃除ロボット
アイロボットといわれてピンとこない人でも「ルンバ」なら知っている人も多いだろう。アイロボットは「一つのロボットが一つのミッションを徹底的に」を コンセプトにロボットを開発している米国のロボット専業メーカーだ。当然、「ルンバ」もこのDNAを受け継いでおり、「お掃除ロボット」として人の手を煩 わせることなく、しっかり掃除ができる。アイロボットはこのほか、ワールドワイドでプール掃除ロボット、雨戸掃除ロボットなどを開発、販売している。「ルンバ」「ブラーバ」を国内で販売している代理店、セールス・オンデマンドの第一事業本部 マーケティング部 製品企画グループの山内 洋氏に「ブラーバ」の戦略、床を美しくすることのこだわりを聞いた。
――アイロボットが開発した数あるロボット掃除機のなかで、「ブラーバ」を国内市場に投入した意図はなんでしょうか。
山内 アジア、特に日本の生活のなかで拭き掃除は大変馴染みがあります。昔は雑巾がけをしてきたし、掃除機でゴミを取り除く掃除が主流になったいまも使い捨てシートで拭き掃除をしている人は非常に多い。需要があると思いました。
「ルンバ」「ブラーバ」を担当している山内氏
山内 戦略、日本市場に合っているか検証するのに1年も かかってしまったんです。この検証は開発元のアイロボットではなく、セールス・オンデマンドで実施しました。日本の住環境、例えば床材や家具などに合って いるか、日本市場で求められる品質を満たしているか、徹底的に検証をしました。
当初は直販サイト限定販売。年末には品切れに
――満を持しての発売となるのですが、当初は直販サイトのみの販売でしたね。これには理由があるのですか?山内 ユーザーニーズに合っているか、ユーザーの声を直接聞きたくて、あえてウェブ限定にして間口を狭くしました。ところが、嬉しいことに予想以上の反響があり、昨年の年末には在庫切れになってしまいました。販売できない時期があり、お客様には大変ご迷惑をおかけしました。
――直販ですと、ユーザーの声がダイレクトに届いたと思います。その手応えはいかがでしたか。
山内 拭き掃除とは、掃除機などでゴミを取り除いた後 に、さらに床をキレイにするために行いますが、膝をついて雑巾がけをするのはなかなかの重労働。拭き掃除は「しない」のではなく、「したくてもできない」 という現状であることがわかりました。それを「ブラーバ」が肩代わりしてくれるわけです。ユーザーのニーズにぴったり合っていたことが実感できました。
したくてもできなかった床拭き掃除を叶えてくれる「ブラーバ」
「ルンバ」と「ブラーバ」、お互いライバルとなるのか
――自動掃除機というと、「ルンバ」の人気が絶大です。「ルンバ」と「ブラーバ」は競合関係にあるのではありませんか?山内 「ブラーバ」の購入者にアンケートをとったとこ ろ、「ルンバ」を購入している割合が非常に高かった。「ルンバ」の代わりに「ブラーバ」を使うのではなく、「ルンバ」で掃除をした後に「ブラーバ」を使っ ており、この二つはライバル関係にはありません。例えるなら「ルンバ」がほうきで、「ブラーバ」が雑巾の関係です。どちらか一つではなく、二つでよりキレ イで心地よい床環境を整えているのです。
今年の4月から店頭販売を開始。強調したかったのは静かさ
――2015年4月に店頭販売を開始しましたね。この時期にある程度の検証が終わった、ということでしょうか。山内 ある程度の検証が終了した、というのももちろんあ ります。それ以上にユーザーの声を集めていたら、夏場、家のなかを素足で歩くので床のベタベタをなんとかしたい、という声が多かった。夏場に使って頂くこ とを考えると4月に発売して店頭で確かめてもらい、夏前に購入して頂きたい。そういった戦略がありました。
――いま店頭ではたくさんのロボット掃除機が動いていますよね。そのなかで伝えたい「ブラーバ」の良さとは何でしょうか。
山内 確かに、店頭ではたくさんのロボット掃除機があっ て、迷う人が多いと思います。そのなかで「ブラーバ」の優位性は静かなことです。掃除機と違ってゴミを吸い込みませんので、とても静かです。夜でもご近所 の迷惑にならず掃除ができます。夜、自宅でテレビを見たり、くつろいだりしている時間でも邪魔をしません。そういった点を確認していただきたいと思いま す。
床を「美しく」することで心地よい空間をつくる
――最後に「ブラーバ」が行う拭き掃除とはユーザーにどのような価値があると思いますか。山内 弊社の「ルンバ」に限らず、掃除機は床のゴミを取 り除き、いわば「0」の状態にするものです。「ブラーバ」はその0から床を磨くことでプラスの状態に、つまり環境を良くしてくれます。床をキレイにするこ とで、心地よく素足で歩くことができます。キレイな床を素足で歩く気持ち良さは日本人独特の感覚でしょう。
「ブラーバ」で心地よい床を、と提案する山内氏
――ありがとうございました。(聞き手・文:山下 彰子)