丸ごとクラウドで集中管理、アクロニスが最新版のバックアップソフトを発表
データ保護ソフトウェア会社のアクロニス・ジャパンは9月9日、iPhone、Mac、Android、Windowsなどのマルチデバイスのデータを一元管理できる個人向けバックアップソフト「Acronis True Image」の最新版2製品を発表した。同日からアクロニスウェブサイトとECサイトでダウンロード販売を開始するほか、9月11日には大手流通卸のソフトバンクコマース&サービス、ダイワボウ情報システム、ネットワールドを通じ、全国の家電量販店などで発売する。同日に開催した記者会見で、同社の大岩憲三社長は、「ダブルサイズの成長をする」と述べ、昨年に比べ販売数の倍増を目指す。
多くのユーザーが、OSの異なるスマホやPCのデバイスを所持している。この場合は、データの保存場所は複数点在し煩雑になっているはずだ。同社では、こうした非効率な利用環境を改善するため、PCだけでなくモバイルデバイスを含めたバックアップと複数デバイスにある保存データを一つの場所で保護・管理できるソフトウェアとサービスを提供する。
「Acronis True Image Cloud」は、クラウドストレージの領域をPCのディスクドライブとして直接マウントし、利用頻度の低いファイルや大容量のファイルを容量無制限で保管可能。Windows PCやMacのローカルディスクの空き容量を節約できる。
一方、PC版の新製品「Acronis True Image 2016」は、完全なディスクイメージバックアップでコンピュータ全体をOSまるごとバックアップする。同社によれば、競合製品に比べ最大で50%近く速い業界最速のバックアップと復元ができるので、作業時間を大幅に節約できるという。
従来版からユーザーの要望が多かった「Try&Decide」機能も復活した。システム変更やアプリケーション追加時に安全な環境でテストすることが再度できることになった。MacのPCについては、Parallelsのサポートにより、Mac上の仮想のWindows環境を含め保護する。
対応OSは、最新のWindows 10とMac OS Xのほか、Windows 8/8.1/7/XPをサポート。Windows 10のPCに旧OSのデータを移行する際、安全に新しいハードウェアへOSまるごと移行できる。
「Acronis True Image Cloud」の税込み価格は、1コンピュータ3モバイルデバイスのボックス(店頭版)/ダウンロード版ともに9980円/年、ボックスのアカデミック版が7480円/年。3コンピュータ10モバイルデバイスの場合は、ダウンロード通常版が1万5980円/年。いずれも、容量無制限のクラウドストレージが標準で付くが、1年更新のサブスクリプションモデルでの提供になる。
「Acronis True Image 2016」の税込み価格は、クラウドストレージ無しの永続ライセンスで、1コンピュータがダウンロード通常版が4980円、3コンピュータがボックスとダウンロード通常版が7980円となっている。3コンピュータ版は、WindowsとMacの混在環境で計3台まで使える。
両製品とも「Acronis True Image」の二世代前の製品までを対象にアップグレード版を用意した。クラウド版は、1コンピュータ3モバイルデバイスが6980円/年、3コンピュータ10モバイルデバイスが1万1980円/年。PC版は、1コンピュータが2980円、3コンピュータが4980円で提供する。
この日は、アクロニス・ジャパンが「大きな発表」と重要視した記者会見であったため、日本法人の大岩社長の出席に加え、グローバルのセルゲイ・ベロウゾフCEO(最高経営責任者)が来日した。
冒頭で大岩社長は「コンシューマの利用環境を革新するための重要な製品だ。iPhoneの新製品発表(日本時間:9月10日未明の予定)が予定されているこのタイミングで、iPhone保有率が高い日本のユーザーに向け、スマホ、PCのマルチデバイスのデータを一元的にバックアップ/復元できる製品を発表する」と語り、多くのユーザーが抱える複数デバイスの管理を革新する製品を出したことを強調した。
昨年比2倍の成長を明言したアクロニス・ジャパンの大岩憲三社長
多くのユーザーが、OSの異なるスマホやPCのデバイスを所持している。この場合は、データの保存場所は複数点在し煩雑になっているはずだ。同社では、こうした非効率な利用環境を改善するため、PCだけでなくモバイルデバイスを含めたバックアップと複数デバイスにある保存データを一つの場所で保護・管理できるソフトウェアとサービスを提供する。
左から「Acronis True Image 2016」「Acronis True Image Cloud」「Acronis True Image Cloud(アカデミック版)
「Acronis True Image Cloud」は、クラウドストレージの領域をPCのディスクドライブとして直接マウントし、利用頻度の低いファイルや大容量のファイルを容量無制限で保管可能。Windows PCやMacのローカルディスクの空き容量を節約できる。
一方、PC版の新製品「Acronis True Image 2016」は、完全なディスクイメージバックアップでコンピュータ全体をOSまるごとバックアップする。同社によれば、競合製品に比べ最大で50%近く速い業界最速のバックアップと復元ができるので、作業時間を大幅に節約できるという。
従来版からユーザーの要望が多かった「Try&Decide」機能も復活した。システム変更やアプリケーション追加時に安全な環境でテストすることが再度できることになった。MacのPCについては、Parallelsのサポートにより、Mac上の仮想のWindows環境を含め保護する。
対応OSは、最新のWindows 10とMac OS Xのほか、Windows 8/8.1/7/XPをサポート。Windows 10のPCに旧OSのデータを移行する際、安全に新しいハードウェアへOSまるごと移行できる。
「Acronis True Image Cloud」の税込み価格は、1コンピュータ3モバイルデバイスのボックス(店頭版)/ダウンロード版ともに9980円/年、ボックスのアカデミック版が7480円/年。3コンピュータ10モバイルデバイスの場合は、ダウンロード通常版が1万5980円/年。いずれも、容量無制限のクラウドストレージが標準で付くが、1年更新のサブスクリプションモデルでの提供になる。
「Acronis True Image 2016」の税込み価格は、クラウドストレージ無しの永続ライセンスで、1コンピュータがダウンロード通常版が4980円、3コンピュータがボックスとダウンロード通常版が7980円となっている。3コンピュータ版は、WindowsとMacの混在環境で計3台まで使える。
両製品とも「Acronis True Image」の二世代前の製品までを対象にアップグレード版を用意した。クラウド版は、1コンピュータ3モバイルデバイスが6980円/年、3コンピュータ10モバイルデバイスが1万1980円/年。PC版は、1コンピュータが2980円、3コンピュータが4980円で提供する。
この日は、アクロニス・ジャパンが「大きな発表」と重要視した記者会見であったため、日本法人の大岩社長の出席に加え、グローバルのセルゲイ・ベロウゾフCEO(最高経営責任者)が来日した。
冒頭で大岩社長は「コンシューマの利用環境を革新するための重要な製品だ。iPhoneの新製品発表(日本時間:9月10日未明の予定)が予定されているこのタイミングで、iPhone保有率が高い日本のユーザーに向け、スマホ、PCのマルチデバイスのデータを一元的にバックアップ/復元できる製品を発表する」と語り、多くのユーザーが抱える複数デバイスの管理を革新する製品を出したことを強調した。
2年ぶりに来日したセルゲイ・ベロウゾフCEO
Windows PC、Mac、iPhoneのデモを行った古舘與章マネージャー